第21話~ノーンさんと草原へ《挿絵有り》
いやぁ、忙しいから期間が空くね!
では、いってみようか!!
「お待たせして申し訳ありません、・・・今日はよろしくお願いいたしますわティルさん。」
「こっちこそよろしく頼むなノーンさん、お互い無理をしないでいこう。」
シアルの街・メインストリートの噴水広場にて、待ち合わせをした俺達は軽い挨拶の後、目的地である草原に向かって歩き出した。
「今日は、最初に草原で魔法の練習とアーツの確認、でよろしかったでしょうか?」
「ああ、魔法に関しては頼りにしている。アーツの確認の時は任せてくれ、邪魔な魔物は俺が狩る。」
今日の予定は、草原にて魔法の練習、覚えていない魔法を出来たら取得したい。で、ノーンさんのアーツ確認。そのまま北上し、ノーシュ山に行く。そこでは協力して、魔物を狩るってことを学ぶ。ヴェネと来た時は、お互い個人プレイだったからな。ついでにアーツを取得出来たら、嬉しいね。・・・少し、意識して戦ってみようかと思う。んで、余裕があるならば森に行く。Junさん達が逃げ帰ってきた森に、ノーンさんが興味を示したためだ。どれほどの危険があるのか、自分の目で確認したいらしい。慎重派っぽい、ノーンさんらしいお願いだ。まぁ、俺が一緒にいる限り、ノーンさんを死戻らせないがね。・・・たぶんだが。
「なんだか、ワクワクしてきましたわ。」
「俺もだな。もしかしたら、新たな何かを手に入れることが出来そうな気がする。」
和気藹々といった感じで話しながら、草原に向かう。さて、どうなるかな。
――――――――――――――――
「ウォーターランス。」
ノーンさんの唱えた水魔法は、ウサギを貫いた。その名の通り、前方の敵を直線上に貫く魔法のようだ。上手く決まれば、二、三匹は貫けるらしい。・・・ってことは、貫通力が高いってわけか。硬い敵に有効そうである。ふむ、ウォール系は横一列を攻撃、もしくは防御にも使える魔法。ショット系が威力が弱い分、射程が長い。ランス系が直線上を攻撃、貫通力が高い。MPにさえ気を付ければ、魔法主体でも結構いけそうだな。難を挙げるなら、やはり接近戦だろう。今のところ、接近戦に対する魔法は防御のみ、攻撃の方はまだ取得した者はいないらしい。・・・ふーん?
「私が今使えるのは、この3種のみですわ。・・・いかがです?」
「見本を見せて貰えたから、取得出来そうな気がする。んじゃ、次は俺だな。」
丁度良くバッタが出てきたので俺は、
「ライトアロー。」
光の矢を突き刺し倒した。冷静に見ていると、放物線を描いて攻撃をする魔法のようだ。味方の頭上を通り越して、攻撃が出来そうだな。・・・要訓練だと思うが。
「アロー系は当てるのにDEXが必要と言われていますが、流石はティルさんですわ。」
へぇ、アロー系はDEXがものを言うのか。まんま、弓を使うと同じってことだな。なら、生産者は魔法を使う場合、アロー系との相性がいいってことか?俺もどちらかというと、生産主体っぽいから初期魔法がアロー系だったのだろうか?単純にDEXが高いからだろうか?
「私もこの目でキチンと見ましたので、アロー系の取得を目指しますわ。」
・・・っと、考えている場合ではないな。ノーンさんはやる気を出している。俺も負けてられないな。ノーンさん曰く、イメージが大切だとか。取得条件の一つであるステータスが、取得条件を超えているならば、取得したい魔法をイメージして発動動作をするといいらしい。一度発動すると、成功率が上がり、そのまま使い続けると取得出来るみたいだ。取得すれば必ず成功し、失敗しなくなる。取得しなくても、イメージさえしっかりしていれば使えるが、失敗・暴発の可能性があり、オススメ出来ないとノーンさんは言う。
「魔法の暴発でPTが全滅したと、掲示板に報告がありましたわ。それと、肝心な時に失敗不発などもあったらしく、『迷惑を掛けぬようキチンと取得しましょう。』という結論が出たみたいですの。取得訓練時にも暴発の可能性がありますから、死戻りが嫌なら店で買うのもありですわね。お高いですけど・・・。」
・・・まぁ、そうなるわな。好き好んで自爆する馬鹿はいないだろう。・・・いそうではあるが。
「とりあえず、魔法取得を目指して訓練しますか。同然、無理は禁物で。」
草原だし、滅多なことはないだろうが一応な。集中し過ぎて、狼出現の条件を満たす可能性がある以上、楽観は出来ん。
「案外あっさりと、三種の魔法を取得してしまった・・・。」
ランス系、ウォール系、ショット系、アロー系の四種が俺の取得した魔法になるわけだが、僅か一時間で三種の魔法を手にした。取得方法を聞いていた俺ではあるが、流石に早すぎると思うわけだ。ノーンさんなんか、目を見開いて、口を半開きにしてこっちを見ている。彼女も俺の取得スピードに驚いているようだ。本人が驚いているんだから、当たり前か。
「私ももう少しで、アロー系の魔法を覚えられそうなのですが・・・、ティルさんはもう覚えて仕舞われましたのね?・・・あの、本当に生産者なのですよね?魔法主体の冒険者ではないのですよね?」
俺も自身に問いたいよ、お前は生産者なのか?と。正確に言うなら、生産の出来る冒険者だが。決して、魔法主体の冒険者になりたいわけじゃない。ある程度、使えたらいいなぁとしか思っていない、・・・ハズ。今まで考えないようにしていたのだが、これって俺の固有スキル〈俺流〉の効果なのか!?
〈俺流〉:数多の可能性を全て自己流にアレンジすることで、他とは違う成長を導く。【成長率+補正(特殊)】
改めて自分のスキルを見ても、よくわからない。よくわからないが、コイツの力なんだろうな。この成長率+補正(特殊)ってのが、くせ者だな。説明を見るに、他の冒険者とは違う成長をするってことだろ。スキルや魔法の取得条件も違うんかね?そう考えると、俺の魔法取得スピードも納得出来る・・・気がする。だがまぁ、色々とやりたい俺には似合いのスキルってことになるな。
「一応、生産の出来る冒険者のつもりなんだが。・・・たぶんなんだが、俺の固有スキルが原因というか、効果のお陰なんだと思う。」
なんだかモヤモヤとしたことをノーンさんに言う俺。ノーンさんは小首を傾げて、
「ティルさんの固有スキルが原因・・・ですの?」
効果のほどはよくわからないが、たぶんそうであろうと説明する。別に知られたって構いやしない、ズルしたわけでもなし。
「確かによくわかりませんわね?・・・でもおっしゃる通り、このスキルの力なのでは?と私も思いますわ。」
ノーンさんも俺と同じように、考えているみたいだ。説明が難しいんだよ、俺はそんなに頭が良くないんだから。俺的素直に解釈するなら、『好きなように行動すれば、意外な成長をするぜ。』ってことになるよな。うーむ、先でも言ったように取得やら何やらで、効果を発揮しているんだろうけど、いまいちよくわからない。くどいようだが、よくわからん。・・・他にも変なところ、ないよな?ちょっと不安になった。
「なぁノーンさん。ちょいと相談なんだが・・・、お互いのギルドカードを見せ合ってみないか?」
「ギルドカードの見せ合い・・・?」
俺はノーンさんに説明した。昨日もザッシュに規格外と言われているから、俺のステータスは普通ではないのではないかと。ノーンさんは少し考えたあと、
「いいですわ、見せ合いましょう。私も以前より、ティルさんのステータスが気になってましたもの。・・・当然、秘密ですわよね?」
「うむ、二人だけの秘密になるな。ほいほい見せ合うものでもなし、付き合い自体まだ短いが、ノーンさんのことは信頼出来るね俺は。」
「・・・二人だけの秘密、・・・私を信頼、・・・ええ、ええ!絶対に口外しないと、約束いたしますわ!」
そしてお互いのギルドカードを交換する俺とノーンさん。・・・ノーンさん、拝見させていただきますよっと。
名前:ノーン
種族:エルフ
性別:女
LV:19
HP:173/200
MP:141/250
STR:10/12
DEF:14/30
INT:35/43
AGL:18
DEX:18
MED:24/30
LUK:18/20
【SP】:0
【ランク】
冒険者ギルド:ランクF+
魔法ギルド:ランクF
【スキル】
〈水〉LV18〈集中〉LV10〈杖〉LV12〈逃げ足〉LV9〈防具〉LV5〈捕捉〉LV6
【控えスキル】
なし
【固有スキル】
〈瞑想〉LV5
【称号】
水魔法の遣い手
おー、やっぱりノーンさんは魔法主体の冒険者か。INTは俺より高いなぁ、俺の知らないもとい、スルーしたスキルもある。慎重派っぽい、ノーンさんらしい構成になるのかな?これだけの能力があっても、魔法を覚えるには時間が掛かるのか。全体的に考えれば、俺の方が能力が高い。しかし、魔法に関しては、ノーンさんの方が凄いと思うんだが・・・。やはり、〈俺流〉の効果なのだろうか。むむむむむ・・・・・・。唸っていると、
「ヒィッ!!」
ノーンさんの悲鳴が聞こえた。まさか狼の奴が出たのか!そう思い振り返ると、
「ティルさん・・・、恐ろしい人!」
どこかで聞いたようなことを言って、ノーンさんは俺のカードを見て白目になっていた。
「ティルさんのステータスは規格外ですわ!私、ビックリしました!」
ノーンさんが興奮している。そこまで凄くないと思うのだが。・・・そういえば、何日か前に確認してから見てないな。俺はノーンさんにカードを返し、自分のカードを返してもらい、見てみた。
名前:ティル
種族:人間
性別:男
LV:26
HP:311/360
MP:93/170
STR:88/134
DEF:67/110
INT:40
AGL:70/89
DEX:101
MED:55/71
LUK:53
【SP】:125
【ランク】
冒険者ギルド:ランクE+
生産ギルド:ランクE
【スキル】
〈喧嘩殺法〉LV31〈投擲〉LV24〈光〉LV13〈闇〉LV15〈不屈〉LV16〈採取〉LV32〈槍〉LV10
【控えスキル】
〈鍛冶〉LV27〈裁縫〉LV22〈調合〉LV25〈装飾〉LV14〈木工〉LV7〈採掘〉LV9〈鑑定〉LV35〈料理〉LV18〈運搬〉LV8〈食事〉LV13〈素登り〉LV12
【固有スキル】
〈俺流〉LV30
【称号】
職人達の弟子
ユニークを狩りし者
見習い商人
切り裂き魔
俊英
無法の料理人
邪笑の冒険者
しばらく見ないうちに、凄まじい能力になってるな!なんだ俺、何者だよ!それよりもなんだこの称号は!
邪笑の冒険者:その微笑で多くの人達を恐怖に陥れた者。稀に威圧効果が付く。
・・・運営の悪意を感じる。俺の気にしていることを称号にして、俺に与えるというか付けやがって。ぐぬぬ・・・!!と憤っていると、
「この規格外ステータスもあれですの?〈俺流〉の効果なのでしょうか?」
「・・・そうなんだろうね。」
それしか考えられない。ラッキーと思うしかないな、・・・俺よりも凄い奴っているのだろうか?と考えてしまう。スキル効果で俺はこうなっている。なら、同じようにスキル効果で規格外は他にいるハズ。そう思うと、なんか安心するな。別に悪いことをしているわけではないから、気にしなければいいんだけどね。でも、なんだかなぁ。何故か後ろめたい。こんな顔でもやや小市民な俺、ってほっとけ!
「あまり気にしなくてもいいかと思いますわよ?ズルをしたわけでもないのですから。それに、他の方々もティルさんは別格と思っていますし。むしろ、それを含めて尊敬している方々が多いですわ。主に、生産関係の方々ですけどね。」
「そうなのか?」
俺を尊敬してるだって?ノーンさんはさっきと違って、ニコニコと頷いている。尊敬されるようなことを、俺は他の人に対してやっただろうか。好きなように動いているだけなのだが。・・・まぁ、悪い気はしないな。とりあえず、いつも通りやっていれば問題ないってことだな。
「そうか・・・。なら、今まで通りいかせてもらうよ。」
なるべく自重・・・出来るのか?いや、たぶん出来ない。知らぬうちに、やらかしているっぽいからな。やっぱり、いつも通りでいいな。
「SPを使わずにそのステータス、羨ましいですわ。」
指をくわえて、物欲しそうにこちらを見るノーンさん。なんか可愛いなと思いつつ、・・・ん?SPってなんだっけ?とノーンさんに聞き、呆れられる俺がいた。
「ノーンさんもアロー系を取得出来たってことで、次はアーツだな。次に出た魔物に、一発かましてくれ。」
大きく頷いたノーンさんは、大きな杖を両手で構えた。そして丁度よく、スライムが飛び出してきた。・・・のと同時にノーンさんの杖がスライムを突く。スライムは突き飛ばされてもウニウニ動き、再び襲ってきたので投げナイフを投げ、倒す。ノーンさんは杖を突き出した状態で、固まっていた。見たところ、杖のアーツの威力はかなり弱い。スライムを倒すことが出来なかったからな。まぁ、ノーンさんのSTRが低いのが原因なのだろうと思うが。しかしながら、攻撃スピードはかなりのものがある。出現と同時に攻撃とはな。最初から構えていたのもあるだろう。だが、俺が同じことをしようにも出来ない。少なからず、間が空いてしまうからな。なかなかやるな、杖のアーツ。さて、ノーンさんに感想を聞いてみるか。
「使ってみてどうだった?」
「手が勝手に動きましたわ。これが杖のアーツ、カウンターロッドですの・・・。」
ノーンさんから聞くに、カウンターロッドは自動発動するアーツのようだ。杖を構えた状態の時に攻撃をされたら、発動するみたいだ。ふむ、杖を構えての魔法発動時にも対応出来るのだろうか?ちょっと検証してみたい。そのことをノーンさんに言うと、軽く了承。何度か魔物相手に検証してみた結果、可能であることがわかった。しかし、きっちりMPが消費されているみたいだから、そのことを頭に入れておかないと大変だ。MPが足らず、カウンターロッドが発動しません、アーツ発動でMP枯渇、なんてこともあるだろうからな。それと、使い手のSTRが貧弱だと弊害があるみたいだ。スライムは柔らかい魔物だから、負担はなかった。しかし相手がバッタだった時、発動してバッタを退けたが、手が痺れたみたいで杖を持つのが大変みたいだ。こちらのSTRが相手のDEFよりも低いと、直に反動が返ってくる。頼りすぎるのも危険だというのがわかった。身を守るのにかなり有効なアーツではあるが、発動条件や消費MPを頭に入れておかなければ、逆にピンチも招きかねないアーツだということだ。ノーンさんは、
「当分は意識しながらで、徐々に体へ覚えさせますわ。お任せください。」
うーん、流石はノーンさん。このアーツをものにする気満々だ。・・・なんて思っていると、
『『グルルルル・・・!!!』』
剥ぎ取りをせずに死体を放置していたため、レアモンスター・屍狼が出現した。
「ヒィッ!噂の狼さんですのね!どどどどうしましょう、ティルさん!!」
俺はニヤリと笑みを浮かべ、
「ノーンさんは、狼の攻撃を避けることだけに集中してくれ。援護は必要ないからな。」
そう言いながら俺は投げナイフを手に持ち、狼に向かって駆け出す。
「シッ!!」
二匹の狼に投げナイフを投げる、奴らの動きは覚えている。この攻撃を難なく避けるんだろう。・・・案の定、狼は投げナイフを避ける・・・が、俺はその動きに合わせて一匹の狼に飛び掛かった。今回は、爪を使わずにいくとしようか。俺は飛び掛かった勢いのまま空で、前方一回転をしつつ、踵落としを叩き込む。地に叩きつけられた狼を掴み、一度持ち上げてから再び叩きつける。そのまま狼を地に押さえ込みながら、走り出した。
「くはははは!!」
狼は逃げることも出来ずに、その体を地の上に押さえ込まれながら、凄い力で引きずられている。無法的なことをしながら、もう一匹の狼に目を向ける。狼はノーンさんを襲っているが、彼女は必死に攻撃を避けつつ、時おりアーツのカウンターロッドを繰り出し防いでいる。凄いなノーンさん、Junさん達と一緒に山を攻略しただけのことはある。・・・っと、感心している隙はないか。無理をしてアーツを使っていたのだろう、杖を落として泣きそうな顔をしている。それを好機と見たのか、狼は一度後ろに飛び退いた。このモーションは・・・!
「ノーンさん!しゃがめ!!」
俺の声が届いたのか、ノーンさんは震える手で頭を隠すようにしゃがみ込む。それと同時に俺は引きずっていた狼を、ノーンさんの方に投げ飛ばす。すぐさま、ボックスから手元に手槍を取り出す。狼の奴は飛び退きすぐに、飛び掛かってきている。が、ノーンさんの顔があった場所には、虫の息である仲間の狼だ。・・・そして、そのまま仲間に食らいつく。その光景を見ながら、俺は手元の手槍を足の甲で蹴っていた。蹴りつけることにより、スピードを増して飛ぶ手槍。食材集めの為に森へ行っていた時、練習してた甲斐があったというもの。その手槍は二匹の狼を空中で貫く。それにより勢いを殺された手槍は、ノーンさんから少し離れた場所に、狼と一緒に落ちた。
「・・・っし!!」
俺はガッツポーズを取る。ノーンさんはきょろきょろと辺りを見回し、助かったことがわかったのか、そのままヘタり込んだ。
「私、助かりましたのね?」
「ノーンさん、手は大丈夫か?」
俺は落ちていた杖を手に聞いた。
「大丈夫ではありませんわ。・・・無理に防ごうとしなければよかったです。」
ノーンさんの手は震えている。バッタでああだったんだ、それ以上である狼の攻撃を数度、防いだことにより、しばらくは使えないだろう。彼女は凄い、少なくともバカ助よりはな。・・・そしてこの杖、鑑定してみると初期装備である。初心者の杖、普通の杖だがノーンさんが持つと大杖に見える。まぁそれはいいとして、活躍しているのに、この杖を使い続けているノーンさんにビックリした。F.E.O稼働から、だいたい二週間。ほとんどの者は装備を変えている中での初期装備。まだ二週間、されど二週間である。俺は・・・、
「ノーンさん、何故にまだ初期装備の杖を?」
「とても手に馴染み、愛着が湧きましたので・・・。壊れるかどうかわかりませんが、使えなくなるまで使い続けようかと思いましたの。」
・・・・・・・・・その考えに俺は感動した。今の時代、より良い物へと買い換えていく中でのその考え、素晴らしい!物を大事に使う人には、好感を持てる。だから俺は、
「ノーンさん、その様子では山に向かうのは難しい。これからの予定をキャンセルし、今から街へ戻ってこの杖を生まれ変わらせたい。」
「えぇっ!!」
驚くノーンさんをよそに、俺は手の中の杖を改めて見る。
〔初心者の杖〕練習用の杖。威力を期待してはいけない。所持者の想いを受けて、『役に立ちたい』と語りかけてきそう。STR+2 INT+5 MED+1 LUK+2 【ノーン専用】
F.E.Oの世界では、物にも感情みたいなのが芽生えるのか・・・。奥が深いぜF.E.O。
九十九的な感じ?物に不可思議な力が宿るのに、期間は必要ありません。愛が必要なのです。・・・ってのが、作者の考えです。この世界でね。
いずれは、意思のある物を作りたい。だいぶ先になるでしょうが。
とりあえず、予定通りに進まない。これがユキさんクオリティー♪




