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青年海外協力隊への応募

海外放浪の旅から日本に帰り、私は定職を探しました。正社員で採用された会社がなかったわけではありませんが、役立たずということで、すぐに解雇されてしまいました。


私は定職に就くことができず、アルバイトで細々と食いつないでいました。しかしそのアルバイト先も、私のような役に立たない中年よりも、若くて、有能で、文句を言わない人を雇いたいようで、アルバイトの時間を次第に減らされていきました。


海外の大学に進学して、帰国したものの、日本社会に適応できない私。正社員の仕事には就けず、アルバイトで食い繋ぐ生活が続きました。


そんな中、私はJICAの青年海外協力隊に応募することにしました。青年海外協力隊に応募した理由は単純で、普通の仕事に就けなかったからです。


青年海外協力隊にはいろいろな職種があります。私はコンピュータを職種に選びました。なぜならアルバイト先が、コンピュータ関係の会社だったから、それだけです。私は確かに日本国内でコンピュータ関係会社でアルバイトをしました。しかしこのアルバイトは、コンピュータ関係の会社内での、いわば雑用。専門知識、専門技術、語学など全く必要ありません。しかしこのアルバイト経験を実務経験として偽り、青年海外協力隊に応募しました。これがJICAでは実務経験になってしまうのだから笑えます。


また私は、海外でバッグパッカーをしていたことを、自己アピールで幾度か使いました。しかし、これはただ海外で遊んでいただけ。日本では仕事に就けず、日本社会に順応できなかっただけです。


青年海外協力隊に応募し、一次試験と二次試験に見事合格。私みたいな、日本社会でお払い箱の私でも、ボランティアとはいえ、JICAは拾ってくれたのです。本当にうれしかったです。これで私は二年間食いっぱぐれることはないと思いました。


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