狂気➂
彼女の手はあつかった またイムが叫び僕は怯んだ
愛してるわ 永遠に一緒にいましょう
彼女の顔は歓喜に燃えて自分を招く
でもどこにそしてなぜ彼女の言うことがわかるのだろう
確か言葉は通じなかったはずだ
周りにも人が集まり 様式化されていない体の動きでグネグネと踊った
その時フードをかぶったもの布がずり落ちてその姿が見えた
体は変形して手足はひれくらいに縮んでいた
不適合と言う言葉が浮かんでそして理解した
彼女の様にまともな姿でいられるものはほんの一握りだけなのだ
イムが悲鳴に近い声で言った
「永遠にこの島に閉じ込められるつもりですか この小さな島に」
その言葉が一瞬に自分の意識を正常にしたここは歩いて15分ほどの島だ
その時に恐怖が襲ってきた 永遠に暮らす この狭い島に閉じ込められて変形
した連中はまだ身をくねらせて踊っている
無限の時間 永遠の退屈 自分は勝利感を漂よわせた
ほほえみを浮かべている彼女を突き飛ばしてイムのところまで走った
急いで縄を切る
背中にキイキイと叫ぶ者が飛び乗ってきた
怒り狂った彼女だった
もう言葉は分からない その時だった彼女が変わり始めたのは・・・・