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第44話 ~湖での再会

久しぶりです。


なんつーか、色々あって気分転換的に二次小説を書いていたら、こっちを忘れていました。実際、書いてたつもりでいたんですよね(汗


とりあえず、ノロノロいきますね。久々なんで心配ですけど投稿します。


今すぐ次話を考えておかねば、忘れちゃうんで考えます。目指せ、今月もう一話!



因みに、星球賞で一次選考突破してました。・・・が、いつも通りでいきますぜ!

・・・俺と師匠は只今、セーフティポイントにてキャンプの設営をしている。普通に考えれば、キャンプとは命知らずな!と思うだろう?だが案ずることなかれ。先程も言ったが、ここはシアル西の湖にあるセーフティポイント、つい先程見付けた場所だ。見付けた時には効果音と共に、運営からのメッセージが届いた。セーフティポイントが見付かりましたよ、という情報でPCの間を駆け巡ったことだろう。・・・最悪、ヴェネの勘が冴えてここに来るかも知れない。さてどうするか?と思ったものの既に夕刻、師匠がお寝むになる時間が迫っているが故、仕方なしにセーフティポイントで一泊となったわけだ。


メッセージにより、ここの最初の発見者が俺。故にここへ誰も来ることはない、・・・たぶん・・・当分は。PCに限ってだが、NPCは分からない。セーフティポイントだから魔物は出ない筈、しかしながら安全とは言い難い。それは何故か?・・・PC・NPCという存在があるからだ。襲うことが出来ないにしても、盗みとかはどうだろうか?見知らぬPC・NPCを信頼することは、この場合に限り・・・俺には出来んことだ。しかもシアルの宝、ディーバ師匠もいるし。そういう安全性を考えるとこの場で一泊、少し抵抗があるな。・・・なんて考えていたりしたのだが、流石は師匠と言うべきか。・・・防犯グッズを持参していたよ、・・・心配して損した。


そんなわけでテントを張って、すぐにでも休めるようにしておく。街を出る前に、スキル屋にて〈サバイバル〉を買っておいたからな。俺の行商人シリーズ効果で(野営技術)がある、そして買った〈サバイバル〉。この二つのお陰で、セーフティポイントにて野宿が出来るのだ。勿論ログアウトも可能、素晴らしいものだな!・・・張ったテントの周りに、師匠製作の使い捨て防犯グッズを設置。これでとりあえずは安全を確保したわけだ、・・・後は食事だな。






湖んとこのセーフティポイントだからな、すぐ近くに湖がある。テントに師匠を待たせて俺は、夕食の為に釣りをする。・・・まぁ結果は前回と同じ、大漁と言っても良い釣果だろうさ。師匠の就寝時間が迫っているが故、手の込んだ料理は作れない。師匠には、食事をしてから寝てもらいたいからな。明日には湖に潜る予定、何があるか分からないから体調は万全にしなくてはならない。ただでさえ師匠はもやしっ娘なのだ、お腹は常に満足状態でいてほしい。そういうわけで、パッと作って寝かし付けないと。


夕食のメニューはどうするかな?さっきの釣りで、シアルマスを一匹釣り上げたからな。・・・依頼で手に入れたレシピがある、そのレシピの中に何か良いもんがあるだろ。うーん、・・・俺の所持している調味料等を考えると、『シアルマスの香草焼き』が無難だろうな。マスを三枚におろして、香草と共に焼けばいいんだし。後はツテで手に入れたパンもあるし、野菜もある。・・・というわけで、香草焼き、サラダ、パンでいいな。飲み物は、ポーションの瓶に入れてきたスープを温めよう。因みにこのスープ、『包神会』のアヴ爺にもらった。あの爺さん、汁物主義だからな。めちゃウマだろうさ、きっと。確かコンソメスープだったと思う、今回のメニューに合いますな!つーことで、薪を集めて火を・・・っと。






さっさと作らなきゃいかん、師匠が眠気に勝てず・・・空腹のまま沈む前に。サラダは盛り付けるだけだし、パンは出すだけ、スープも温めるだけってことで、香草焼きを作ろうか。


まずは、釣れたて新鮮のシアルマスを三枚におろす。チビッ娘師匠が食べやすいように小骨を取り除き、塩とブラックペッパーをかけておこうか。


そしてここに、色々と合わせた物が袋に入れてあります。中身はパン粉、オリーブオイルっぽいモノ、おろしたガーリン、各種ハーブが入っており、所謂香草パン粉ってヤツですかね?いつ合わせたのかって?ついさっきだよ、合わせるだけだから簡単さね。因みにオリーブオイルっぽいモノは、食材屋で見付けた異国の食用油。サラダにかけるのが主流と聞いたから、オリーブオイルみたいなモノだと判断した。んでガーリンというのは、リアルでいうならニンニクっす。


香草パン粉を袋から器にあけまして、そこにオリーブオイルっぽいのを薄く塗ったシアルマスを入れます。シアルマスに香草パン粉が綺麗に付きましたら、バターで両面を焼きましょう。実際オーブンの方が良いのだが、アウトドアにそんなモノはない。しかしながら、これでも十分美味い。焼けたら皿に盛り付けて、ネモンを添えて・・・出来上がり。これが俺特製の香草焼きだ!


〔シアルマスの香草焼き〕:高級魚であるシアルマスを使用した魚料理。様々なハーブが使われており、とても香り高い一品。野外で調理した為か、少々野性味ある仕上がりとなったが大変美味である。(効果・満腹度:中・STR+5・DEF+5・MED+10・効果時間:30分)【製作者:ティル】


・・・どこら辺に野性味があるのか分からんが、まぁ・・・美味い料理であるのは確実。後はサラダを作って、温めたスープを器に入れて、パンを出して・・・、


「夕食が出来たから、出てこい師匠。」


肩車に乗っていただけの師匠だが、弱っちぃのでこの場に着いてテントを張ったら、荷物と一緒にテント内に引っ込んでいた。そんな師匠に声を掛ける、ゴソゴソしていたから寝てはいまい。






声を掛けてから少しして、


「わーい!ご飯なのじゃ、ご飯なのじゃ~♪」


「・・・ケロケロ♪」


テントの中から幼女が二人、飛び出してきた。うむ、元気があって大変よろしい。二人が焚き火の前に座ったのを確認し、軽く作った夕食を差し出す。


「よく噛んで食べろよ、がっつくのも駄目だ。行儀よく食べるといい。」


「わーい♪いただきますなのじゃ♪」


「・・・ケロ♪・・・いただきます♪」


嬉しそうにいただきますと言って、食事を始めた二人の幼女。ニコニコ笑顔で夕食を食べる二人を見て、何だかほっこりする。・・・これが正義というものなのか?ある紳士達が提唱する格言が一つ、『可愛いは正義』というものなのだろうか?・・・可愛いといえば、この間のメイさんも正義的可愛さがあったような気がする。・・・まぁ考えるのは後でいいか、それよりもメシだメシ。俺も食わねばならん、空腹なんざ真っ平だ。それは魚人シリーズ装備時で十分だ、・・・というわけでいただきます!






あれ・・・・・・?






俺のメシは?確か二人分、作った筈だけど・・・。






・・・俺の近くには二人の幼女、ディーバ師匠とケロ子。


「・・・うまうま♪」


美味しそうに夕食を食べる師匠。


「・・・まぐまぐ、・・・まぐまぐ、・・・美味♪」


淡々としながらもがっつくケロ子。がっつくなと言ったのに、このチビッ娘妖精は!襟首掴んで持ち上げ、目線を合わせる。


「コラ、ケロ子。・・・がっつくなと言っただろうが、夕食は逃げないんだからよ。がっつくと喉に詰まって・・・






うぉい!なんでお前がいるんだよケロ子、ここに来るまではいなかったやん!いつ湧いた何処で湧いた!?」


驚いたことにニ・・・ニミ・・・ミュミュ・・・、ケロ子がいたのだ。何故にここにいる?いつからここにいる?何故にテントから師匠と共に飛び出してきた?つーか俺のメシ食うなよ、襟首掴まれながらもメシを食うなよ。蛙な幼女を相手に騒いでいると、夕食を大人しく食べていた師匠が、


「・・・なんじゃいティル、食事中は静かにするもんじゃぞぃ。・・・・・・・・・にょほぅっ!!何かおるぅっ!?」


一緒に飛び出してきた癖に、今頃ケロ子に気付いてビビっとる。ビビっているけど食事をやめない師匠、・・・幼女ってメシを離さない種族なんか?


・・・なんつーか、話を聞くにも夕食に夢中で聞ける状態じゃないケロ子。ケロ子を警戒しているのだろう、俺に引っ付きながらもよく食べる師匠。・・・ふむ、まずは食事か。食べ終えてから、ケロ子に話を聞いた方がいいみたいだな。・・・俺もメシ食いたいし、・・・はぁ。さっきの釣りでGETしたシアルマスより小さな魚、串刺して焼き魚にするか。これも新鮮だから美味いと思うけど、・・・シアルマスが食いたかった。






夕食を食べ終えたわけだが・・・、


「わしの防犯グッズが機能しなかったのじゃ・・・、このわしの防犯グッズが・・・。」


自身の製作した防犯グッズが機能しなかった、そのことがショックだったみたいでしょぼんとしている。師匠はシアル一の職人だからな、自信ある自作アイテムが駄目だったという事実にダメージを負ったのだろう。まぁ俺からしてみれば、ケロ子の正体を知っているから仕方がないんじゃないかと思う。ケロ子・・・大妖精だしね、効かなくても不思議じゃない。・・・というか、大妖精ってセーフティポイントに入れるんだな。敵対関係ではなく、友好関係だからかね?そう考えないと、従魔モンスターが入れないからな。まだ、分からんけども。まぁそれはいいとして、俺はケロ子に視線を向ける。その視線を受けたケロ子は、マイペースに徹して果実水を飲みながら、


「・・・ん、そこのチビッ娘の防犯グッズは優秀。そう落ち込まなくてもいい、・・・私ですら厳しいと少し思った。だから、テント内に入らずに入口に転移した。・・・防犯グッズは正常に機能している、・・・誇るといい。やる気は無いが、このニミュエを退けたという名誉を。」


ケロ子自身もチビッ娘の癖に態度がデカいな、大妖精だからかね?やる気が無いって実力を出さずとも大妖精、そのケロ子に厳しいと思わせる師匠の生産能力、流石だなと思う。俺が作ったのなら、登場と共に破壊されるのがオチだろう。ケロ子スゲーな、・・・羽虫というかニヴィアンも本気になればヤバイんか?


しょんぼり師匠は、自身の防犯グッズが問題無いと知って復活した。復活したが、今度は夕食時よりもビビってる。ニ・・・ニ・・・ニミ・・・、ケロ子が大妖精と知ってビビっているのだ。


「何故にニミュエ様がここにおられるのじゃ・・・、知らぬ内に不敬を働いたのかえ?わしが悪いのかのぉ、ティルが悪いのかのぉ・・・。理由が謎じゃから、なおのこと恐いのじゃ・・・!」


とか言って背中に張り付く師匠、長生きエルフが何をビビっとるか。そんな師匠の様子を気にすることもなく、やはりケロ子はマイペースだ。


「・・・ん、理由は同志ティルがバカ虫の所へ行くと知ったから。バカ虫もきっと、同志ティルと契約・・・加護を与えると思う。そこへ私も一緒に行くことで、バカ虫は驚愕し悔しがる。その姿が見たい、・・・ケロケロケロ♪」


性格悪いな、ケロ子。しかし相手もまた大妖精、アホでも大妖精なのだ。ケロ子と契約、加護のことは知っているんじゃないか?多少悔しがるとは思うが、驚愕はしないのではなかろうか?


「・・・ケロケロケロ、アレより私の方が強い。加護は任意で隠蔽出来る、私より弱いアレは気付けない。故に驚愕、たぶん『キィィィィィッ!』ってなる、・・・ケロケロ♪」


ケロ子の方が格上故に、羽・・・ニヴィアンは気付かないか。NPC・・・妖精社会にも色々あるんだなぁ。・・・というか、ケロ子とニヴィアンの間に何があったの?ケロ子との出会いでも、なんか嫌っていたし。・・・・・・・・・俺なりに考えてみても、アイツが悪いんじゃね?という結論しか出てこない。見目麗しいけど、うざったい所があるからなぁアイツは。絶対に何かしでかしただろ、アイツ・・・。






とりあえず、ケロ子が現れた理由を知った。ニヴィアンに対する嫌がらせ、・・・くだらないと思うのは気のせいか?水系の妖精はヤバイ性格が多いのか?と思う俺は悪くないと思う。なんて言ったって、俺のメシを食う奴もいれば、俺に呪いを掛ける企みを持つ奴もいる。・・・まぁ嫌いではないがね、何だかんだで楽しいし。いずれは仕返しも考えないとな、加護をもらったり、レアアイテムをもらったりしてるけど。


夕食後の一服を終えた俺達は、・・・というか俺は片付けを始める。チビッ娘二人は手伝おうとする素振りを一切見せず、早々にテント内へ。・・・ケロ子も普通に入るんだ?・・・まぁいいけど。あれ、防犯グッズは?


それよりも先に片付けだな、食器を洗って、火の後始末をきちんとやり、ゴミ等が落ちていないか確認。・・・よし、OK!後片付けは大事だからな、出来ない奴は野営をしてはいけないと思う、俺的に。俺もテントに入るとしよう、なんかさっきからゴソゴソしているけど、あのチビ二人は何をしているんだ?






テントに入れば、師匠とケロ子が毛布を片手に彷徨いている。何やってんの?


「おぉ、ティル!ティルは何処で寝るんじゃ?わしはティルが決まり次第、寝る場所を決めるぞぃ!どうにも寝る場所が決まらなくての、・・・何を呆けておるのじゃ!さっさと決めんかぃ、このこの・・・!」


ああ・・・、寝るポジションね?その為にゴソゴソ、うろちょろしてたのか、寝る場所に体勢は重要だからな。俺も違和感があると眠れんからな、気持ちは分かる。・・・えぇい、蹴るな!鬱陶しい・・・!


「・・・ん、同志ティルはここにする。ここなら真ん中、そして腕を伸ばして寝ること。それを枕に私が寝る、・・・ケロケロ♪」


ポムポムと、俺に寝てほしい場所を叩く。・・・腕枕とかって、たとえチビッ娘でも腕が疲れんじゃん。それに俺にはやることがあるんですけど、チビッ娘二人が寝た時に掲示板へだな・・・、というか帰れよケロ子。何をここで寝ようとするか、湖へ入る時に改めて来いっての。


「おほっ♪それは良い考えじゃの、わしも腕枕を所望する!きっとよく眠れるのじゃ、ボデーガード兼腕枕じゃ!ほれほれティル、さっさとそこへ寝そべるのじゃ!そして腕を伸ばしてじゃな、・・・ほれほれ!」


師匠も便乗して、腕枕を求めてきやがった。ボディーガードは否定せんが、腕枕・・・。両腕がふさがれるじゃん、面倒くさい。でもなぁ・・・、駄々こねられても困るし、ケロ子が物理的にってこともあり得る、仕方がないか。


・・・で俺が渋々寝転がると、幼女二人は左右に陣取り、俺の腕を枕に眠った。


「・・・むにゅむにゅ、・・・ぐぅ~。」


可愛らしく、小さないびきをかいて眠る師匠。


「・・・ゲコゲコ、・・・ゲコゲコ。」


まさに蛙の鳴き声と言ってもいいようないびきのケロ子、・・・涎が俺の腕に!?ばっちぃ~っ・・・、誰かヘルプ!


と言っても、何の意味もない。仕方がないから俺も寝るか、早めにログアウト。リアルで掲示板に情報を挙げるとしよう、明日起きたら・・・腕が涎でデロデロになっているのかな?・・・なんか嫌だな、ホント。特定の紳士達には至高のご褒美なんだろうけど、俺は幼女に何故か好かれる一般人だ。涎まみれは嫌だ、たとえ美少女や美人のでも。・・・うぅ~、・・・おやすみ。


ーーーーーーーーーーーー


「う~ん・・・。」


F.E.Oからログアウトし、大きく伸びをする。予定より早くリアルに戻ってきたな、そう思いながらVR機を外した俺。あのチビッ娘二人には困ったもんだ、・・・幼女だから仕方がないけど。・・・まぁ実際、俺より遥かに年上の大人なんですけどね?さて、ログアウト前に考えていたことでもしますかね。ここまでやって挙げていなかった情報を、掲示板に載せなければならない。え~と・・・、一度公式HPに飛んで、リンクで行くんだっけ?そんなことを考えながら、パソコンの前に座る俺がいた。


まずはF.E.Oの公式HPに・・・、ん?これは・・・。






・イベント「無人島~炎の7日間~」の参加者募集が締め切りました。全プレイヤーと言っても良い程の参加人数、凄まじい戦いが待っていることでしょう!


イベント開始日時は○月○日朝9:00~○月○日朝9:00迄となっています。


詳細は「無人島~炎の7日間~」をクリック!




・深き森浅層が攻略され、深き森中層と深き森セーフティポイント【1】が解放されました。


メモリーストーン同士での転送が解放されました。


詳細は此方から→グランベル王国一覧




・グランベル大平原のボス・ゼブラリーダーが撃破され、グランベル大平原セーフティポイント【1】が解放されました。


炭鉱の町ドズール、タニア村が発見されました。


詳細は此方から→グランベル王国一覧




・F.E.O公式PVの制作が開始されました!プレイヤーの皆様のご協力をお願い致します。


PV制作に関するご意見・質問等は此方から→F.E.O公式PV制作委員会




・シアル西の湖セーフティポイントが解放されました。


詳細は此方から→グランベル王国一覧






・・・なるほど、こんな感じでF.E.Oの出来事とかがアップされているのか。わりと重要なことは、公式HPに載るみたいだな。・・・ふ~ん、・・・あ!無人島イベントの募集、締め切ってら。・・・そういえば俺、応募してないな。つーことは、このイベントに参加するのは不可能。何か芹菜が、参加しようとか何とか言っていたような・・・。まぁ芹菜はどうでもいいとして、この期間中はPCがいなくなるってことだよな?ほぼ全プレイヤー参加ってことは、あの世界で俺を含めた何人かのPCとNPCだけになるのか。何か静かになりそうだな、・・・残るPCの為にイベントとかないのかな?って言っても、無人島自体が大イベントだから無理か。人がいなくなる分、元々あるイベントに遭遇する可能性は高くなるのか?う~ん、・・・どうなるんだろ。つーか、イベントもうすぐじゃん!俺が参加しないとなると、芹菜を含めた数人が煩そうだ。・・・メンドくさっ!


HPをカチカチしていると、掲示板へのリンクを見付ける。早速クリック!・・・アカウントとパスワードが必要ですだって?・・・そりゃそうか、この掲示板はF.E.Oと繋がっているんだし。何も考えないで掲示板に言っていたけど、リアルだとアカウントとパスワードが必要なんだねぇ。キャラクターとして掲示板を利用しなくちゃ、わけ分かんなくなるもんな。さて・・・と、アカウントは・・・。


んぎぎぎぎ・・・・・・!


「・・・ふぃ~っ!」


つ・・・疲れた!リアルで掲示板は疲れるな、キーボードで文字を入力しなくてはならないとかって。ゲーム内だと脳波入力?だっけか・・・?よく分からんが、考えただけで文字が入力出来るもんな。今更ながらスゲー機能だよね、リアルでも使えたらいいのに。ゲーム内で脳波入力に慣れちゃったからな、アナログ入力はしんどい。どうにか出来んかね?・・・まぁとりあえずは、俺が載せようとしていた情報は挙げたからな。時間もあれだし、店の仕込みをして寝ますかね。あぁ~・・・、肩凝った。


・・・寝る時に思い出しました。VR機をセットし、ゲームにダイブしないで掲示板へ飛べたじゃん・・・と。ゲームをする前に選択肢が出ましたね、ゲームにダイブをするか、掲示板へ飛ぶか、・・・って。今度からゲーム内で掲示板に行けなかったら、ログアウトしてから飛ぼう。うん、そうしよう!






次の日、俺はF.E.O公式HPを見ようと思った。昨日見てたじゃんと思うだろ?ちょいと気になることがあってね。ザハークとガッハが言っていたことを思い出したのだよ、PVについてね。二人の言葉が本当なら、今日・・・PVが出来ている筈なんだよね。しかも俺を目立たせるとか言っていたような気がする、そう言われたら気になるよな?・・・そんなわけで、HPを見るのだ!


・・・お?新しい記事が出とる。






・F.E.O公式PVが遂に完成!HPにて先行配信、続けてTVにも配信予定!


F.E.O公式PV制作委員会も自画自賛の出来!


『プレイヤーの皆様のお陰さ!ご協力感謝感激だよ!』


『うひひ!F.E.Oのトッププレイヤー達をこの目で焼き付けておくれ!そして彼らのようなプレイヤーに皆もなろう、自分の道を突っ走ればきっとなれるさ!』


・・・と興奮気味でした!さぁ・・・、出来上がったPVをその目で確かめよう!


→〈PV〉←






PVが出来上がっているな、・・・制作者のコメントが知っている奴っぽいが。まぁとりあえずは、クリックをして見てみましょうかね。・・・どれどれ。


・・・ポチッとな!






『広大な大地と突き抜ける空。豊かなる地に根付く、多種多様な人々。人里離れた地に潜む、人ならざらぬ魔物達。・・・この未知なる世界に、神からの使者たる客人達が舞い降りる。』


空から無数の光が大地に舞い降りて人型となり、街に、草原に、山に、森に、その人型達は駆け出す。




キャラメイクん時の声と共に、F.E.O世界が空から映し出される。こうして見るとやっぱり凄いな、いずれは空を飛んでみたいもんだ。神からの使者、所謂PC冒険者が動き出した。・・・何か見たことがある奴が、ちらほらと見えるな。




『様々な出会い・・・、


行動・・・、


イベント・・・、


フィールド・・・、


戦い・・・。』


言葉一つ一つの後に間が空き、その間の中でPCとNPCが言葉に合った行動をする。




ふむふむ・・・、知らないNPCが多く出てきとる。シアルから出ないからなぁ、・・・王様とお姫様は見たこともなかったわ。あっ・・・、師匠とザハーク、エイミーさんにフィオラさん、・・・見知った人も出た!ニヴィアンとケロ子の妖精コンビに、知らん妖精達も出とる。関わりが無ければ、美人だし可愛いんだけど。


行動やイベントも色々あるね、見ていて楽しいわ。知り合いも何かしてたし、ポニーな可愛い子ちゃんとクーパー・・・だよな?一心不乱に踊っていたし。火を囲って密会をしているのは、・・・ガドルフ達だし。涎を垂らして寝ている愚妹、巨大ハンマーを掲げてプルプルしている宝来&エシャルトン、簀巻きのウォーレン、幼女を誘拐している・・・俺じゃねぇか!?・・・・・・師匠を肩車、誘拐しているように見える。・・・ショックだ。


・・・行ったことがないフィールドに、見たこともない魔物を見るのも良いね。ノーシュ山のボスって、こんなにデカイ鳥だったんだな。巨大蜂も恐いし、ゾンビ・・・ヤバすぎだろ!・・・戦いたくねぇな、アンデッド!・・・見てみたい場所もあるけど、俺とノーンさんが到達して見た光る食人花が一番だったな。映像でもめっちゃ綺麗だったし、見たい!と思う奴・・・多いだろうね。それに、これから行く秘境もきっと・・・。いやぁ~、ニヴィアンに会いに行くのが楽しみになったわ。




『数多なる使者達の中でも、一際輝く者達がいる。』


トッププレイヤーと呼ばれるPCが映像付きで紹介される。


『・・・・・・ギルティ。』〔静かなる狙撃者〕サエロ


『ま・い・ど♪また来てねん♪』〔頼れる漢女〕ロドリゲス


『アブドミナル・アンド・サイ!』〔キレテル肉体美〕ヤッサバ


『一点集中・・・、皆さん突貫しますよ!!』〔大隊長〕Jun


『ワシが、ワシこそが、パンツマンじゃい!』〔勇者候補〕マイスター


『はっはぁ~っ!・・・斬り捨て御免!!』〔戦闘狂〕Ms.ブシドー


『・・・にゃにゃっ!チビってなんかないぞ!』〔暴走猫男〕ウォーレン


『太陽ありがとう!』〔ほのぼの系農業娘〕トエト


『・・・フヒッ!』〔黒き魔法少女〕イシュタム


『くくく・・・くははははは!!』〔闇の俊英〕ティル




名はよく知っているが、見たことがないPCが三人いた。何だかよく分からんが、俺と三人で三巨頭と呼ばれているサエロとヤッサバ。サエロが糸目の弓使い、何か超一流な13とかぶる、・・・雰囲気が。ヤッサバは格闘家・・・なのか?とにかく凄い、とにかくキレテルし、デカイよ!そんで俺、狼シリーズん時の高笑いが使われていた。第三者的な目で自分を見たが、完全にマフィアだ悪役だ!・・・え?NPCイベントキャラじゃないの?って感じだよ!俺、サエロ、ヤッサバで三巨頭・・・、濃すぎるトリオだ。


んで、トエトさんとかいう娘にはちょっと嫉妬しちまうな。彼女が畑を買い占めた人だろう、・・・俺が先を越されたという。ケロ子の加護を確かめてみたかったという目的を潰した彼女、・・・いずれは君を超える程の畑、その他諸々を所有してくれるわ!農業王に俺はな・・・れたらいいな。


後はよく知るメンツだな、イシュタムさんはまだよく分からんけども。というか、ロドさん・・・有名だったんだな。まぁ俺を含めた生産者グループの顔役だし、色々と知っていて教えてくれたりするからな。まんま、〔頼れる漢女〕だわロドさん。


・・・ヴェネとかノーンさんとか、他にも色々といるがメインで紹介はされなかった。俺の後に、流れるよう紹介されたからね。・・・俺を含めた十人が現在の顔役、というか目立つPCなのかもしれんな。選ばれたことを素直に喜べば良いんかね?




『己の理想を、進むべき道を、信念のままに、時としてぶつかり合う。熱きバトルが繰り広げられる。』


P×Pバトルの紹介がされて、PC同士でぶつかり合う映像が格好よく編集されて流される。


『俺を倒してみろ!・・・はぁ~っ!!』


マフィア姿のティルが黒い靄に包まれ、魚人シリーズを纏い先陣をきる。それに続けと、他のPC達も武器を構えて各々が交わり、激闘が始まる。


『一撃必殺!ヒップ・インパクトォォォォォッ!!』


『・・・・・・瞬・閃!』


『ブレイブ・アクス!』


『サイド・トライセップス!!』


『ぬぉぉぉぉぉぉぉっ!不・動・剣!!!』


『我が闇の奔流、その身に刻め・・・。魔導槍・ダークロード!!』


『フヒヒ・・・、病みの爆刃!』


そして最後に大技同士がぶつかり合い、画面は白に塗り潰された。




俺がメインを演じ、続けて他のPC達が戦いを繰り広げやがった。悪の親玉みたいでカッコいいとは思うんだけど、悪いPCだと思われないかね?これから始めようと思っている人達に。まぁ・・・いいけど、目立っているし。


皆のアーツも凄いね、見たことがある技もこうして見ると違うわ。・・・ヴェネの奴、カッコいいじゃんよ。俺のもイカすとは思ったものの、ヤッサバのポージングアーツには負けるわ。バリバリっすもん、・・・じかに見てぇ。




『神の使者達が凌ぎを削り合っている時、その力を感じ取った闇の者達が動き出す。彼らは何を求め、姿を現すのか。今はまだ・・・分からない。


Free Emblem Online


物語は始まったばかりだ。』


闇に光る赤い目、敵と思われるシルエットの登場、何処かの街が映されてPVが終わる。




PCが共闘したり、敵対していたりする中、場面が切り替わって禍々しい場所へ。赤い目が此方を見て、その中を人影が・・・。う~ん、これはあれか?近々・・・何かしらの大きなイベントが起きるっていうことを予告しとるんか?俺の見たことの無い街だか村だか分からん場所が映ったし。・・・何というか、これから先は熱い展開が待っていそうだな!無人島イベント後に何かあるな、・・・他のPCがイベントを楽しんでいる間に、色々と準備をしてやるぜ。まぁ・・・、いつも通りってヤツですな。






PVを見た俺は、これからのことに対し色々と期待をする。F.E.Oのメインストーリー兼イベントが、どんなものかってことをな。たぶん、邪神が敵なんだろうけど。忘れちゃいけない邪神の尖兵、また出るであろう邪神の尖兵。・・・見ようによっちゃあ、俺が引き起こしたことになるよね?尖兵を倒したわけだし。大妖精とも関わっちゃってるし、・・・NPCだったら重要人物だな、俺。


・・・とりあえずは、F.E.Oに戻ってだな。チビッ娘二人がたぶん待ってるし、秘境に早く行きたいし。・・・今日も色々と濃い一日が待っていそうだ、ニヴィアンと久々の再会っていうイベントがあるわけだし。ちょいと不安だがな、・・・相手が羽虫だし。

再会はケロ子でした!まぁすぐに羽虫と再会しますが。


後半は読者の方が妄想力で、PVを脳内再生してください。・・・としか言えねぇ、うん。


何だかよく分からなくなったような?


とりあえずオススメはヤッサバです、妄想でサムズアップも付加させると良いでしょう。つっても、キャラ設定がきちんとされてないから難しいか。


何はともあれ、次話は掲示板です。久々で掲示板とかってハードル高ぇ・・・。


上手く書けるかなぁ~・・・。



新規の感想は返せたら返します。それ以前の感想はごめんなさい。


では、また会いましょう!でゅわっ・・・!!

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