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俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!  作者: お花畑ラブ子
最終章 異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われていた!!!!!!
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俺のケツ3

「さて、と」

魔方陣を組み直し、さちよはガブコに話しかける。魔王がすぐに這い出てこないように重力をキープしている。赫の重ねがけはかなり神経をけずる。


「手応えはどうだ?」


「硬いっすね。基本魔法を受け付けないってだけでも面倒なのに。魔王の魔力で物理耐性も爆上げみたいっす」


ボロボロになった氷の爪を見せる。


「あのコンボはもうつかえねーだろうな。次の手を考えねーと。天上(プラネタリウム)の杖があればまだしのげるだろうが」


「あの子らを信じて待つだけっすね」


「ガッハッハッ!そうだな!」




門の下まで移動してきたが、見上げるほど高くに魔法の門がある。


「どうやってあそこの杖を取りゃいいんだよ」


「ねぇ!あんたのお尻と繋がってるんでしょ?なんか、力んで杖を落とすとか出来ないの?」


「はぁ?」


「トイレに行って出す感じで」


「おまえ大事な杖をうんこと一緒にすんなよ!」


「じゃあ、どうやってあの門まで行って、杖を引き抜くのよ!」

「この指輪を使う」


右手にはめた黒い指輪。古い魔法がこめられている。


「ゆ・び・わ??は?誰からの?誰からのよ!!」

妙なプレッシャーを放つかりんに寒気を感じながら説明する。


「魔族のおっさんがくれたんだよ。使ったこと無いものでも使うことができる魔法の指輪なんだと。この手で門を触れば!きっと取り方がわかる!」


「なんだ!男の人からなのね!あっはっは!安心したわ」

なんだ?なにが安心?1個も安心出来る要素はないが

「おい、どういう意味で?」

「ん?あれ?安心、できるのかしら?指輪、その人にお尻狙われてる?」


何やらかりんがぶつくさ喋っていたが、聞こえなかったことにしよう

「なぁ、かりん。ワープの魔法でなんとかあそこまでいけないか?」


「ケツに差し込む、予約的な?指輪?ん?無理よ!」


「なんでだよ」


「いい?近距離ならともかく、あんな上空までとばせると思う?」


「できるだろ?」


「できないわよ。わたしたちが何故旅しないと行けなくなったか、覚えてる?」


「かりんの魔法が失敗したからだな。」


かりんが癇癪をおこし、放った魔法のせいで、おれたちは村から遥か彼方に離れた場所まで飛ばされてしまったのだ。


「は、なんだよ、お前、失敗が怖いのかよ!」

「……………」

「いっつも強気なかりんさんがだんまりかよ。」

「…怖いのよ」

「なんでだよ。物の転移は出来てたじゃないか!自信持てよ。お前は成長してるんだよ」


「そうよ!物は、ね!この魔法が失敗したら世界が終わるかもしれないのよ!わたしのせいで!それに……」


「それに、なんだよ」


「あんたを失うのが……怖い」

「かりん……」

よく見るとカリンの杖を持つ手が震えている。

俺はかりんと向かい合って、その手を両手で掴み、かりんを真っ直ぐ見て言った。

「かりん、大丈夫だ!」

「なにがよ」

「俺はお前を信じてる!」

「信じてるって、わたしのせいであんたが死ぬかもしれないのよ!」

「大丈夫だ!かりん!俺はお前が成功出来ると思っている。」

「だからって、私は、その、ドジ踏んじゃうし」


「そうさ!お前はおっちょこちょいで、短気でせっかちで、貧乳で、常識知らずで、ドジするかもだけどな」


「オイ、今、胸は、関係ねーだろ?」

「あ、はい」


え、魔王を射殺すくらいの視線なんだけど。

「で、なんなのよ」

「あ、あぁ、でもな、俺の大事な、とっても大切な、大好きな人だ。そんなお前が、失敗するわけない。万が一、変なとこに転送されたもんなら、またここに、すぐ戻ってくるさ!たとえ、海にとばされようとも、ケツが裂けようとも!」


「も、もう1回言って」


「あ?なんだよ?ケツが張り裂けようとも?」


「ちっがうわよ!!その前よ!!」


「あ?俺はお前が好きなんだよ!!」


「好きじゃなかった!」


「~~~!!わかったよ!俺はお前が大好きなんだよ!!」

「~~~!!!!」


2人して手を取り合い、顔を真っ赤にしている。

「もし上手くいったら、お願いしたいことがあるんだけど」

「ん?なんだよ」

「わたしも、……欲しい」

「ん?」

「ん!」

顎でおれの指にはめた指輪をさす。

「これか?でも、これには特別な魔法が」

「違う、その指輪じゃなくて、」

「これじゃなくて」

「あ~~~もう!!2人でおそろいの指輪がほしいのっ!あんたの手作りで!」

「そんなことでいいのか?なら、いくらでも作ってやるよ」

「え?いいの!」

「あ、ああ。構わないぜ。高い指輪をしこたま買ってくれっていうなら、無理だが。」

金はないが、なんとかなるか?

「わかった、わかったわ、やるわ!やったろうじゃない!!宇宙の果てでも、吹っ飛ばしてやるわよ!!」


吹っ飛ばされては適わないが、手の震えは止まった様だ。


「よし!頼むぜかりん!!」

「世界を救ってきなさい!ま、マイダーリン!!『転移(ワープ)』」

え?なんか、いま、変な呼び方しなかったか?!

「うぉ!!」

目の前が暗転し、体がクルクルと激しく回転する感覚を味わう。

「うわあああああ!!」

投稿遅くなりすみません

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