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水滸前伝  作者: 橋邑 鴻
第十二回  曹刀鬼 岱廟に鼠賊を遇い 董双鎗 旗亭に騙局を暴くこと
122/139

操刀鬼

 参道から死角となる位置へ連れ込まれた白勝は、そのまま太めの(えんじゅ)に押し付けられた。


「ぃ()った…」

「さて、本題だがな。懐のモン出しな」

「は、はい!?えっと…すいません、ちょっと何の事か分かんないっす」

「いいんだよ、そういうのは。さっきオッサンとスッ転んだ時に、懐から抜き取ったモンがあんだろうが」

「いや、あれはたまたまあのオッサンとぶつかっちまったってだけで──」

「だから、そういうのはいいんだよ、って何回言わせんだ。こっちはお前が草参亭で品定めしてるトコからずっと見てたんだよ。『たまたま』な訳ねえだろうが」

「草参亭から!?」


 白勝が大人しくなった事で、曹正の苛立ちも僅かに薄れ、それを察した白勝にも、意味不明な状況を整理する心の余裕が僅かに戻る。



【何なんだよ、コイツ!?てか、この状況が何なんだよ!?!?

 単なる強請(ゆす)りかカツアゲかと思やぁ、折角、盗ったブツを出せとか言いやがるし、どっからどう見たって捕り方にゃ見えねえクセに、ずっと俺に目ぇ付けてたみてえだし…何だ、あのオッサンの知り合いか何かか?

 なら、分かり易く最初っから側にくっついてろってんだよ!そうすりゃ、俺だって(はな)から手なんか出しゃしねーわ、ボケっ!!】



 ですよねー。でも白勝さん、それ言わないであげて?

 曹正さんもその辺はちゃんと反省してるから。


 曹正の狙いが「命」ではないと気付いた白勝であったが…



【つって、こっちにも都合があっからなー。「寄越せ」っつわれて「はい、どーぞ」って訳にもいかねーし。

 こうなりゃ、泣き落としでも何でも使って、とにかく金も命も守るしかねえ。

 唸れ、俺の舌先!】



 交渉するにせよ、やり込めるにせよ、地雷を避けて会話を進めるためには、何よりもまず相手の思惑を見抜けなければ、話が始まらない。


「えっと…それってつまり、帥哥(曹正)もあのオッサンを狙ってて、おいらと帥哥は『御同業』って事?」


 はい、ハズレ。残念。


 ただ、的外れではあったけれども、白勝がトンチンカンな訳でも、頭の回転が悪い訳でもない。

 ここに至った経緯の要点を、曹正が伝えていないから悪いのだ。それではいくら白勝が舌を唸らせたくてもままならない。

 むしろ、少ないヒントの中から白勝はよく推理した方である。


 だから、スムーズに事を進めたいなら横着するんじゃない、とあれほど…


「いや、でもホラ、世の中、早いモン勝ち的なトコとかあるじゃなぃ()ててーぃ」

「俺は単なる旅の良民だよ。お前と一緒にすんじゃねえ」

「あ、獲物を横取りされたから怒ってるとか、そーゆーんじゃないんすね。じゃ、あのオッサンの知り合いか何かで…?」

「違うけど?」

「何で『何言ってんだ、コイツ?』みたいな感じなんすか!?」

「お前があのオッサンに狙いを定めたトコを、正真正銘たまたま見掛けたから、気の毒に思っただけだよ」

「『たまたま』!?てか、あのオッサンが気の毒に思える慈悲深い心をお持ちなら、マジで金に困ってるおいらも、是非その慈悲深い心で見逃し()ててーぃ」

「ここで見逃すくらいなら、(はな)からこんな事ぁしちゃいねえわ」


 ようやく白勝にも曹正の目的が知れたのはいいのだが、状況はむしろ知る前より絶望的だ。


 曹正の思惑と白勝の思惑が全く相容れない。


 これならいっそ「曹正の獲物を白勝が知らずに横取りした」の方が、よほど妥協点は見出だせる。


「いや、あの、タダでとは言わねっすから。あーっと…半々!この金、半々で山分けしましょう!」

「こっちは別に金儲けがしてえ訳じゃねえんだよ。大体、貰った半金をどの面下げてあのオッサンに返せっつーんだ。『盗られた金が、戻ってきたら半分になってました』じゃ、真っ先に疑われんのは俺じゃねえか」

「別にわざわざ返さなくたって、そのまま懐に入れちゃえばいいじゃないすか。所詮、縁も所縁も無い相手なんでしょ?おいらもホント金に困ってるんで、丸々持ってくのは勘弁して下さいよ」

「そうかい、そりゃ残念だったな。俺もついこの間、賊に身ぐるみ剥がされたばっかでな。盗られる側に同情は出来ても、盗る側に掛ける情けは生憎と持ち合わせてねえんだよ。お前の都合なんざ知ったこっちゃねえわ」


 はい、残念。舌、不発。

 まあ、最初から分かっていた事だが。


 盗んだ直後に取り押さえられ、白勝はまだブツを改めていないが、懐の重さはそれなりの額を期待させる。その重さを、可能な限り減らさずに持ち帰るのが白勝の狙いだが、対して曹正の要求は「0」か「100」である。

 いや、明らかに有利な状況にある曹正が、白勝の「0回答」に納得するはずがないのだから、曹正の要求は言わば「100(オール)オア100(オール)」だ。妥協など(はな)から期待するべくもない。



【コレ…俺、詰んでね?】



 はい、正解。おめでと。


 しかし、往生際の悪い白勝は、まだ諦めていない。


「わ、分かった。6割…いや、7割出すから!それで手を打って下さいよ、ねっ!?」


 (えんじゅ)に身体を押し付けられ、顔だけは左を向いていた白勝は、その顔を更に回して背後の曹正に訴える。

 と、左の頬に曹正の嘆息を感じると同時に、後ろ手の左腕はそのままに、曹正の右手で押さえられていた右肩が解放された。


「お?何だ、気が変わったか?もしかして、あと一押しすれば、何とかなんじゃね?」などと白勝が思う間もあればこそ、何かが地で跳ねる乾いた音が耳に届くや──


「…うぎっ!!!?」


 刺された。


 己の身体を真っ二つに()っ捌くかの如く、背後から刺し貫いた殺気と共に、何かが(えんじゅ)の幹に突き立てられたような鈍い音。

 今、視線を落とせば、きっと血に(まみ)れた刃が、胸のド真ん中から突き出ている様を目にできるはず。


 と、瞬間的に白勝の脳裏をよぎる。


「おい。右の脇の下見ろ」

「わ…脇…?」


 (えんじゅ)にピッタリと押し付けられていた身体が、少しだけ引き戻され、一つ息を呑んだ白勝は、僅かに自由が利くようになった顔を恐る恐る下に向けた。


 そこに、白勝が思い描いていた「胸から突き出る血塗られた刃の図」は無い。

 代わってその少し右には、脇の下を通して(えんじゅ)に押し当てられた真新しい刃が、鈍い光を放っていた。


 刃は上を向いている。


「5割だ6割だ、埒が明かねえんだよ。自分(てめえ)の意思で腕が動かせる内に清々出せ」

「…っ、こ、んな所でそんな事、したら、帥哥だってタダじゃ──」

「テメエに心配される筋合いはねえ。が、タダじゃ済まなかったら何だ?俺が取っ捕まって裁きを受けるなら、自分(てめえ)は腕の一本や二本斬り落とされて、死ぬまで不便を強いられても本望だ、とでも言いてえのか?」


 参道で浴びた殺気もただならぬものがあったが、今、白勝が感じているモノは、それに輪を掛けて凄まじい。


 この男はやる。

 次に何か癇に障る一言を発してしまえば──


 白勝が本能的にそう確信できるほどには。



【冗談じゃねえ!正義の味方でもあるめえに、自分(てめえ)の身体を粗末にしてまで、テメエみてえなイカれた野郎のやる事に、ケチ付けようとは思わねえわ!】



 一寸の狂いなく、胴と腕の極めて狭い隙間に刃を突き通した包丁捌きは、正に「操刀鬼」の綽名(あだな)に相応しいが、常人であればそこに垣間見せるであろう、遠慮や躊躇といった感情が微塵も感じられなかったところに、白勝は曹正の心底を見た。


 今ここで血を見る事も厭わない、と。


 曹正の綽名(あだな)を知る由もないとはいえ、まざまざと見せつけられた「鬼」の部分に、白勝の心は折れた。


「何なら試してみるか?あのオッサンと一緒に、腕を添えた(・・・・・)テメエを衙門(がもん)(役所)に突き出したら、どうなるかをよ」

「ち、ちょっと、ま、待ってくれ」

「ああ、そういや俺を襲った賊もいい事言ってたわ。『()る前に奪うのも、()ってから奪うのも同じだ』ってな」


 うん、惜しい。

 言わんとしている事は分かるんだけどね。


「俺はどっちでも構わねえから、今すぐ決めろ」

「分かった、そっくり渡す。渡しますから…取りあえず、ヤッパを引っ込めてくれないと。腕が動かせないっすよ」

「この期に及んで下らねえ事、考えんなよ?」

「わ、分かってますよ…」


 脇から包丁が引き抜かれるのを待って、白勝は安堵の溜め息と共に右腕で懐を探る。

 後ろ手に差し出されたブツを受け取った曹正は、そのまま逃げられないよう、先ほどよりは幾分優しく白勝の身体を(えんじゅ)に押し付けて、


「ぅ()ててて…何?何!?盗ったモン渡したんだから、もういいでしょ!?」

「あのオッサンに見つからねえよう、上手い事逃げな」

「…は!?」

「さっきから言ってんだろうが。あのオッサンに同情はしたが、お前を衙門に突き出して、罪を償わせようなんて思っちゃいねえよ。だが、お前が()ったのはバレバレなんだから、あのオッサンはそれじゃ納得しねえだろ?だから、こうやって人目に付かねえトコで云々カンヌン……」



【さっきから何を『言った』って!!!?言ってねーわ、そんな事ぁ一言もっ!!ブツを渡しゃ見逃してもらえてたんなら、こっちだっていつまでも駄々捏ねたりゃしねーんだよ!ビビり損じゃねーかっ!!】



 ですよねー。それぐらいは言っても、バチは当たらないんじゃないかな?


「はあ、お気遣いどーも…?」


 思っても言えない、白勝さんの小市民っぷりよww


「金に困って誰を強請(ゆす)ろうと、何を()(ぱら)おうとお前の勝手だがな。やるなら俺の目の届かねえトコでやってくれ。今は見逃してやれる気分じゃねえんだよ」



【ヘッ、バカめ!テメエがあのオッサンに金を渡すトコへ名乗り出て、謝礼欲しさに俺とグルになった単なる狂言だって騒いだら、どうなると思って──】



「一応、言っとくがな。もし、この手を放した後で下らねえ事でも企んでみろ。そん時ゃ地の果てまで追い込み掛けて、きっちり落とし前付けてやるからな?」

「や、()だなあ。そんな事、考える訳ないじゃないっすかぁ、あはは…」


 良かったね。一応、言っといてもらって。


「『埋められる』か『沈められる』かぐらいは選ばせてやるよ」

「怖っ!!…いや、だから、そんな事、考えちゃいませんってば。も、もう、いいでしょ?放して下さいよ」


 ふっ、と一つ息を零し、曹正が腕の力を緩めると、白勝は慌てて曹正と距離を取った。

 一瞬「負け犬の遠吠え」的な何かを放ってやろうかと思った白勝であったが、曹正の言葉足らずはともかくとして、その言い分は的を射ているし、騒ぎになって困るのは自分であるし、何よりここでまた曹正を怒らせても、得する事が何もない──と、何だかんだ屁理屈を捏ね回して、早い話が曹正の迫力にビビり倒した白勝は、長々とキメられていた左腕を軽く回し、右手で肩をほぐすと、礼もそこそこに(きびす)を返す。


 辺りに気を配り、木陰を好み、人目を憚って逃げ去る白勝の姿は、まるで猫に追われる鼠か何かのようで、それがまた、やたらと様になっているところが何とも微笑ましく、曹正も知らず知らず頬を緩めて、その背を見送った。


「何つーか、憎めねえ野郎だな、全く…あいつ…えっと…あ、姓名(なまえ)くらいは聞いときゃ良かったか」


 白勝を押さえ付けながら、空いた片手で包丁を払うようにして外した鞘を拾い、曹正は(はた)(ひと)()ちるが、


「ま、いっか。もう会う事もねえだろうし」


 と、あっさり気を取り直し、鞘に収めた包丁を懐にしまって参道へ戻る。

 無論、ブツの持ち主を探すためだ。



【余程の鈍感でも、そろそろ気付いておかしくねえ頃合いだが…】



 懐に感じていたそれなりの質量と体積が、忽然と消え失せてしばらく経つというのに、今に至ってそれに気付けないとなれば、金には全く興味がないか、或いは「超」の付くポンコツかのどちらかだろう。


「超」の付く方であれば、曹正のお陰で気付く事ができたという、ただそれだけの話になるが、相手が「金など必要ない、興味もない」となると、せっかく取り戻した甲斐がない。



【感謝されてえ訳でも、謝礼が欲しい訳でもねえけどさ。せめて演技でもいいから「喜んでます感」は出して欲しいわな。要るんだか要らねえんだか、嬉しいんだかそうじゃねえんだか分かんねえような態度取られりゃ、こっちだって気分(わり)ぃし。


 まあ、そもそも「取り返してくれ」なんて頼まれちゃいませんが、何か?


 てか、金に困ってねえなら、ホントに困ってそうなあいつに、清々、持たしてやりゃあ良かったか。


 いや、俺だって金には困ってるよ?困ってはいるんだけどさぁ、あんだけ大見得切っといて、今更ポッポないない(※1)しちゃうってのは、さすがに…お!】



 …なんて事を曹正が考えていると、青い顔を晒したブツの持ち主が、正に『手の舞い、足の踏むところを知らず』(※2)といった按排で、廟の奥から戻ってきた。

 引き連れた三人も慌てているところを見ると、どうやら年配の男性から路銀を盗まれた事を知らされているようだ。


 年配の男性は白勝とぶつかった場所に至る前から、どこかに落ちていないか、周囲を探すよう三人に指示を出す。そして、自身は人波に目を凝らし、必死に白勝を見つけ出そうとしている御様子。



【いや、無理だろ…俺が逃がしたとかどうとかの前に、仕事を終えた掏摸(すり)が、いつまでも近場でウロチョロしてる訳ねえじゃん。

 世間ずれしてねえっつーのか、世間知らずっつーのか。


 さて、返すには返すが…何か返し方、意外とムズいな。


 ……


 ヤベえ、何か急に面倒臭くなってきた。

 もし「ホントはお前が盗ったんじゃねえのか!?」みてえな事言われたら──】



 あれ?もしかして、泣いちゃう??

 初対面の鄧虎や白勝に喧嘩を売りつけた鋼メンタルは、どこにいっちゃったのさ。



【あのオッサンの顔面目掛けて、思いっきりブツをブン投げちまうかもしんねえ…】



 止めてあげて!?

 鋼メンタルが健在なのは分かったけど、そのオッサン一応、被害者だからね?



【慣れねえ事ぁするもんじゃねえな。


 あー、もう、うだうだ考えててもしょうがねえ。取りあえず声を掛けるだけ掛けて、あとはもう成り行き任せだ!】



 年配の男性は時に地を探し、時に周囲を見回しながら、徐々に曹正の方へ近付いてくる。


「旦那」

「……」


 ガン無視ww



【おい、この野郎…折角あんたが盗られたモン、取り返してやったっつーに】



 もぉ~、ちょっとシカトされたぐらいでイライラしなさんな。


 そもそもオッサンは今、見ず知らずの人間に優しくできるような精神状態じゃないんだよ。

 察しろし、そんぐらい。


「旦那!」

「…?何だ、私かね!?今、忙しいんだ。用があるなら後にしてくれないか──」

「探し物はコレじゃありませんか?」


 先ほどよりも大きな声で呼び掛けた曹正に、男はぞんざいな態度と声で応じるが、精一杯の笑みと共に曹正が顔の横に掲げたブツを目にした途端、


「…あっ!!」


 と、その顔をみるみる驚きに満ちたものに変えた。


「ど、何処でそれを…!?」

「旦那、さっき若い男ともつれ合って転んだしょ?それをたまたま目にして、もしやと思いましてね。男を問い詰めたら案の定でしたよ」

「やっぱりあの男が掏摸(すり)だったのか!」


 (はな)から警戒している者は無論の事、人混みで「掏摸(すり)」と聞けば、よほどの能天気でも自分の懐が気になるものだ。


 直接、話に加わらずとも、まずは男の側を通り掛かった者がその声に反応し、まるで波紋のように動揺がさわさわと広がっていく。


「それで、その男は今、何処に?」

「言い逃れ出来ないと思ったのか、コイツを投げ捨てて逃げてしまいました。今頃は廟の外じゃないですか?追い掛けようかとも思いましたが、まずはコレをお返しするのが先だろうと…」

「そうですか…いや、助かりました」


 犯人に逃げられた無念を遥かに上回る、心の底からの安堵を面に浮かべ、男は大きく溜め息を一つ零す。



【『助かった』も何も、まだブツを渡してもねえけど?


 いや、言わねえよ?言わねえけどさ…俺が「あの娘と引き換えならコイツを返してやってもいいぜ?」とか言い出したら、どうするつもりなんだ、このオッサンは】



 果たして、ブツは無事オッサンの手に戻るのか?

 或いは、ブツが戻ると同時に、オッサンの顔面は「あ○しッ!!」してしまうのか?

※1「ポッポないない」

「ポッポ」は「懐」、「ないない(する)」は「しまう」「片付ける」。二つ繋げて「懐に入れる=(内緒で)自分の物にする=ネコババ、横領」。「窃盗」やら「横領」やらと比べれば、言葉のニュアンスは柔らかくて可愛らしいけど、可愛らしく言ってもダメなものはダメ。ニュアンスとか意味が分からない。作者は昔からよく使ってたので全国共通語かと思ってましたが、調べたら元は方言のようだったので、一応、意味を書いてみました。ちなみに「言葉として使っていた」のであって、昔から「実践していた」のではありませんよ?念のため。

※2「手の舞い、足の踏むところを知らず」

『詩経(國風 周南)』。原文は『不知手之舞之、足之蹈之也』。訓読は本文の通り。日本では「(身体が踊り出すほど)嬉しい様子」と「(手足をバタつかせて)慌てる様子」の二つの意味を持つが、頻繁にお目に掛かれる『水滸伝』の作中では、ほぼ後者の意味で用いられている。『礼記(楽記)』にも似た記述がある。

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