『やりたいことがないまま進路希望を出す』
進路希望調査票の「第一希望」「第二希望」が、いつまでたっても埋められない。
公立高の三年生・安藤敦は、部活も勉強も「そこそこ」、これといって夢も特技もないまま受験の時期を迎えてしまった。
クラスには「この大学に行きたい」と言い切れるやつもいれば、偏差値だけで志望校を決めてしまえる器用なやつもいる。
家に帰れば、なんとなく進学を期待している親の空気。
「やりたいことがない」まま、どこかを選ばなきゃいけないのは、自分だけなんじゃないか――そう思えてくる。
そんな敦に、担任の西尾先生が言った。
「夢は今なくていい。
代わりに“やりたくないこと”から決めてみろ」
そこから敦は、塾講師、コンビニ店長、一度社会に出てから進路を変えた大人たちと話をしながら、
少しずつ「自分が無理せず続けられそうな生き方」を探していく。
立派な夢も、ドラマみたいな成功もない。
それでも――やりたいことがないなりに、「この道ならまあ悪くない」と思える進路は選べるのか。
夢がなくても進路希望を出さなきゃいけない高校生と、かつてそうだった大人たちに向けた、等身大の進路物語。
公立高の三年生・安藤敦は、部活も勉強も「そこそこ」、これといって夢も特技もないまま受験の時期を迎えてしまった。
クラスには「この大学に行きたい」と言い切れるやつもいれば、偏差値だけで志望校を決めてしまえる器用なやつもいる。
家に帰れば、なんとなく進学を期待している親の空気。
「やりたいことがない」まま、どこかを選ばなきゃいけないのは、自分だけなんじゃないか――そう思えてくる。
そんな敦に、担任の西尾先生が言った。
「夢は今なくていい。
代わりに“やりたくないこと”から決めてみろ」
そこから敦は、塾講師、コンビニ店長、一度社会に出てから進路を変えた大人たちと話をしながら、
少しずつ「自分が無理せず続けられそうな生き方」を探していく。
立派な夢も、ドラマみたいな成功もない。
それでも――やりたいことがないなりに、「この道ならまあ悪くない」と思える進路は選べるのか。
夢がなくても進路希望を出さなきゃいけない高校生と、かつてそうだった大人たちに向けた、等身大の進路物語。
登場人物紹介
2025/12/06 14:47
第1話 進路希望調査票が書けない
2025/12/06 14:49
第2話 みんな夢があるって本当かよ
2025/12/06 15:00
第3話 塾の先生は、なりそこねた先生だった
2025/12/06 15:16
第4話 レジの中から見る進路のこと
2025/12/06 15:23
第5話 “大人の続き”を、初めて聞いた
2025/12/06 15:27
第6話 進路の地図を、ざっくり描いてみる
2025/12/06 16:12
第7話 言葉にしないと、先生には伝わらない
2025/12/06 16:16
第8話 一回決めてから、変えた人
2025/12/06 16:18
第9話 家の事情も、俺の事情も
2025/12/06 16:20
第10話 はじめて大学名を書いてみた
2025/12/06 16:22
第11話 点数で見ると、けっこう遠い
2025/12/06 16:24
第12話(終) まだ途中だけど、ここまで
2025/12/06 16:27