No.更新試験2
あけましておめでとうございますm(*_ _)m
新年早々やらかしました。
2000字程度になるまで、更新していきます
「あはははははははは!」
「ぷはははははは」
「くすくすくす」
24区役所の区長室で女の子たちの笑い声が響いた。
「な、なにがおかしい!」
「す、すまへん、ちゃ、ちゃんと可愛くて、ぶは、衣装が、似合いすぎなんやて」
黒をベースにしたフリフリの魔法少女服を俺は着ていた。
鏡に映る姿は黒髪の小柄な少女。
「ま、まさか、「乙女座」の能力が女子力アップとか、がははは」
「おれの杖をバカにすんなよ」
プンスカと怒る声も高く、凄い違和感を感じる。
「これで、試験を受けさせてくれと」
「あぁ、この試験に魔法少女がたくさんあつまるなら、おれの中にある天上の杖たちをほかにも引き抜ける奴があらわれるかもしれない」
「あたしの牡羊座みたいに、強い思いで引き抜く、そんな魔法少女がいるかどうかね」
「まぁ、おもろそーやし、挑戦しーや」
「区長。いーのか?」
「お、かまちゃん、あんたも、ケツ引き抜くチャレンジしてみるか?」
「あ、え、ば、ばかか、あたしには、この杖がある」
少し顔を赤らめて、『鎌切り』は言った。
「たぶん、大抵はこういう反応やと思うで、みんな杖に愛着があるさかい、ま、許可したる。なぁ、うちが、試してみてもいいかいな」
「ど、どうぞ」
スカートを捲り、そっと頬を赤らめる。
「え?、ほんまに?で、では、失礼して、ぐへへ」
「ハナちゃん?なにしてるのかな?」
「ね、姉ちゃん?!あ、いや、これは、」
笑顔の後ろに般若が見える召喚士がそこにいた。
「この2人姉妹なの?」
「ん?そうだぞ。公の場では隠してるがな」
区長の悲鳴をBGMにしながら、話を聞く。
「ココネちゃんは、上位の魔法少女だから、基本的に働かなくても、かなりの金が入るんだけど、それじゃあ嫌だからと、召喚士として働いてんだと」
「そんなこと可能なのか」
「普通はできないだろうけど、こいつらのジーさんがちょっと特別だったからな」
「ん、てか、待て、金が入るのか」
「そだぞ。だいたい、50位ぐらいまでは、毎月支給金はいるし、そっから下の位でも、仕事の斡旋とかはされてるぞ」
いつまでもハナさんに頼る訳にはいかないしな。自分の杖を売ることもいらないトラブルを呼ぶだけだし。今回いいキッカケになるかも。
「そや。今回は『氷豹』がしきるらしいな。」
「『氷豹』ってたしか、ガブコちゃんの」
「ガブコ?『氷爪』のかい?」
それまで、静かに聞いていた右側を垂らした青髪の少女が反応した。
「ん?『氷脚』なんや、知っとんのか?」
「我々『氷豹』は大陸中に派遣されてる。あいつは、自分の担当をほっぽりだして、王都に帰ってきた。当然折檻の対象さね」
「な、なんだと」
「そりゃ当然さね?あぁ、たしか、杖職人がどうのって話をしてたらしいさね。ま、うちのもんで聞く耳もつもんなんていなかったさね」
氷脚は冷たく言った。
「全ては『氷豹』のために。わたしらはそのために存在してる」
「はいはいはーい。怖いで、にーちゃん。氷脚ちゃんも。試験の登録せなあかんやろ。はよいき。」
釈然としないが、あまり食いさがっても意味がないだろうから部屋を後にした。
「……らしくないやん」
「すみません」
「理由がありそうやな」
「……わたしたちは魔法を研究しているんさね。あの小僧はそれを冒涜してる。魔法を強くするために死にものぐるいに修行する。それを杖を渡してはい解決?ばかにするんもいい加減にするさね」
「まぁ、まぁ」
「あいつの真剣さはこれから分かるだろ。いい機会だな。魔法少女のNo.持ちになれるのは、1回の試験で1人いればいいほうだからな。みせてもらおうやないか」
ふとひとつきになったことがある。
「ところであいつ、名前なんて言うんや」