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第5話 魔王の目論み

「使う使わないだと?貴様はほんの一瞬しか使えない魔眼でこの俺に勝てるとで思っているとは笑えてくるな。」



ゼクアが幻魔の魔眼をまた一瞬だけ解放し世界神ノウズベディアに対して死ねと想像して死ねと言い放っただけでこの世から完全に消失させたのだ。



消失させたと思った束の間背後から世界神ノウズベディアが現れた。



「我は無限の存在。一つでも世界が存在する限り我は何度でも蘇る。殺すことなど不可能だ。」



「 なるほど。お前が存在できる可能性ごと吹きとばせば良いとことだな。」



「さぁてその可能性を消していくとするか。」



世界神ノウズベディの表情が変わり次のように述べたのだ。



「もう、遅い。厄災神エルシュカの魔力が全身に巡ってくる。第九魔王ガミエルの呪響魔法によりエルシュカを呪いエルシュカの魔力がこの俺に供給されるようにしてくれたようだ。」



「 我が嫁の力絶大だ。全盛期の1%しか力が使えぬが本気を出すとするか。」



厄災の力が世界神ノウズベディアに集まっていく。

世界神ノウズベディが厄災の魔眼と創滅の魔眼を開く。



エルシュカの紫色の厄災の魔力と世界神ノウズベディアの金色の魔力を融合していく。



右目には厄災の魔力を秘めた厄災の魔眼、左目には世界を創りし力と世界を破壊する力を秘めた創滅の魔眼。



2人の膨大過ぎる魔力は4次元、5次元に収まらずさらに次元上昇を繰り返しやがて8次元へと上昇したのであった。



5次元世界の神界エルドネシアは耐えられないだろう。世界神ノウズベディアが世界の次元を上昇させる魔法を発動させ神界エルドネシアの全ての世界の次元を8次元へと上昇させていく。



3次元、4次元、5次元のような脆い世界ではなく強力で頑丈な世界へとなり両者ともに本気を出せる状況へとなったのである。



「世界神ノウズベディアよ。覚悟はできているのだろうな?この俺の嫁に手を加えたのだからな。」



「覚悟せよだと?それは貴様だ。8000年の力が殆どない貴様に神の王とも言われたこの俺に勝てるとでも思っているのか?愚かな魔族の王よ。」



次元上昇をして8次元へ到達した2人が光より速いスピードで駆けていく。そして素手の格闘が始まった。速すぎてお互いの拳のスピードだけで地面がひしゃげる。



「思ったより動けるではないか?大魔王よ。」



「それは貴様もであろう?世界神よ。8000年より遥かに強くなったようだな。」



「それに拳でこの威力とは笑えるな。世界神よ。」



「貴様もであろう?大魔王ゼクアよ。」



「化け物はお互い様という訳か?」



と頷きながら空中に魔法陣を絵描き隕石を別次元から召喚し素手で持ち上げ世界神ノウズベディアに向かって投げ飛ばしたのだ。

 


あたり一体の建物、海、湖、山は消え去りそこには絶望的な風景か広がっていたのだ。



それほどの攻撃を放ったのにも関わらず世界神ノウズベディアに傷を一つもつけることができなかった。



ほう?隕石すら耐えるとは物理攻撃は一切効かぬのだろう。物理攻撃が効かないと気づいたゼクアは掌サイズの魔法陣を絵描き魔剣を召喚し魔剣を右手で握り締めて世界神ノウズベディアに魔剣を向けて



「ならば!これならどうだ!厄災の力を凝縮された混沌の力に等しい。滅亡剣アゼフェイア!!」



と言い放ったのだった。



滅亡剣ゼフェイアが召喚された瞬間世界が全体が揺れ神界エルドネシアにいる神々全員が圧倒的な魔力を感じ取り地面平伏せ動くことすらできなくなった。一部の神族を除いてだ。



世界神ノウズベディアは眉一つ動かさずゼクアのことを見つめゼクア魔力を観察しどうやって殺せばよいか?と考えていたのだ。



次の刹那世界神ノウズベディアがゼクアの身体に触れたのだ。気配は一切感じ取る事はできなかった。



一体いつ動いたのかもわからない。



先程拳出殴り合った時のスピードより早いは分かるが大魔王ゼクアが動きを読めなかった。そして触れられた瞬間ゼクアの魔力が一気に抜かれていく。



だがゼクアも馬鹿ではない。反射の対眼を発動しており魔力を吸い取ったという事象を反転させ逆に世界神ノウズベディアの魔力を逆に奪い去ったのだ。



「スピードは俺以上のようだな。だがオレに小手先の技なんぞ通じぬぞ。」



「確かにそのようだな。だかな?我の魔力を吸っても無駄だ。なぜなら神界エルドネシア自体が我の魔力なり。」



「ならばこの世界を滅ぼすのが先のようだな。世界神ノウズベディアよ。」



世界神ノウズベディアが不敵な笑みを浮かばせながら



「この世界は次元上昇を繰り返し8次元世界へとなったのだ。壊せるはずない。」



滅亡剣ゼフェイアが紫色に輝き魔法が発動しようとした瞬間滅亡剣ゼフェイアが壊れてしまった。



「ふはは!!この世界の強大な魔力をその剣で破壊しようとしたのだろうが逆に剣が壊れたようだな。」



「ちっ。この棒切れ使えんな。やはり俺自身の力でないとやはりダメか?」



「最初からそうだと自覚すれば貴様は負けることなんぞなかったかもな。さぁ。我の魔力神界エルドネシアに飲まれて死ぬがよい!」



神界エルドネシアの魔力がゼクアの身体に纏わりつき一切の動きを封じたのだ。



「どんなに強き者でも8次元の魔力が全て身体に取り込まれたら死ぬであろう。貴様の身体はあと5秒で砕けようぞ。」



「5 4 3 2 1 0 さぁ!死ぬ時だ!」



だが死なずにその場に平然と立っていた。



「なぜ!コレほどの魔力を浴びて死なぬのだ!」



「俺が大魔王ゼクア.ヴァルドだからだ。」



ゼクアが脚を上げて地面に叩きつける。叩き付けられた場所から地面が砕け始め地面が消えていく。世界神ノウズベディアは即座に空中へと飛び難を逃れようとしたがゼクアはそれを見逃さなかった。



逃げようしたが無くなった地面から巨大な悪夢のような手が現れ世界神ノウズベディアを鷲掴みし一瞬で身体を腐らせ骨をも砕き無くなった



地面の中へとポイと捨てるように投げ込んだ。そして無くなった地面を魔法で修復し地面の中に幽閉してみせたのだ。



しかし世界神ノウズベディアは幽閉されてもなお生きていた。蘇生魔法を使いながら地面を砕き這い上がってきたがそこにはゼクアは居なかった。



「この我をコケにしおって!!許すと思うな。」



「俺は最初からここにいるぞ。」



と背後から声が聞こえた。



「最初からだと?」



「そうだ。お前と1対1で戦い始めた時だ。俺はずっと貴様に幻影を見せその幻影と戦わせていた。どう足掻いてもこの俺には届かん。」



「クソがぁ!!!」



「貴様には見せてやろう。俺が大魔王と呼ばれた由縁を。」



ゼクアから巨大過ぎる魔力が溢れ出し神界エルドネシアの小世界全てとその小世界を囲う超高次元世界神界エルドネシアが全て同時に揺れ出す。



揺れ始めた瞬間あたり一体の生物が滅び始める。



「一体コレは何だ!!!」と怯え発狂する神界エルドネシアを創りし神、世界神ノウズベディア。



滅混沌化揺世界(エクエルミエス)



揺れがどんどん強くなり紫色の霧が発生し世界中が霧で覆われる。



そしてその紫色の霧が神族たちの生命を根刮ぎ奪い去っていく。



エルシュカ以外を全て同時に消し去り植物も太陽をも滅ぼしたのだ。



世界神ノウズベディアもただでは済むまい。



身体がゆっくりと崩壊し生命が奪われていく。



「ほう。大分加減したが8次元へと上昇した世界ですら滅びるか。やはりこの魔法は危険だな。エルシュカにだけはこの魔法が当たるように幻魔の魔眼で調整したが世界までは流石にカバーできぬな。」



神界エルドネシアは無となり完全に消滅した。残ったのはゼクアとエルシュカともう一つの巨大な魔力だけだった。



「やはり手加減した「滅混沌化揺世界(エクエルミエス)」では第九魔王ガミエルは流石に滅びぬか。やはり8次元程度の世界しか滅ぼせぬ力では第九魔王ガミエルは厳しいな。」



と呟いた瞬間目の前に第九魔王ガミエルか現れた。



世界が滅びたことによりゼクアたちは八次元の宇宙に放り出されその宇宙にて戦うこととなった。



第九魔王ガミエルの肩にはゼクアの愛して止まないエルシュカがいた。



「この小娘からは魔力は奪った。もう用済みだよ。返すよ。ゼクアよ。」と言い放ちゼクアにエルシュカを投げ飛ばしゼクアはエルシュカをキャッチする。



「返してくれるとは優しいな。だがエルシュカの魔力を奪い暴力を振るったことは許さぬぞ。」



「エルシュカ目を覚ますんだ!!!」



だが目を覚まないエルシュカ。魔力を奪われ過ぎて魔力欠乏症になっていた。ゼクアがエルシュカの腹に手を当ててゼクアの今持っている魔力の5割を与えた。意識は戻らぬが呼吸は安定した。



「貴様は俺の大切なものを傷付けた。ぶち殺すぞ。」



「殺せるなら殺してみせるといいよ。」



「その魔力を利用してこの俺を倒すつもりか?」



というゼクアの問いに対して第九魔王ガミエルが 



「いかにも。貴様は転生したてで本来の魔力の1割にも満たぬ状態でエルシュカに魔力を半分渡したようだな。それで我と戦うとはな。クハハハ」



と甲高き声で笑いながら言い放つ。その表情はまるでゼクアの今の状態と置かれている状況を嘲笑するかのように。



「では貴様はここで死ぬのだ。」と呟いたと同時にゼクアに対して指で音をパチーンと立てる。音がなった瞬間宇宙空間に突如地面ができ第九魔王ガミエルがカツカツと音を立てて歩く。



第九魔王ガミエルが歩いた場所は呪いの力により第九魔王ガミエル以外が歩くと呪い殺されるであろう。恐ろしく強い呪響魔法の魔力を感じる。



「地面を創るとはなかなかの芸当だな。どうやって創った?」



「貴様に語ることなどない。」



「どんな芸当だろうと関係ない。なぜなら壊せばよいのだから。」



第九魔王ガミエルが口角をあげて不敵な絵を浮かべる。



「そんなことはできまい。今のお前の力では。」



「 果たしてそうか?愛するものを守る時の俺に勝てるとでも思っているのか!?」



「愛とはそんなに素晴らしいものなのか?教えてくれ俺は生まれた時から誰も愛されず愛したこともない。」



第九魔王ガミエルはゼクアの魔力を眺め続けてあることに気づいた。



魔力を分け与え残っている魔力は減ったが魔力質力が上昇しているのか?と



「コイツ全盛期の力を取り戻し始めてるのかもしれんな。早めに殺さぬと厄介だ。」



と言い放ち宇宙空間に響き渡る呪歌を歌い始めた。



「我の前に魔力は平伏せし混沌が訪れる。」



とブツブツ唱え始める。



「詠唱をさせるとでも思ったか?」



ゼクアが猛スピードで第九魔王ガミエルの顔を右手で抑えつけ口をも塞ぎ口の中に「滅混沌化揺世界(エクエルミエス)」をぶち込む。  

 


そして口が吹き飛び詠唱が止まるかと思ったが第九魔王ガミエルのお腹から口が突如として現れ詠唱の続きを始める。



「世界の調和をは破壊せし反響となる音源。」



「詠唱が取らぬか。お腹に口があるとは気持ち悪い奴だ。仕方あるまい。」



滅混沌化揺世界(エクエルミエス)を自身の魔力質力を向上させるためにもう一度発動させる。



「ほう!?この魔法まさか。自信のバフとして使うものなのか?」



ゼクアが狂気地味た表情で一言言い放つ。



「よく気づいたな。流石は第九魔王ガミエルだ。神族とは格が違うな。」



「そろそろ本気を出したらどうだ?第九魔王ガミエルよ。この俺の究極の魔法が蘇る前にな。」



第九魔王ガミエルが自身が造った足場に魔法陣を絵描きとある神を召喚したのだ。



「反転神グルヴェイヴニューエル」



奴は金色の角が生え金色の鎧を纏っている。



「1対1では俺に敵わないと踏んたのか?」



「何を言っている。この神は我の呪いの魔 [呪響魔法] によって生み出された感情の無い兵器だ。この神は俺の意志で動く。」

 
















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