ケツから火が出る5秒前3
「ほら、な、機嫌直せっての!ガッハッハッ!」
「ま、まぁ、良かったじゃないっすか!おしりの魔法の穴があって!ほら、光って狙いがそれたんすよ!」
「あ、あんたが、変に動くからでしょ!、ねぇ!」
急いで目を覚ましたものの、1歩遅れた。
おかしな話だが、ケツの空間にものを出し入れする際には、感覚がある。
ヒリヒリどころでは無いズガン!!という、痛みがケツを襲ったのだ。
「で、おれは魔王討伐のえらばれし勇者ってわけか。
( 人 ) ゜д゜)なぁ、おい!!このケツをみろ!まっかじゃねーか」
がちゃ。
「おぃーす!邪魔するで~~~、え?」
「…こんにち、は?」
区長姉妹が現れ、中の惨劇を目の当たりにする。10代男子が女の子3人にケツを突き出している。ほれほれ、よく見やがれと、言った感じ。俺は青ざめる。
「え?ほんまにお邪魔やった?…カリンちゃん見かけによらずなかなかハードな趣向をお持ちやな。マイシスターみちゃあかん!目がくさりおるから」
「え、えっと、お邪魔しました。」
だが、来訪者はそれだけじゃなかった。
「あ、あんたら、そんな、え?きゃああああ」
「うぉおおお!朝っぱらから凄いでござる!凄いでござる!おっと、こんな所に偶然にも赤い荒縄が!縛ってもよいでござるか?!よいでごさるよな!」
杖職人の娘と変態も一緒だった。
とりあえず、誤解をといて、お茶をすする。
「区長会でも正式に依頼がとれたから、ぎょーさん頑張ってな」
ぽんっと羊皮紙の束をさちよさんに投げる。
「ガッハッハッ!正式に?あたまのかてー連中をどう黙らせた。えー、と、勇者の一行としてNo.11『赤鷲』No.20『斬』No.99『黒の杖職人』を編成する。またバックアップチームとしてNo.5『薬師』No.10『魔道司書』No.66暴食No.77強欲のタイザイ2人を任命するだァ?めちゃくちゃじゃねーか。だから、あいつらあそこにいたのか。バックアップどころじゃねーよ。こいつらだけでイケばいーじゃねーか。」
「あたしもそないおもーたけど、勇者のメンバーにしてはすこし、性格面があかんのやと。」
さちよの広げた羊皮紙をガブコが後ろから見て読み上げる。
「なになに、勇者として、魔王を討伐。および、大陸の平和をまもられたし。んで、手始めは帝国のクーデターの調査?!なんすかこれ。厄介事を押し付けられてねーすか?しかも、準備などは自分でしろっすか?」
「仕方ないやろ?責任は自分たちでとるし、自分たちで準備もする。そんかわり、得た利益は自分たちのものって算段つけといたわ。感謝してーな。情報屋『黒狼』と連絡は取れへんし、帝国の魔法少女も音信不通。区長やお貴族連中にとっちゃ、謎の白い仮面の魔導師よりも自分たちが助かること、儲けることが大事なんやろ。誰かさんがもうちょい知ってることを教えてくれたらなぁ」
「ガッハッハッ!魔女会議で話したことが全部だぜ?」
「こっちにゃ、心音がいるんやさかい。話さんかったこと、があるんやろ」
「No.3か。心を読めるって触れ込みの割には、探りをいれてくるじゃねーか、なぁ?」
2人が睨み合っていると、二人の間に入って刀を持った少女が話しかける。
「なるほど、その辺をくすぐって勇者の一行の許可を得たんでござるな。やり手でござる。」
「…このメンバーの人選は?このござるくんは、知らねーぞ」
「…えっと、『赤鷲』さんは、報告しなさそうだから、キリ番ウィッチから1人ついていくようにって。帝都の王女に面会するには、それなりの地位がいりますし。」
髪をたばねた娘は刀を引き抜き高らかに言い放つ。
「やーやーやー我こそはアナホリーダ大陸の東の果て、ヒノクニから来た将軍でござる。以後お見知りおきを」
「あ、あぶないな」
「ショーグン?」
「昔の武士の真似か?」
「拙者は貴公らに興味があって。貴公は王女に用がある。拙者はこれでも1国の主。しかも、王女の1人とは以前お会いしたことがあるでござる。王女に会うのに役に立つはずでござる。それに魔王は魔剣使い。刀の扱いについても、教えてあげれるでござる。だから、つれてってほしいでござる。」
あと気になるのは最後の来訪者だ。
「…で、アンさんはなんでここに」
「あたしもつれてって。クソジジイの作った魔剣が悪さしてんなら、責任を取らないと」
アンさんは杖職人の孫だ。牡羊座の杖の保有者でもある。
「あの天上の杖。ジジイに聞いたら帝都にも1本あるらしいのよ」
「なんだと?」
反応したのは、意外にもさちよさんだった。
「あ、いや、どこにあるのか、しりてーなぁ、なんつって」
「獅子座の杖があるみたいよ」




