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恋人

「私に恋人が出来たらみんな私の近くにこないでよくなる」


私は、考えた。


私に恋人が出来たらみんな私から手を引いてくれる。


「真弥、頼んで良い?」


「うん、どうせ恋人役やってみたいな感じでしょ?」


真弥は凄いとつくづく思う。


「うん、今日私の家にこれる?」


「うん、いけるよ」


「じゃあ、帰りの会が終わったら来てね」


「うん、わかった♪」







***

帰りの会が終りみんなが部活に行ったり、下校する。


私と真弥は、演劇部なので週に三回しか部活がない。


私と真弥は私達の家に向かった。


「ただいま」「お邪魔します」


「お帰りなさい光ちゃん」


「瑠美姉、話があるの」


「何?」


「私恋人が出来たの」


演劇部部長の演技瑠美姉にも見せてやる。


「えっ⁈ 誰なの⁈ 同じクラス?同い年?

身長は? どんなひと?どこに住んでるの?住所は?」


「瑠美姉、落ち着いて今からそれを話すから」


「落ち着けるわけないでしょーが」


「はいこれ」


いつの間にか帰って来ていた雅姉が瑠美姉にリンゴを渡した。


「なにこれ?」


「持ってて」


「瑠美姉、話すよ。

今日ね、私恋人が出来たの。それでね、内緒にしておきたかったんだけど、瑠美姉達に内緒にすることが出来ないと思ったから今日連れて来たの、真弥を」


「真弥さん? あの? えっ⁈ 」


瑠美姉は予想通りの反応をした。


でも、一人だけ騙せない人間がいる。


雅姉だ。雅姉に演技で嘘をついても絶対にバレる。


私は、ばれた時の事をこの時考えていなかった。


そして、真弥の名前を上げた時にリンゴが瑠美姉の手によって砕けていた事も気づかなかった。

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