おい、おい、老い
タイトルのダジャレからして老いを感じると言うなかれ。
『老い』をネガティブの捉える人が多い反面、ありのままでいいじゃないか、今の自分が好きだ、『老い』は進化だ‥
ってな意見や、年齢は記号だ、そんなことを気にせずに生きている‥と言ってる人も存在する。
確かにネガティブに捉えるても何も問題は解決しない。でもポジティブに捉え過ぎるのも人の勝手ではあるが何か違う気がする。現実逃避のようにすら思う。人間は、いやあらゆる生物は日々老いていくのだ。その『老い』に向き合いながらも日々、出来ることをやったり、はたまた無理せず休んだりしながら、エッチラオッチラ生きていこうと思う。
俺は52歳、一応管理職。
仕事は至って気楽で特に問題はない。
いや、『問題ない』なんてレベルじゃない。殆どの仕事は係員がやっているから自分は、ほぼ何もやっていないに等しい。そりゃあ、本当に何もやっていない訳ではない。でもまあ、恐ろしく量が少なく且つ簡易だ。それでもよくミスをしたり、係員がやらかしたりして頭を下げることはある。そんな時も厳しく叱られることはない。それでも1000万近い年収が貰える。
こんなことが世間にバレたら就職希望者が殺到するんじゃないかと思うのだが、みんなが知らないからか就職希望者が年々減って来ており、若者の退職も多い。楽過ぎてやりがいを感じないのかもしれない。
そんな夢みたいな職場にさらに夢みたいな話があって、それは仕事中に運動することが認められていることだ。仕事は朝から翌朝までの24時間勤務で夕方からは運動することが認められている。いやむしろ推奨されている。
そこで筋トレしたり走ったりする訳だが、そこに関してはそんなに落ちていない。そりゃあ20代に比べたら落ちているが30代後半からはそんなに変わっていない気がする。肩が上がらなくなったというのはあるが、20代より腰や膝、首の痛みがマシになって筋トレで高重量を扱えるようになる等、進化しているのもある。
ランニングも同じように30代後半からの低下は感じない。シビアな記録は測っていないがそんなに変わっていないと思う。昔から速くはなかったけど、フルマラソンも完走できたし、今も昔と同じように走れている気がする。たまに体調が悪い日もあるが、それは若い頃もそうだったし、今の方が無理をしない分、安定してるとすら思う。
もし自分が筋トレとランニングしかしてなかったら、『自分は衰えていない』と思うことが出来ただろう。
しかーし、格闘技のジムに通っており、そこでの実戦形式の練習で衰えを感じるようになった。実は10年以上前から年に数回『もうアカンかな?』と不安になることがこれまでもあった。でも思ってから暫くすると、調子が戻り『まだ行けるわ』となり、それが10数年続いていた。
でも当たり前ではあるが、日に日に老いは進んで行く。そんなに目に見えてハッキリとは分からない程度ではあるが永遠に強さをキープできる訳はない。以前は『誰とでもやったるわ』という気持ちだったが、今は怪我をしないのが最優先で相手を選ぶようになった。これは言い訳であることは自覚しているが、怪我をしたら仕事に響くのだ。ってな感じで身体もさる事ながら心が老いているのだ。
あと、格闘技のジムでは最古参であり昔は一番強かった。というプライドもあり練習とはいえやられるのがイヤだというのも正直なところある。みんなにやられるようになったら、もうジムを辞めてしまおうかと思う気持ちもあるが、息子も始めたので指導者として続けようという思いもある。悩ましいところだ‥
という問題がひとつ。
あと仕事が気楽なのは良いことだが、こんなにお気楽にしてて良いのか?バチが当たらないのか?当たらないにしても、男としてもっと頑張った方がいいんじゃないか?
という問題もある。定年までは12年半ある。今のお気楽な感じがあと12年半続くとは思えない。運よく続くとしても、男としてこんなことで良いのか?という問題‥はとりあえず置いておいて、さすがに今のお気楽さキープは難しいだろう。2年に一度くらいやってくる異動で苦労することもあるかもしれない。
まあ、その時はその時か。考えても仕方ない。職場の人事権は職場にあるんや。こんな人間を管理職にして、どない考えとるんや?とは思うけど‥
という問題も少し関係あるのだが、実は妻が仕事を辞めて起業したのだ。今のことろは事務所を構えず、たまにレンタルスペースを借りているが基本的に家で仕事することが多い。俺はと言えば月に10日ほど出勤することを除けば基本的に家でのんべんだらりと過ごしている。
以前からそうだったのだが、夜に妻が帰ってくるまでには炊事等の家事をこなしていたので感謝されることはあっても非難されることはなかったのだが、妻の家に居る時間が増えて今までのだらけがバレてしまった。
だからと言って非難されている訳ではない。妻の退職も快くOKしたし、それなりの収入もある。家事もある程度している。非難される謂れはない‥とまでは言わないけど、ギャンブルや浮気に走っている訳でもなく、休日はジムやランニングの時間以外は基本的にのんびり過ごしているだけなのだ。
今の状態をまとめると、仕事はストレスも少なく収入も休みも比較的多い。趣味の格闘技も少し衰えてはいるが、まだまだ若手のプロぐらいは圧倒できるし、比較的体力は維持している方だ。子供達は私立の高校生と中学生だが、学費はそんなに負担感はない。住宅ローンも完済済みだ。
妻は惜しまれながら退職したが、新しい仕事も順調でぼちぼち仕事も入って来ている。子供達は上の子は女子校通いで恐らく悩みもあるとは思うが、マリア様の生まれ変わりと親バカながら思うくらい優しく育ったし、下の息子は私学だが忘れ物が多かったり、授業態度が悪かったりで自分の生き写しじゃないか?と思えるぐらいで問題児で母親は心配しているが、父親としては特に心配していない。きっとなんとかなるんだ。
と言った感じで個人的にも家庭的にも特に問題はないとも言える。ただ、妻に責められている訳ではないが、『あ〜ダラダラしとんなぁ‥』と思われてないかもしれないが、思われてそうな気がするのが少し居心地が悪いのだ。
だからこんな風に文章を書く。基本的に『アホな人』『いつもふざけてる人』とは思われているとは思う。ふさけている時以外は『何もしない人』から『文章を書く人』に昇格だ。今までは『強い人』とみんなから思われていたし、実際にそこそこ強かったと思う。。これからも出来る限り『強い人』を続ける努力はするが、それもいつかわ終わるだろう。そうなるのは仕方ない。そうなっても人生が充実するように、運動もしつつ、文章も書きつつ、たまに三線を弾いたりしながら、やっぱり絶え間なくふざけながら『老い』を楽しめたらと思う。




