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海に行こう(side.グリムメア)

作者: ダキ

今年も暑くなり幻獣たち一同で海に行くことになりました。皆思い思いのままに水着やビーチボールを用意していましたが、何処かメアちゃんと小幸ちゃんは乗り気では無さそうでした。そんな二人の様子に気付いた幻獣は何処にも居ないようでした。

そして海へやって来ると皆一斉に水着に着替えたり、そのまま海に向かって行きました。しかし何人かの幻獣がその場に取り残されて居ました。その中にはやはり、先日乗り気では無かったメアちゃんと小幸ちゃんが居ました。実はこの二人泳げないのです。だから、皆と海に行くのがあまり乗り気では無かったようです。

それでは、これから泳げない二人がどうするのか見守って見ましょう



『ねぇ、小幸ちゃんどうする?一応浮き輪は持ってきて見たんだけど』

「うーん、どうしようメアちゃん。私としては砂遊びをしたいけど他の人にも聞いて見ようよ」

『それもそうね、じゃあまずはイルシアにでも聞いて見ようか』


そういう事でイルシア(アヌビス)に近付くと彼女は一升瓶を片手に何故か砕けている西瓜やビーチパラソル等様々な道具を持ってきているようだった

『ねぇイルシアあなたは海に入らないで何をするの?』

【あ、メアちゃんと小雪ちゃんだ〜どうしたの? え?海に入らないでどうするのって?それは海って言ったらやっぱりお酒でしょ。メアちゃん達も飲む? けど私いっつもお酒少ししか飲まないのに一升瓶を持ってくるのよね〜そして次に気付いた時には毎回記憶がないし、一升瓶がからになって赤くなってるのよね〜なんでだろうね〜メアちゃん達何か知らない? あと他にはね皆で西瓜割りしようと思って、西瓜用意してたんだけどね今日の朝見たらね、何故か砕けてたのよね〜一応持って来たんだけど食べる?私はこれから砂浜でビーチパラソルの陰でお酒でも飲んでるから必要だったら来てね〜】

(そういえばイルシアって酒乱で有名だったような…しかも一升瓶や砕けた西瓜って確か粉砕武器だったような気がするんだけど…よし、今日はイルシアに近付かないでおこう。もしも酔った勢いで頭を殴られたら堪った物じゃないでしょうしね…けど私の人形を身代わりにしたら…いや駄目だイルシアの攻撃を回避できても後で復讐されてしまうわ。まぁ結論を言えば今日はイルシアと関わらないでおくと)

なんて考えて居たら、イルシアは既に砂浜へ向かったようで姿が見えなくなっていた。

『どうしよう小雪ちゃん、他の人皆海に行っちゃったよ?』

「そうね〜あ、今クレシェ(エポラルカ)とルナ(天空鯨)の2人が来た見たいよ乗せて貰わない?」

『良いわねそれ、じゃあ私達も海辺に行きましょうか』

そんな訳で海辺に行きルナに乗せてろ頼んで見ると快く引き受けてくれました。

「やっぱり海って綺麗ね〜潮風も気持ち良いし。これで私が泳げたなら良いことだらけなのに〜」

『そうよね〜私もそう思うわね。どうするこの後浮き輪あるから使って海に入る?』

「うん…そうね折角海に来たんだから少しは入らないと勿体無いわね。じゃあその後は私お得意の砂でお城を作ろうね」

再び海辺に戻り、ルナにお礼を言った後私たちは、浮き輪を膨らませてから海に入った。勿論いつも一緒の人形ちゃんも何故か小さくなり浮き輪ギリギリの大きさで配しながら遊ぶことになった

『はぁやっぱり水は冷たくて良いわね〜。もうすこしゆっくりし・・・(ビチャッ)ちょっと何で今水かけてくるのよ~邪魔しないでよ〜 あーもう許さないわ、そっちがその気なら私だって負けないんだから』

「ちょっ、待ってよメアちゃんあれは単なる悪戯じゃんか許し・・・(ビチャッ)あぁもうこっちだって手加減しないからね。覚悟してよ?」

と二人で水を掛け合って居たら、周りのみんなも加わり、水かけ合戦になり凄い水しぶきが上がった。水かき合戦が終わり再びメアと小雪だけになった時小雪ちゃんがとある事に気付きました。

「あれメアちゃんそういえば人形は?」

『え、普通にどこかこの辺りに居るんじゃない?浮き輪だし目立つと思うんだけどな見えないな〜。あれっもしかして本当に流されてしまったのかな?やばい探さないと』

と二人が慌てていたらコロナ(テティス)が丁度浮き輪を見つけて持ってきているところでした。メアはコロナにお礼を行ったあと小雪ちゃんとの約束の砂遊びをするために砂地に上がりました

「よーしじゃあお城を作るのはここで良いかな」

小雪ちゃんは海から少し離れた場所にお城を作る場所を決め目印の棒を建てました。場所を決めると二人は協力して作業を進め、人が入れるような立派なお城が完成しました。

『出来た〜。入れそうだけど実際に入ってみても大丈夫かな?』

「どうだろう?結局は崩れる物だし入ってみようよ」

そんなこんなで入ってみましたが、思いの外丈夫に出来ていたようで、二人が入っても崩れる事はありませんでした。しかし砂で作っただけだったので二人はすぐにお城から出て来ました。


それからの時間が過ぎて潮が満ちて結局砂のお城も下側が浸水されて崩れたり、他の幻獣が持ってきた西瓜でやっていた西瓜割りを何故か酔ったままの勢いでイルシアが綺麗に割ったり、狐の使い魔から逃げてバカンスに来たレイちゃんが持ってきたビーチボールで遊んだり、バーベキューをしたり、花火をしたり、肝試しをしたりで、最初海に行くことが乗り気じゃ無かったメアちゃんと小幸ちゃんも楽しんだのでした




うふふ、え私はどうだったのかですって?私は皆を見守ってるだけで楽しんだから良いのよ  

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