沙都子の狙いは圭一に殺しをさせること説 ~ひぐらしのなく頃に業 考察~
※本考察では沙都子がループを主導する黒幕側であると決め打っています。
※祟騙し編終了時点での考察です。
--
●そもそも黒幕にとっても上手くいってない
「はあ!? やってられっかこんなクソゲー!」
便槽あまんちゅ女こと梨花ちゃんがそう叫んでそうな昨今ですが、実はそう嘆いてばかりいる必要はありません。
何しろ、事が上手く運んでないのは黒幕サイドにとっても同様なのですから……。
忘れちゃいけませんが、今回のループは梨花ちゃん主導でなく、彼女は何者かのループへ巻き込まれている状況です。
で、あるからには梨花ちゃんが死んでいようが生きてようが便槽へダンクシュートされようが、黒幕側の目的が果たされたならばループはそこで終了するはず。
それが今だループ継続しているということは、まだ黒幕がその目的を達成していないということなのです。
--
●黒幕の目的考察
各編において諸状況が異なる中、共通して起こっている事象の中に黒幕にとっても不都合な要素が存在すると見るのが妥当でしょう。
今のところ、共通してるのはこんなところです。
1 毎回、梨花ちゃんは死んでいる。
2 毎回、沙都子が死んでいる。
3 富竹トラック(鬼と祟では明言されていない)。
4 毎回、圭一が生存している。
5 毎回、圭一がSSRである。
本考察が沙都子黒幕サイドを前提としている以上、1と2は不都合な出来事と考えられません。
少なくとも、鬼と綿におけるこれらは沙都子自身の犯行及び意思でしょう。
3は材料なさすぎるのでスルー。
となると、気になるのが4と5です。
4に関しては、祟で(結構な重傷を与えたけど)圭一の生存を助けているので不都合な要素ではありません。
となると、5……毎回SSR圭一状態であることこそ不都合な要素なのでしょう。
--
●なんで不都合なの?
ズバリ断言しましょう。
沙都子の狙いは、「雛見沢大災害が起きない世界で、殺人を犯した圭一をかくまい添い遂げる」ことなのです。
未来世界において、沙都子は圭一に恋をしました。
が、立ちはだかるは年齢の壁……!
圭一は、レナか魅音かあるいは入江とくっついてしまいます!
この状況を打破する手段を教えましょう……そう超常的な存在にそそのかされ、沙都子はループに挑んだのです。
とはいえ、事はそう簡単に運びません。何故なら、圭一はロリコンじゃないからです。
それを振り向かせるには、どうすればいいか……。
その答えこそ、圭一を発症させ人殺しに走らせることなのです。
それさえ起こってしまえば、後は簡単。
L5患者は疑心さえ向けてなければ、味方してくれる人には割とアッサリ心を開く傾向がある(鬼隠しでの圭一→大石)ので、「大丈夫わたくしは味方ですわよ」とささやきでもすればたやすく落ちます。
その後は、どうにかして圭一をかくまえば、沙都子へ依存する彼とのめくるめくバラ色の生活が待っているのです。
そのために、鬼では何らかの方法でレナをそそのかし、圭一視点からの疑わしさを倍増。発症しやすくしました。
が、SSRだったので発症しませんでした。
綿では、「圭一と梨花ちゃんが(ループを知る者にとって爆笑モノの)会話をしてた」と証言。
魅音の疑いを圭一に向け、圭一が園崎家を怪しむ状況を作り出そうとしましたが、魅音が山狗と会話する梨花ちゃんを目撃していたため狙いは滑りました。
祟では、従来通りの虐待ムーブをかますことで殺人に走らせようとしましたが、圭一がSSRだったため失敗!
このような流れで、沙都子の目論見は失敗に終わったのです。
ちなみに、各編で圭一が生存してるのは、
鬼→レナを不意打ちで倒し警察か病院に通報。
綿→園崎家へ救いに行くも相打ち。結果的に大石(これも沙都子が手を回したか?)が救った。
祟→トラップなり直接攻撃なりで気絶させ通報。
という具合に救ったからです。
想い人には死んでほしくないもんね。うみねこで基本、戦人が狙われないのと同じ。
--
以上、自説でした。
珍説なのは百も承知なんですが、恋心が動機の根幹というのはあると思うんだよな。竜ちゃんそういうの大好きだし。