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俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!  作者: お花畑ラブ子
第1章異世界に来た俺は魔法少女1人からケツを狙われている!
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俺は拘束されてケツを出す

挿絵(By みてみん)

カタカタと震える魔法少女。自分がやってしまったことを後悔している。

「殺されるっす!絶対あっしたち殺されるっす。あ、あっしの氷魔法で、こいつの拘束するんで!極刑だけは!極刑だけは堪忍っす」

「なっ!」

権力者に勢いに任せて突っ込んでしまったためか頭を抱える魔導師。点数稼ぎに俺の腕を氷漬けにしやがった。


「世の中広いな、変態が変態を散歩させてやがる。ん?なんで学ラン着てケツをだしてるんだ?」

堂々たる赤髪の魔導師。あまりの出来事だからか、彼女も魔法を解いていた。てか、この人なんで学ランって言葉を知ってるんだ?こっちの世界にも存在しているのか?


「変態とは失礼である!趣味である!趣味なのである!」


当然この領主は偽物で村娘のカリンが変身したものだが、こっから先の展開は考えていない。この世界の領主は街の権力者。だから、見た目を変えて真似だけで、こちらへの干渉がなくなるはずだった。だが、この師匠と呼ばれている女、威風堂々たる恐れ知らず。目論見は完全に外れてしまった。


「どうすりゃいい!せめてパンツを履きたい!むしろ被って、顔を隠したい」


学ランの青年にしても、美少女3人に囲まれながらケツを光らせてるこの状況を長引かせるわけにはいかない。へんな性癖が芽生えそうだ。


「やばいっす。超大物か、超ヤバいやつかどっちすか。師匠、師匠。ちょっと、一時休戦としませんか?せめて、領主さまを街の中に避難させてから、やりません?」


魔導師(弟子)は領主がどのくらいの人物か測りかねている。領主を名乗る以上、下手なことはできない。この街の領主から、今日は様々な地域から客人を招いていると聞かされているため、判断しかねている。衛兵として、リストは渡されていたが、全てを覚えているわけではない。


「へぇ、お前はあたしから街を守りきれると思ってんのか?」


「なんで今日なんすか!」

あっしが非番の日にして欲しかった。


「…お前たちまた、異世界から人を呼び寄せようとしてんだろ?」

「な、なんで、そんな」

「とぼけても無駄だぜ。こっちは大枚はたいて、情報屋から、聞いてんだ。確たる証拠ってわけじゃねぇが。今の反応みたら、当たりだな」




戦いの音がなくなり、街の中の住人たちは外の様子を伺っていた。この街の領主が衛兵に近づき、耳打ちをする。

「どうだ。侵入者は仕留めたか。」


「いえ。どうやらかなりの使い手らしく、決着がついておりません」


「さっさと氷漬けにでもしてしまえばいいのに」


状況を聞きながら望遠鏡を覗き込む。


「ほかの街の領主どもが早くしろとせっついてきて、適わぬ。」


領主はむしゃむしゃと肉を食いながら、文句を言う。


「何をもたもたとやっておるあの魔女は。こっちは異世界人の召喚の準備で忙しいのだ。早く戻ってもらわねば困る。普段贅沢させているのは何のためか。分かっているのか」

「なにやら、旅人がいたらしく。なにやら話し込んでいるようです」


「話し込んでいる?魔法は展開してないのか?ん?あいつは」

領主はニヤリとわらう。

「魔道砲の準備をしろ」


「は?」


「奴らに気づかれぬよう、素早くな。安全管理の工程はいくつかとばしてもかまわん」


「今撃てばわが町の魔導師どのも巻き添えに」


「あの赤髪の侵入者は誰か分かるか?」


「いえ」


「賞金のかかってる女魔導師が魔法少女と言われてるのは、知っているな」


「えぇ、まぁ、災厄をもたらせる存在として、100人の女魔導師が魔法少女として、ナンバリングされてますよね。わたしも全てを覚えてる訳では無いですが、『増殖の黒犬』『忘却せし緑鹿』どいつも一級の犯罪者だとか」


「まあ、わが町の『赤き氷牙』のように、街に貢献する形で見逃されてるものも多いがな」


領主はでっぷりとした指で顎ひげをなでながらほくそ笑む。


「魔法少女NO.13『国落しの赫鷲』だ。あの穀潰しの師匠筋にあたる女魔導師で国をいくつも壊滅させている。仕留めれば、王都からの懸賞金で、『氷牙』程度の魔法少女なら何人でも雇える。大飯食らいがいなくなっておつりがくるわい。」


「あれほどの氷魔法の使い手の『氷牙』殿がまけると」


「あいつのナンバリングはNo.45。大陸の僻地たるこの地にしては、かなり強いが。ナンバリングは魔法の実力で格付けされてるらしいから適うわけなかろう。」


「少々もったいないが、処分だ。異世界人召喚用に魔力はたんまり貯めているのだ。少しばかりつかっても問題あるまい」


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