其処に至るまでのお噺。
死んだ母親を見晴らしの良い丘に埋めたその日の夕暮れ時に、その子供は現れた。
「はじめまして。神サマです」
あどけない表情。
悪戯を考えた子供のような瞳。
「退屈なんだ」
どれもこれも、普通の人間のそれと同じだ。
なのに、唇から零れる柔らかい声が言葉とあまりに不釣合いで恐ろしい。
「君に永遠の命をあげた。永い時間を使って考えて、ボクを殺してみてよ」
それなら彼が寂しくないように。
全てまとめて滅ぼしてやろう。
――生きることに飽いた神サマと不死にさせられた青年の、其処に至るまでのお噺。
※序章は一話、その後は各章ごとにそれぞれオムニバス形式で連載する予定です。
「はじめまして。神サマです」
あどけない表情。
悪戯を考えた子供のような瞳。
「退屈なんだ」
どれもこれも、普通の人間のそれと同じだ。
なのに、唇から零れる柔らかい声が言葉とあまりに不釣合いで恐ろしい。
「君に永遠の命をあげた。永い時間を使って考えて、ボクを殺してみてよ」
それなら彼が寂しくないように。
全てまとめて滅ぼしてやろう。
――生きることに飽いた神サマと不死にさせられた青年の、其処に至るまでのお噺。
※序章は一話、その後は各章ごとにそれぞれオムニバス形式で連載する予定です。