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瑠美姉 番外編

私が光ちゃんを好きになった理由。


それは、8年前の事だった。


私はもらい子だった。


私の実の母親は、私を産み、そのまま亡くなった。


行き場のなくなった私は、母の大親友の家に引き取られた。


私が物心ついた時に光ちゃんが産まれた。


私が思うのは、小さいな、可愛いな。


これだけだった。


そして、私が8才の時、初めて私がもらい子だったことを知った。


6才になると、光ちゃんはしゃべれるようになっていた。


「るみねーちゃん、なんでないてるの?

きょーは、わたしのたんじょうびだよ?」


「うん、そうだね。ないてごめんね?」


「うん、だいじょうぶ。

わたしはるみねーちゃんがわらってるほうがうれしぃから」


「うん、ありがとう。じゃあわたしも笑うね?ひかりちゃんありがとう」


「うん、じゃあえがおになるおまじないおしえてあげるね?」


ひかりちゃんは、私にキスをした。


突然の事に私はビックリした。


「ひかりちゃん、そんなこと誰からおしえてもらったの?」


「ママだよ! 」


「お母さん?」


「うん」


「そっか、そうだ! ひかりちゃんたんじょうびプレゼントなにがほしい?」


「うーんとね。

あっ! るみねーちゃんのお嫁さんになる!」


純粋だった私達は、約束した。


「うん、大きくなったらね」






私は、ずっと約束を覚えていた。


光ちゃんは、忘れていたみたいだけど。


でも、私は光ちゃんのお陰で毎日こうして笑っていられる。


だから、私はずっと光ちゃんといたいし、困った時にはいつでも頼ってもらいたい。


だって、光ちゃんは私の妹で私の婚約者で


恩人だから。



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