四大元素 part 1
『まず、そなたに与えられている時間を
確認しよう。強く念じてみよ』
「わ、わかった」
第2985代目の《創造神》と《世界》の《寿命》
残り・神界歴 ♾
『ん???なんなんじゃこれはぁ!!
無限じゃと?こんなことがあるなんて…』
「なんとなく ヤバそうなのがわかるんだが」
『そなたは規格外と言うことじゃよ。アハハハ』
「っ…」
『それだけ世界を豊かにできると言うことじゃ。
世界が滅亡しなければじゃがな。アハハハハ』
滅亡だけには注意しよう。
『何かをきっかけに変わるかもしれんぞ』
『次に、《世界》について説明しよう。
儂らがいる空間は闇。
そなたが《創造神》になったことで
《世界》生まれたのじゃ。
だが、ただの《世界》で、何もない。
そこに手を加えていくのじゃ。
自然を司るのは《精霊神》じゃ。
手始めに《光の精霊神》を作ってみては
どうじゃね?』
「わかった。どうしたらいいんだ?」
『創造するためには強く思い浮かべるのじゃ。
どんな姿形にしたいか。その性質を』
俺は、そのようにやってみた。
すると現れた。現れたよ?だけど…
目の前に、金色の髪に赤い眼をもっている
美男だった。
普通のラノベならここで、絶世の美女が出てくるだろぅ!!!
割り切るしかないのか…?いや、次こそは絶対美女なんだぁぁぁ!!
『アハハハ。頑張るが良いぞ』
あ、心の声が聞こえているの忘れてた。
『この男に名前を付けよ』
「あ、はい。……じゃあ アポロンなんてどうだ?」
『良いじゃないか』
「そうだな。よろしくな アポロン」
「《光の精霊神》アポロンでございます。
我を創りし《創造神》様
よろしくお願い致します」
態度を見てみると、
気に入っているようだ。よかった。
「お、おう。俺は翔だ。よろしくな
一応《創造神》をやっている」
「はい!」
純粋そうな眼差しを向けてくる。
美男でいい奴。なんか、俺負けてないよな…?
『この《光の精霊神》が創られたことで
光ができたのじゃ。
昼と夜 、そして時間の概念が
この《世界》にもできたのじゃよ』
「そうなのか」
『あとはそなたが自分で考え、
創ってみるのじゃ』
「どうしようか。火、水、風、土の《四大元素》は必要だよな…
まずは火から作ろう」
俺は念じてみる。今度こそは美女を…
なんと言い表せば良いのだろうか。
人間の形をしているのだが、全身が炎でできている。
……んん。はぁ。
「また男じゃねぇかぁぁぁぁ!!」
闇の空間が震えたような気がした。
隣から笑い声が聞こえてくる。
(あのじじぃはなんなんだよ…
「まぁいい。名前は、エフリートだ。
よろしく頼むぞ」
「ご主人殿、よろしく頼むぜぇい。
ノっていくぜぇい⤴︎」
なんだこの高校時代のアイツみたいな…
「次は、水だな。名前は、ウンディーネだ!」
現れたのは、人魚の姿をした美女である。
マジで可愛い。最高だよ。
「よろしくお願いします。《創造神》様。」
こうして、
《光の精霊神》アポロン と
《四大元素神》のうち二柱である
《火の精霊神》エフリート
《水の精霊神》ウンディーネ が誕生した。
それに伴い、《世界》には光、火、水が生まれたのであった。
予定ですが
二週間に一度、日曜日 21時に更新します。
更新頻度が変わるかもしれません。
あくまでも予定です。