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夏生詩集2

雨粒

作者: 夏生
掲載日:2014/01/06

コートの上で

弾く音がする


小さな雨粒が

遠慮がちに

弾けていく


雨を抱え込んだ雲は

重たそうで

小さな雨粒たちを

先に落としてゆく


堪え性のない雲は

場所を憚らず泣いてしまった

いつかの自分のようで


一粒が二粒、三粒と

頬に落ちていった

止める術なく

止める気もなく


堪えても何もなりはしない

思い切って声をあげて

泣いてしまって


頬をびしょ濡れにして

しまって

心にたまった暗いものを

落としてしまえばいい


雨粒が大きく弾けた

コートは濃く滲んだ

あの雲も堪えるのやめたらしい








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― 新着の感想 ―
[一言] 夏生様 読ませて頂きました。 言葉の1つ1つの表現のあり方に、一々感激致しました。 自身の作品が、恥ずかしい限りです(^^; また、お勉強に来させて頂きます。 素敵な作品を、ありが…
2014/01/06 19:42 退会済み
管理
[一言] 堪え性のない雲は 場所を憚らず泣いてしまった いつかの自分のようで という一文が、とてもよかったです。
2014/01/06 12:50 退会済み
管理
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