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作者: haL.

 雨が降ると「憂鬱だ」とはよく言ったものだけど、雨雲は本当に憂鬱だろうか。雨は本当に悲観的な天気だろうか。きっと雲っているのは、雨が降っているのは、空ではない筈だ。


 私達がまだ幼い頃、言うなれば「心が晴れていた頃」、ぴかぴかの傘、あるいは長靴を買ってもらって雨はむしろ「楽しさ」の象徴だった。雨よ早く降れ! と心踊る日々を過ごした人は少なくないだろう。


 あの頃から空はちっとも変わっていない。

 あの頃から雨はちっとも変わっていない。


 なら、悲しみも苦しみも、気持ち一つで変えられるのではなかろうか。


 もし今日、叱られたあなたが「次こそは必ず」、と心に傘を差せたなら。

 もし今日、馬鹿にされたあなたが「負けてられるか」、と心に長靴を履かせられたなら。


 雨はもう、雨じゃない。たとえ空からの雨に打たれようとも。


挿絵(By みてみん)

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