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俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!  作者: お花畑ラブ子
第2章 異世界に来た俺は30人の魔法少女からケツを狙われている
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1寸の闇にけつ!!

 

「…ちょいまて、杖職人(マエストロ)ってどういうことやねん。杖職人なら自分で杖を直せばいいやろ?それにグランパの店ぇ?あの職人特区22区一の偏屈頑固じじいの店に頼むなんてどないなってんねん」


 彼女の手には、黒い杖が握られていた。あの杖は神様に抜かれて、勇者を名乗る変な青年に再び突き刺された杖。踏ん張った拍子に出てきたのが杖でよかった。ほんと。


「にーちゃんのケツから生えとったんやけど、な?呪いとかやないんやな。これ、どういうことや?」


 バレるのはなんか不味い気がする。領主と戦い終わった直後にあんな大見得切ってしまった手前、言いたくないんだが。居場所がバレると杖狙いのやからが殺到しちまう。ごまかさねば。


「ま、マエストロ?!はははやだな~。前歯 ストローですよ?!いやぁ、昔っから母さんに変な飲み方するなっていわれてたなぁ!」


 く、苦しいか。カリンにアイコンタクトを送る。相手は3人だけど、鎌の魔法少女は既に手に鎌を持ってるし、蜂の魔法少女の周囲には蜂が飛んでる。ハナさんは黒い杖を構えてる。下手すりゃ一瞬で終わる。上手くごまかして、ここをきりぬけないと、アクエリアスの杖がないと俺は魔力のないただの美少年(白目)だ。カリンも幻覚だけで攻撃力なんかない。ふたりで協力して切り抜けよう。アイコンタクトに気づいて、彼女はウインクした。さすが、カリン!


「ふふん!そうよ!こいつが世間を賑わす杖職人(マエストロ)よ!!」


 どやった。

 鼻息荒くどやりやがった。

 ふっふーんって馬鹿なの?!

 バレたくないんだってば。


「へ~おもろい話やな」

 言葉とは裏腹にハナさんは笑ってない。杖を振り上げ呪文を唱える。

「杖職人様の杖さっそく試させてもらうで!拘束せよ!バイン、、、ド?!」

 彼女の顔は驚きに変わる。杖が手からずるりと落ち、ズドンと音を立てて地面に突き刺さったのだ。


「なんや?おっも!!」

「く、区長さん!は、はちさん、お願い!」


 ぶぶぶぶぶ。チェーンソーみたいな爆音をたてて巨大な蜂が迫る。知らない!知らないよ!!


「おっも!?なんやこの杖?!」

 地面に突き刺さった杖を何とか抜こうとハナは両手で引っ張りあげようとするもびくともしない。


「……どきな。身体強化(パワー)で引き抜けばいいだろ?」

「あたしは異世界人とのクォーターやで?魔力足りへんわ」

「わかったよ。私がやる。力よ巡れ、身体強化(パワー)!」


 鎌の魔法少女が全身に魔力を滾らせて、ハナに近づく。

 なるほど魔力をまとった武器みたいに、魔力を纏えば身体が強化されるのか。


「ぬがあああああ!!なんだこれ、持ち上がらないじゃないか!!」

 それでも、全く杖はもちあがらない。

 2人して何とか杖を抜こうと必死な様子を見てさっと、カリンに問いかける。

「カリン、こんなの出せるか?」

 蜂が迫る中、カリンに耳打ちをする。

「まかせて!光の精霊よ!力を貸して!『幻覚(ヴィジョン)』」

 黒い濃い煙が部屋を覆う。その場にいる全員の視界を奪う。さらに煙を操作して、煙の濃さを調整する。

「あ、ま、待ってはちさん!」

 蜂の向きが変わる。

 蜂は黒いものを外敵と判断しやすい。

 よし!

「走るぞカリン」

 黒い煙に紛れて、出口に走る。黒煙の中をカリンの手を手さぐりで見つける。

「いくぞ」

 走り去りながら、2人の手から杖を回収する。力を込めようと身構えたが、なんということはなく、簡単に引き抜けた。

 なんだ?なんでこんなに軽いものが持ち上げられないんだ?

 魔法少女は意外に非力なのか?かりんはいつもものすごい強さで殴るんだが

「……」

 煙の中を走る彼女は一言も発さない。ちいさな手だ。

 なんだか妙に大人しいし。とにかくはやく人通りの多い場所へ!!

「大通りにでれば、人混みに紛れられる!急ぐぞ!」


「……クソボケナスウンコォ!!!!」


 だが、あの恐ろしい緑髪の女だろう吠える声を聞いて、一心不乱にその場を離れた。早く杖を治さないと戦えない!早く、グランパとやらの店に行かねば!!


 煙がすっかり晴れた後。

「……え?」

「……は?」

「あっの、クソボケナスォ!!!!」

 絶句する2人の少女と怒り狂う1人の少女。

 つまり、ハナ、鎌切り、そして、カリンの3人である。

 そう、煙の中を進む中であろうことか別の人の手をつかんでしまったのだ。

「ま、まぁ、落ち着きぃな、か、かりんちゃん?な?誰でも間違いはあるがな」

「そ、そうだぞ、な」

 鎌切りも珍しくなだめている。怒髪天をつく勢いだ。2人は彼女を背にひそひそ話をする。

「……な、なぁ、こいつ、拘束するのか。わたしは嫌だぞ。翠馬や氷脚たちには連絡つかないのかよ」

「通信はきてるんやけど、芳しくはないな。……あたしも嫌やわ。ま、まぁ、黒犬が助ける言うてる子や、優しくしてやることに、損はないやろ。召喚士ちゃんにも手伝うよう伝えたから」

 耳のイヤリングを指さす。これは魔道具で念話が可能になる。呪文が魔法戦では重要になるので、仲間同士の会話はこれに頼ることが多い。値ははるがポピュラーな道具だ。

「……召喚士(テイマー)は大丈夫か」

「まぁ、あの少年は悪さはせんやろ。互いに人質みたいなもんやし」

「交換の要請には?」

「即応じるわ。」

「ぶち殺す!!あのバカは全力でぶち殺す!!」

 修羅のごとく怒り狂うカリンを見て、早く戻ってくることを切に2人は願った。


「あ、あの、人違いなら、も、戻りませんか」

「ああ、ごめんな、間違えてしまって。もどろうか……ひっ…っ」

 なんか悪寒がするんだが、いま、戻ったら絶対行けない気がする!

「:( ; ´꒳` ;):ガタガタガタガタいま、戻ったら、ぼく、死んじゃう気がするんだ」

「え、ハナちゃんも、かまちゃんも、そんなひどいことする気はないんだけども」

「いや、君たちじゃなくて、味方にね」

 なんだろう。領主と一戦交えて、絆が深まったと思ったんだが。

 殺す……

 と首元に包丁を突き立てられている気分だ。

「ごめん、さきにグランパの店とやらに行きたいんだけど。場所」

「あ、案内しますよ」

「いいのか?」

「あの場では言えなかったんだけど、知り合いなの」

 2人は22区へ急いだ。

少し作品を応募するために整理したいので、更新がおくれるかもしれません。

今週末の更新の代わりに今日更新します。

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