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「ブラッドリーさん」

「あ、サムさん」

 僕はコーヒーをベンチに置いて立ち上がった。

「受付の方に、ここではないかと訊きましたので」

「そうでしたか。あの、事件は残念な結果でしたね……。でも、こんな言い方もあれですが、お疲れ様でした」

「ありがとうございます。確かにそれだけが心残りですが、そうも言ってられないのが現状です。次の事件が待っていますので」

「ええ。あの、あまり無理なさらないで下さい」

「はい。あの、これ私の住所です。もしよければお手紙でも下さい」

「わかりました。僕の住所は前に言いましたよね」

「ええ。また遊びに行かせて頂きます。ブラッドリーさんの誕生日の次の日にでも」

「はい。お待ちしてます。色々とありがとうございました」

「こちらこそ。ではまた会う日まで」

「ええ」

 彼は僕の返事を聴いて微笑みを浮かべると去って行った。

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