新学期
この作品を開いてくださり、ありがとうございます。この作品は2人の少女の絆と友情について作者である私が素敵だと思うような物語にしました。ぜひ最後まで読んでください。
桜が散った
夏は暑かった、秋は涼しかった、冬は寒かった
そんなあたりまえのことしか考えず過ごすようになったのは
中学2年生の春、桜が散った頃だった。
2年前...
明日香は新学期になって浮かれていた。いろんなことを考えながら優香との待ち合わせ場所に向かう。優香はいつも一緒に登校している。今日はきっとクラス替えや担任の先生の話やこの前、遊んだことの話で学校に着くまで会話が絶えないだろう。優香と一緒にいる時、暇だと思ったことなんて1度もない。
「ほんとに最高の親友」
意識しなくても、そんなことを呟いている。優香のことを考えているとついつい口元が緩み、次会ったらどんな話をするのかなと想像をしてはにやけている。
待ち合わせ場所に着いた時にはもう優香が待っていた。手を振りながら優香のところまで走った。優香がそれに気づいて手を振り返す。
「ちょっと明日香おそーい」
「ごめん、ごめんちょと優香の事考えてたら時間過ぎてた」
「え...なにそれきもー」
優香はわざとらしくにやけながら走る。私も置いていかれるものかと優香を追いかけた。
学校に着くとすぐに張り出されているクラス表を見た。私は内心ドキドキしていた。優香はそんなことは知らないと言った様子だ。
「あ、私あったよ 三組だ」
優香は三組だ。
「私は...あ、三組一緒だ」
明日香と優香は2人で飛び跳ねて喜んだ。これからまた優香と1年間一緒に過ごせると思うと嬉しかった。
明日香は教室に着くとゆっくりと息を吸い込んだ。深呼吸をしてドアを開けた。教室には知った顔も見かけるが知らない人が多い。六クラスが混ざったから当たり前だ。1年間このクラスで上手くやっていけるか不安になった。でも優香がいると、何故だか安心出来る。
それはこの学校に入学してきた時もそうだった。
最後まで読んでくださりありがとうございます。この「桜が咲く頃に また」は今後も投稿するのでぜひ2人の最後を見届けてください。また、評価とブックマークもお願いします。感想も書いていただけると嬉しいです。初めての投稿でよく分からないことや文字が抜けているところがあるかもしれませんが暖かい目で見守っていただきたいです。これからよろしくお願いします。