表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/56

第8話~自作装備とPC冒険者遭遇

無理矢理自己紹介。ねじ込みねじ込み。

今日の俺はリアルで早番の仕事だった。3時頃に帰宅し、リビングのソファーでくつろいでいると


「あんちゃんはF.E.Oで何してるの?」


高校から帰ってきた妹がすり寄ってきた。そういえば、F.E.Oを貰ってからまともに会話していないな。


「俺か?・・・初日は街の探索に草原で軽い戦闘。2日目は生産スキルのレベル上げだったな。昨日までの3日間ずっと・・・な。」


うーん、濃密な時間を過ごしたな俺。


「3日間ずっと工房に籠っていたの?・・・よく出来るね。」


自分には出来ませんと顔に書いてある。わかりやすいな。


「私はね、βからの仲間と山登りでレベル上げだったよ。βの時よりも敵が強くてねぇ・・・本当に楽しいよ!」


すごく目がキラキラしとる。自分の妹ながら・・・まぶしいぜ!


「山で発掘ポイントを見付けたから、今日は生産組を護衛しながらそこに行くの。それから、生産に目処がついたら山頂アタックにリベンジ!山を越える予定なのです!」


「へー。近々グランベルの王都に行けるかもってことか。凄いなー芹菜。」


俺は妹の頭を撫でまくる。妹の芹菜は目を細めて嬉しそうだ。・・・あ、そういえば名乗っていなかったな。俺は佐藤由樹さとうゆき、妹は芹菜せりな。今更ながら、今後ともよろしく。


「えへへ・・・もっと撫でてぇあんちゃん。」


「仕方のない奴だ。」


妹を愛でたあとは早めに夕食を済ませ、F.E.Oにログインした。


――――――――――――――――


「シグルゥ、追加で5日分だ。」


「うぃうぃ。今日は・・・。」


「籠りっきりだったからな。外で戦ってくるよ。」


「りょーかい。張り切っていこー。」


シグルゥの声援?を聞き流し、俺は北の草原に走った。





まずは装備を確認をしよう。修行で作った自作装備である。


〔鉄の投げナイフ〕鉄製の投げナイフ。STR+3【製作者:ティル】


〔ラビットレザーセット(特殊)〕ホーンラビットの素材と鉄で作られた革鎧一式。ヘッド DEF+1/ボディ DEF+8/ズボン DEF+5/アーム STR+5・DEF+2/ブーツ STR+4・DEF+2 (フルセット装備ボーナス:AGL+10)【製作者:ティル】


素材は親方達が用意してくれた。俺は作っただけ。親方達に感謝だな。因みにアームには鉄のメリケンサック状の鉄板を、ブーツは特殊な鉄板を付けてみた。〈喧嘩殺法〉を意識した改造である。このブーツには特殊な使い方がある。いずれ、お披露目することになるだろう。投げナイフは練習で大量に作らされた。3日間で200本、初心者だというのに鬼である。だが、折角作ったんだから有効に使わせてもらおう。とっておきもあるが、まだ秘密だ。上手く使えるかわからないからな。あとは回復アイテムだ。


〔ポーション〕HPが30回復する薬。【製作者:ティル】


ただのポーションである。NPCの店で売っているものと効果は同じだ。これを10本用意してきた。他にも色々あるが残りは売ろうと思っている。さて・・・確認はもういいな。さぁ、狩りの始まりだ!





ジャンプで上から襲ってくるバッタを着地点ギリギリで避け、横から蹴ってひっくり返す。背後からジャンプ頭突きをしてきたウサギには裏拳を叩き込む。地面に落ちたウサギを掴み上げ、バッタに投げつける。絡み合ってもがく2匹を無視して、もう1匹のウサギに殴りかかりラッシュ。ウサギを殴り倒し、もがいていた2匹に目を向ける。む、既に復帰していたか。投げナイフを数本手に持ち、相手の動きを見る。バッタは懲りずにジャンプ攻撃をしてきた。


「ただの的だ。」


手元の投げナイフを全て投げつける。1本外したがそれ以外は命中。バッタは宙で息絶え、勢いのまま地面に叩きつけられた。直後、ウサギの頭突き攻撃が迫ってくる。俺は避けずに腹で受けきり、ウサギの体を抑えて膝蹴りを繰り出す。もういっちょ膝蹴り。2発目は抑え込まなかったから、ウサギは宙に浮き上がる。それを俺は軽く飛び上がり、踵落としで追撃した。それがとどめになり、ウサギは動かなくなった。


「ふむ、いい感じだな。」


自作装備の具合がなかなか良い。先ほどの戦闘を思い、笑みを浮かべる。ティルの周囲には魔物の死体が多数転がっている。剥ぎ取りもせずに戦っていたが故の光景である。悪人顔の男がその中心で笑みを浮かべる姿は・・・悪人そのものにしか見えない。しかし、そんな彼に声をかける勇者がいた。


「なぁアンタ。剥ぎ取らねぇの?」


「あ・・・忘れてた。」


戦うことに集中していて忘れていた。声の主に振り向くと同時に礼を言った。


「教えてくれて助かった。声をかけてくれなかったらたぶん、忘れていただろう。」


「いやいや、忘れるってどうよ?この俺でさえ忘れないぜ。」


それが突撃野郎ライアンとの出会いであった。後にティルはライアンと出会ってしまった不運を嘆き、逆にライアンはティルに出会った幸運を喜んだという。

ステータス


名前:ティル

種族:人間

性別:男

LV5(+3)


HP:79/110(+20)

MP:40/50(+10)

STR:18(+8)/30〔+12〕

DEF:14(+4)/32〔+18〕

INT:11(+3)

AGL:15(+5)/25〔+10〕

DEX:30(+14)

MED:14(+5)

LUK:15(+2)


【SP】:20


【スキル】

〈投擲〉LV5(+3)〈喧嘩殺法〉LV5(+4)〈鑑定〉LV14〈採取〉LV3(+1)〈鍛冶〉LV15


【控えスキル】

〈裁縫〉LV13〈装飾〉LV12〈調合〉LV10


【固有スキル】

〈俺流〉LV11(+1)


【称号】

職人達の弟子


【装備】

鉄の投げナイフ×163〔STR+3〕

ラビットレザーセット(特殊)〔STR+9・DEF+18・AGL+10〕


【アイテムボックス】

ポーション×7・etc




近々、ティルの顔でも書いてみようかと考えてます。pixivの方にですけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ