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霊群の杜  作者: 柘植 芳年
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異界駅 後編

やがて充電は切れ、俺の携帯は金属の塊と化した。


携帯の充電が切れたあと、試しに静流の携帯から奉に連絡をとってみたが、繋がることはなかった。やはりあの時、奉と通話できたのは奇跡のようなものだったのだろう。改めて、緑色を帯びた薄闇のホームを見渡す。奇妙な自販機と、辛うじて雨はしのげる程度のトタン屋根、切符を回収する金属の箱。それだけだ。ホームから臨める夜景も、のっぺりと暗い山脈と山肌に沿うように点在する僅かな光⋯そして、その光に浮かび上がる古びた小屋。暗くてよく見えないが、限界集落くらいの戸数が固まっているようだ。⋯未来視でなくても分かる。あの辺りには近寄らないほうがいい。

「家がありますよ!ちょっと気になりません!?」

「好奇心は猫をも殺すという言葉を知っているか小僧」

なぜこの中学生は、嬉々として自分の首を締めに行くのだ。

「いや流石に覗きに行ったりしませんよ。ただ、何か住んでるんだな、で、家を建てるんだな、って」

「俺らと同じだな、そこらへんは」

改めて目を凝らして、家の構造を確かめる。遠目だが、大きすぎる感じはせず、引き戸も窓も、見たことがある構造だ。ということは、雲つくような巨人やら巨大昆虫が現れるということはない、多分。

「案外、私たちとそう変わらない人が住んでるかも」

そう言って静流が少しだけ笑った。

「夜が明けるまで様子をみよう。住人達が動き出すかもしれない」

「そいつらが余所者狩りとか始めたらどうしましょっかね」

蓮はオロオロしながらもどこか楽しそうに何か棒を振りかざすような仕草をする。⋯分かるぞ、あの干し草とかを積む時に使う三又の鉾みたいな農具だろう。余所者狩りっていったらそれだよな。

「⋯そろそろ帰りたい、と思ったか」

いずれにせよ不安を覚えているのならチャンスだ。奉の話では、俺たちが帰れるかどうかは蓮の気分にかかっているのだから。

「そりゃ帰りたいですけどぉ⋯」

そう言って蓮は口を尖らせた。⋯ダメだ。心の奥底から帰りたいとは思っていない。

「こんな何も分からないまま帰るのって、ちょっとモヤりません?」

ちらり、と集落の明かりに目をやる。気になって仕方がないのだな。

「―――明るくなったら、様子を見に行こう」

「うーん⋯俺、思ったんすけど⋯もしもあそこにいるのがヤバい奴らだったら、むしろ寝静まっている今のうちに見に行った方がよくないすか?」

「一理あるが、そもそもヤバい奴なら明るかろうが暗かろうが近寄らないほうが⋯いや」

先程は夜が明けるまで⋯などと言ったが、そもそもこの夜は明けるのだろうか。俺は空を見上げてみた。昏い緑色を帯びた雲⋯というか霧のようなものが空を満たしている。それだけだ。星も月も垣間見えない。曇天だから⋯という可能性がないでもないが⋯。

「そもそもこれは、夜なのか?」

「⋯え?」

蓮が携帯を取り出して時間を確かめる。俺も覗き込んだが、午前0時を回ったところだ。⋯日が長い夏場とはいえ、あと5時間は様子を見なければ、夜明けを確認出来ないだろう。覚悟はしていたが長丁場になりそうだ。

「星も月もないし、この場所に昼とか夜の区分があるのか、分からないね⋯」

静流がそっと肩を寄せてきた。そして顔を上げて、俺の顔を覗き込んできた。

「⋯行ってみよう。大丈夫」




鬱蒼と茂る森に沿うようにして、俺達は集落に近づいていた。緑を帯びた白砂は、踏みしめる度に緑の粉塵を巻き上げる。その粉塵が含むように、足音がしない。

「なんか⋯夢の中、みたい」

静流が掠れるような小声で呟いた。黒目がちの瞳が緑を帯びて別の人のように見える。静流も、蓮も輪郭がぼやけて、絵の中の登場人物のような⋯。

「ヤバいですよ、この森」

さくり、と小さな音を立てて森に分け入った蓮が、振り向いた。

「何か居るのか」

「何も居ないんすよ」

そう呟いて木立を見上げた。

「俺、夜とか森の側通る時って必ずカブチェックするんすけどー」

「カブチェック」

「カブトムシいるかもじゃないすか」

バカだ。

「カブトムシ居なくても、なんかしら虫がいるもんなんですけど、蚊すらいないんすよ。こんなことあります?森ってもっとキモくて汚ったないもんでしょ」

身も蓋もない。

「⋯妙に現実感がないのはそういうことか」

光に群がる羽虫やら、唐突に現れる蚊柱やら、そういった不快な自然物がない。強いていえば森は自然物だが、生い茂る雑草とか虫食いと蜘蛛の巣まみれの枝先とかの邪魔な雑音がないのだ。

「森に似せて作られた何か⋯か、そういう『もの』なのか分からないが、少なくともここは俺らの住む場所と地続きではないんだな⋯やっぱり⋯」

暑くも寒くもない絶妙な空気の中、背中を冷たい汗が伝うのを感じた。



近くで見る集落は、錆びた緑のトタンに白い鎧戸が嵌め込まれ、土台の辺りに花レンガが並べられた⋯なんというか、ちぐはぐな構造をした建造物の群れだった。

「洋風だか和風だか分からないっすね。和洋折衷とかじゃなくて⋯キメラのような?」

キメラという言葉を使いたいだけだろう。

「AIが描いた日本家屋みたいっす」

それは言い得て妙だ。白い鎧戸やトタンの壁に不規則に打ち付けられた木目の壁に、狂った遠近法に侵された歪み。学習が足りないAIが生み出した悪夢のような集落だ。

「人の気配は、ない⋯」

気配はないようだ、と言いかけて言葉を切った。俺の頭の高さに近い辺りに、壁を無理にくり抜いたような明かり取りの窓がある。その奥に、小さな影が横たわっていた。


それは薄く目を開いて、俺たちを不思議そうに眺めていた。


その『子供』の双眸を、俺はよく知っていた。


緑を帯びた薄闇の暗がりに、5歳くらいの痩せた子供が横たわっている。⋯明らかに知性を感じる眼差しに、俺は微かに安堵を覚えていた。俺と目が合うと子供はふらりと体を起こして、弱々しい足取りで歩み寄ってきた。

「⋯あんたたちが、『おむかえ』なのか?」

「おむかえ⋯」

その子供⋯恐らく少年は、明らかに人間だった。俺たちと同じように迷い込んだ子供だろうか。ひとまず、壁を隔てている状態では落ち着いて話が出来ない。俺は意を決して、少年が居る小屋の出入口⋯らしき場所に穿たれた穴をくぐった。

「―――俺は青島、結貴。君の名前は」

「―――ないよ」

「え?」

「おれには、なまえがない」

少年は不思議な程に落ち着いていた。ただ虚ろな瞳で、俺を見上げている。知性は感じるものの、何か大切なものが抜け落ちているような⋯。

『その子には、名前をつけなかった』

少年の背後からひび割れた『音』が聞こえた。金属を擦り合わせて無理やり人の言葉を模したような、不快な『音』。俺に続いて入ってこようとした二人は凍りつき、静かにあとじさった。


少年の背後に穿たれた細長い穴の向こうから『音』は漏れてきていた。

『こちら側のものは、何も持って帰ってはいけない。⋯結貴』

―――何故、俺の名前を!?

『駅にあったものは、何か口にしたか』

「⋯食べていない」

食べるはずがないが⋯もしもここでの時間が長くなり、腹が減ったらどうなるかは分からない。

『ならばいい⋯この子も、生まれたその日から、こちら側のものは何も食べさせていない』

声が詰まっている⋯微かに温かみのようなものを感じた気がした。


―――これは『父性』か?


⋯などと場違いな疑問が頭を過ぎった。この男が少年の父親なのかどうか⋯それより、何故俺を知っているのかを確かめるのが先だ。

「俺のことを知っているんですか」

『知っている。⋯この子の服を脱がして、連れて行ってくれ。身につけているものは全部だ』

俺が子供に歩み寄る前に、子供は服を脱いで捨てた。その服はパサリ、と聞いたこともないような音を立てて落ちた。布の周辺に粉のようなものが散らばった。

「⋯これ⋯鱗粉!?」

蝶を捕まえた時に手に付く鱗粉のような粉だ。ならばこの布は⋯もしや⋯!!

『日本神話の少彦名神は、蛾の羽で作られた服を纏っていたというな⋯』

笑いを含んだような口調で『声』の主が答えた。

「そ、そんな巨大な蛾がいるのか⋯!?」

この壁の向こう側はどうなっているのだ。俺は思わず、壁の穴に向かって身を乗り出してしまった。だが向こう側は、ひたすら暗い。声の主の姿すら、垣間見えない。俺が探りたがっている気配を察したのか、再び金属の摩擦音のような声が聞こえた。

『こちら側の事は知ってはいけない』

「―――分かった、探らない。だがこれだけは教えてくれ。あんたは誰だ。俺たちをおびき寄せたのは、あんたなのか」

少し間を置いて、声の主は身動ぎするような音を立てた。

『⋯この子を、そちら側に戻してやりたかった。その為に『駅』の周りを壁で隔離し、壁の中に残った蟲を殺し、そちら側の木を植えて増やした。そして地面を深く掘り、少しでも清浄な土に、作物を植えて育てた。⋯そして、『戻れる』人間が現れるのを待った』

思わず、全裸の少年を見下ろした。⋯パッと見普通の少年に見えるが、微かな違和感が全体に散りばめられている。深緑を帯びた虹彩だとか、僅かに緑がかった肌の色程度のものだが。

「俺たちが『戻れる』と、何故分かった」

『ただ、分かる。そういうものに、俺が成り果ててしまった。いや⋯結局、玉群家の因縁は、俺だけが逃げる事を許さなかったのだろう。この子をそちら側に戻す為に、何らかの因果が働いた』

声の主は名乗りはしなかったが、この頃になると俺は『彼』の正体を察していた。


数年前に失踪した玉群の長男は、異界に迷い込んでいたのか。


「縁ちゃんは、ずっと待って⋯ます」

短い沈黙のあと、彼は静かに答えた。

『俺は手遅れだ。⋯僅かに持ち込んだ作物の種は、俺たち全員の腹を満たす程には育たなかった。だから俺たちは』

こちら側のものを、食ってしまった。⋯金属を擦り合わせるような声は、僅かに震えていた。

『異形に成り果てていないのは、この子だけだ。⋯だがな、持ち込んだ作物も近頃、見たことがないような花を咲かせ始めた。このままこちら側に居れば、この子も異形に成り果てる⋯』

「⋯⋯そんな」

『このまま子供を連れて駅に戻れ。そして靴を払い、服を叩け。こちらのものは砂粒であろうと、極力持ち帰るな』

虚ろな目をした少年は、ゆっくりと壁の穴を振り返った。

「じゃ、いくよ、おれ」

『向こうは、広い世界だ。自由に生きろ』

耳障りな摩擦音に、柔らかみが混ざった気がした。⋯俺はやはり諦めきれず、一歩前に出た。その瞬間。



―――暗く細長い壁穴に、ぞろりと11の眼が縦に並んだ。



反射的に飛びすさり、少年の手を引いて駆け出したところまでは覚えている。我に返った時には既に『駅』に着いていた。傍らで息を切らしている蓮が、息も絶え絶えに抗議の呻き声をあげた。

「⋯何すかもう!走るなら先に言って下さいよ!」

「お前、『あれ』を見なかったのか」

「あれって何ですか。⋯正直、蛾の服の時点でもう走って逃げたい気持ちでいっぱいでしたけどね」

「見なかったならいい。⋯静流は」

「そこで死にかけてます!」

蓮が指差したベンチの上で、静流がぐったりと横たわっていた。⋯ベンチは床と奇妙に一体化している。

「どうした、立ちくらみか!?」

「ビキ兄ィが引っ張って走ったからでしょうが。爆速で。男の脚力で。容赦なく」

蓮の口調に少し棘があるのはそういうことか。

「⋯ごめん」

「⋯⋯大丈夫⋯大丈夫⋯」

息も絶え絶えに、静流が応えた。大丈夫ではなさそうだ。

「その子はどうするんすか?まじで連れて帰るんで?」

まぁ帰れたらの話ですけどね!と蓮が苛立ちを含んだ声をあげた。

「⋯帰れたら、今すぐ帰りたいか?」

「当たり前ですよ!⋯さっき、電車の中で言いかけた続きですけど、俺にとって一番の悪は、一人っ子の俺が家族の所に帰れなくなることなんですよ!!」

肩で荒い息をしながら蓮が叫んだ。

「うちの家族、全員俺の事が大好きなんですよ⋯母さんなんか、俺が居なくなったら後追いするかもしれない⋯」

声に出すうちに、じわじわとこの事態の深刻さが身に染み始めたのだろうか。蓮は徐々に肩を震わせて俯き始めた。

「⋯俺、帰らないと⋯どうしても帰らないと⋯」

蓮の中で不安が高まっている反面、俺の中には安堵が広がっていた。蓮が心の底から帰りたいと願うタイミングを、俺は待っていたのだ。俺は徐に、蓮の両肩に手を掛けた。

「お前が『帰りたい』というのを、俺は待っていた」

「⋯⋯帰れるんすか?」

蓮ががばりと顔を上げた。俺は小さく頷くと、静流の視界に入らない場所に蓮を引いていった。



「―――お前に、これを託す」

そう言って鞄の隅に突っ込んだ俺の手は、少し震えていたかもしれない。少しの間躊躇ったのち、俺は意を決して『それ』を引きずり出した。

「これを⋯俺に!?」

蓮の両手も、震えていた。


「ってこれ⋯ビキ姉ぇの、あのビキニじゃないですか!?」


俺は力強く、頷いた。

「そう。嘗てお前を死の淵から救った、白いビキニだ」

「いやいやいや、そんなふざけてる場合では」

「ふざけてなどいない!!」

一喝して、目を見開いて押し黙った蓮の顔を覗き込んだ。

「お前は石踊という家の、唯一の跡取りなんだろう。それゆえの責任感なんだろうが『帰る』ことへの執着がとても、強い。お前が死にかけてこのビキニを掴んだ時、その『帰りたい』という強力な執着が、この布に宿った」

蓮が、魂でも抜けたかのような顔で俺を見ている。⋯無理もない。俺も、なんだそりゃと思いながら口にしているのだ。

「⋯元々これには、静流の死んだ恋人の執着も宿っていた。それだけじゃない⋯俺の執着も籠っている」

「キモい特級呪物出来上がってますね」

「うっせぇ。⋯残念ながらこれは俺より、お前に向いた呪物なんだよ。だから」

ビキニをぐい、と握らせて、その上から震える手をしっかりと被せた。

「これを持って願え。そして俺たちを導いてくれ」

白い布を掌に包み込んだ蓮の目が、ふいに煌めいた。何かの手応えを感じたようだ。

「分かりました。⋯下も、頂けるんですよね?」

「調子に乗るな!ブラだけでどうにかしろ!!」

つい怒声をあげてしまった。

俺たちのやりとりを、全裸の少年が不思議そうに眺めていた。



「皆さん、線路に降りてください!」

ビキニを掌に握りこんで、蓮が叫んだ。俺の指示で、ビキニの存在を静流に知られないように巧妙に隠している。ベンチに横たわっていた静流がのろりと身を起こし、俺を見あげた。

「⋯言う通りにしよう」

「⋯うん」

先に線路に飛び降りて歩き出した蓮にそっと歩み寄り、小声で声を掛ける。

「どんな感じなんだ?」

「何ていうのかな、安心感が広がるんです」

「ふざけてんのか」

「そりゃこっちのセリフですけど⋯何故かこっちの方角が安心だなって、分かるんすよ」

俺たちの執着に加えて、静流の未来視も何かの影響を与えているのかもしれない。そう合点して、息を切らせて付いてくる静流と子供に視線を向けた。二人は何かに耐えるように、顔を伏せてひたすらに後をついてきている。⋯それでいい。

やがて蓮が線路を外れて、その傍らの山肌に小さく穿たれたトンネルのような穴に、背を屈めて入っていった。俺達は少しの間、顔を見合せたが、意を決して蓮に続いた。



「⋯行き止まり?」

スマホのバックライトだけが頼りの狭いトンネルの先で、蓮が呟いた。

「えぇと、ドアだね」

静流が突き当たりの壁をライトで照らし出す。ともすれば見落としそうな、壁と区別がつかない土色のドアだ。岩のような質感のドアノブが壁から僅かに突き出している。⋯奉に聞いていた通りだ。

「ドアを開ける前に、会いたい人の顔を思い浮かべるんだ。一人だけ。その人の元に帰りたいという強い執着が、お前の『戻る力』を高める⋯らしい」

「会いたい人⋯一人⋯」

蓮が神妙な顔でドアノブを眺めている。少し時間がかかりそうだ。俺はというと、戻れる安堵から思わず伸びをしていた。どうせ母親か祖母が浮かんでいるのだろう。

「あー、鴻ノ宮かぁ⋯ネカフェ無かったら蓮のばあちゃん家に泊めてくれー」

静流が困ったように微笑を浮かべた。

「あの辺は何もないかな⋯用事がないから降りたことない、けど」

「困ったな⋯明日早朝から、縁ちゃんに庭の草むしり頼まれてんだよ。今から寝ても4時間も寝られないなぁ」



「あ⋯⋯」



かちゃり、とドアノブが回り⋯僅かな光が差し込んだ。

「⋯⋯⋯えぇええええ!?」

薄緑色のタンクトップにショートパンツでベッドに足を放り出し、YouTube流しながらゼロカロゼリー食ってる縁ちゃんと、目が合った。スプーンを咥えたまま、目を丸くして怪しい一団の闖入する様をまじまじと見つめている。

「⋯⋯ちょ、お前、コレは」

コレはダメだろう!?思わず蓮の肩をバシッと叩いた。

「⋯⋯何してくれてんだお前⋯!」

「だって!⋯ビキ兄ィが急に縁ちゃんとか言うから!!ブレちゃったじゃないすか!!」

奴は顔を真っ赤にしてバシバシ肩を叩き返して来た。お前この野郎。

「だからその⋯ちが、違うんです!!そういうわけでは!!」

「蓮くん落ち着いて⋯あの、あの、その⋯ごめんなさい、縁ちゃん、その⋯ゼリー美味しいよね⋯?」



この直後の絶叫とウサギスリッパによる理不尽な殴打、深夜の大騒動と土下座を思い出したくない。

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