赤の系譜5 祝俺ケツ!100話達成!
ただいま、修正中です
100話の喜びで下書き投稿出来てませんでした┏○ペコッ
ぬぽん!!
「は?!!」
少年は宙に浮かぶ継母上の杖を掴むと、しりにその杖を突き刺した。深々と。赤い杖だけじゃない。全ての杖をしりに突き刺したのだ。
「ぎゃあああ」
少年の悲鳴があがる。頭を抱え悶絶している。
「何やってんだ!!真剣な戦いの最中に!!我を愚弄する気か!!『巨人呪!戦赤槍!!』」
赤角で強化した状態での戦槍。防ぐことはできまい。ただでさえ、城壁でさえも一撃で粉砕する威力だ。これでしまいだ!!
少年は避ける様子はない。ただ真っ直ぐこちらを観て、呟く。
「赤牛、赫鷲、黒蛇」
赤い巨大な爪が当たる直前、荒野に声が響く。
「混合魔装・赫翼蛇王!!!」
自分の爪がこれ以上進まないことに違和感を感じる。
なんだこの圧力は、
なんだこの硬さは、
なんでこやつは、赤牛と赫鷲の気配を放っているんだ。
煙が晴れた後、王冠のような赤い角、背中には赫い翼、蛇をかたどった黒い鎧の少年がいた。
「悪いな、時間が無いから直ぐに終わらせる」
「ほざけ!!我は継母から奪ったこの力と魔王の呪いがある!!はったりに」
「『赤腕』」
少年の腕が赤く染る。命を奪わんとする爪を殴り止める。
この力、継母上の。馬鹿な!
「『双子座』、『赫!!』」
奴の力が倍近くに膨れ上がる。まるで、これは、赤鷲の『赫』。アイツの魔法ではないか。何が起こっている。
「『赤鷲』!!」
深く足を踏み込み、止めた巨大な爪を殴りあげる。
「くっ」
「なぁ、第一王女、おれはさちよさんから、魔力の感知を、お姉さんから杖の理解度の深め方を教えてもらった。かつての黒い杖の使い手は、ケツに杖を入れることで、杖の経験値を自分のものにすることができたんだ。一気に記憶が流れ込むからめっちゃ頭痛い。そして、まだおれの実力じゃあ、見慣れたこの技を真似するのが精一杯だ」
息を吸い込み、胸を張る。
「だから、おれはこんなもんじゃない!まだまだ強くなる!!」
魔装が解け始める。
「はっ、そんな朧気なものに命をかけろと?世界の命運を握らせろと?」
「俺一人じゃ無理だ。俺の仲間やあんたらにも力を貸してもらいたい。ガッハッハッ!!」
「継母上の真似か?」
「そして、さちよさんもだ。赤牛の想いも赤鷲の思いも、おれは受け取っている。お姉さんはあんたらのことを心配してたぞ」
「継母上が」
第一王女のほうも魔装が消えつつある。彼女は目をつぶる。再び開いた時、彼女の意思は固まったようだった。
「我が名は帝都第一王女レオ・アルタニク!勇者よ!貴公に決闘を申し込む」
「勇者、名前は、ない!!」
荒野に冷たい風がふく。
「はぁ、しまらねーな。……とりあえず。黒蛇使い(アスクレピオス)ってのはどうだ。12星座に属すことの出来なかった13番目の星座だ。医者の星座だから、この世界の病を治してくれることを期待する。」
「おぉ!かっこいい!!ごほん、こちらも名乗らせてもらう!勇者・黒蛇使い!!受けて立つ!!」
「カッカッカッ!!100点だ!!行くぞ!!」
「来おおおおい!!!」
「巨人呪・大戦赤槍!!!」
大地を踏みしめて、魔力と呪いを拳に集中させる。赤角でさらに強化されている。我の最高の一撃。
「赫翼蛇王の咆哮!!」
赤角に赫をかけて2倍にした力を加えた。黒蛇によって防御不可能の一撃を放つ。
お互いの現時点最高の一撃。
「はあああああああ!!!」
「うおおおおおおおぉ!」
激しい衝突音が響き渡り、この一帯に降り注ぐ魔法はその衝撃で吹き飛ばされていく。
「ああああああ!!」
「まだまだあああ!!」
轟音とともに、千虹雲海にぽっかりと穴が空き、太陽の光が久々に降り注いだ。
100話達成しましたああああ!!!
皆様いつも、ありがとうございます!(´▽`)
100話目に主人公覚醒を持ってきたかったので、ここまで来れてほんとにうれしいです( ᐛ )( ᐕ)( ᐛ )( ᐕ)
これからもよろしくお願いします!
第4章も後半が始まります!今後ともよろしくお願いします!