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死ぬ事の道化

作者: 大水 睦喜

私は知っています。私はいつか死ぬ事を。


私の人生はまだ先が長いのか、短いのかは分かりません。


あと80年生きるのか…10分後に死ぬのか。


産まれたからにはいつかは死ぬ事を経験するでしょう。


人も、虫も、花も、木も。


形あるものいつか崩れるのです。


自分の人生の中で様々な試練、困難に直面するでしょう。でも、その99%はどうにかなるのです。


時間が全てを洗い流してしまいます。


どうにもならない残りの1%は自分が死ぬ時です。


どうにもなりません。死ぬ事は道理です。


私は生きています。 何のために?


朝起きて、食事 仕事 入浴 睡眠の繰り返し?


ただ自分が死ぬ時を待っているだけの人生…?


生きている事と死んでいく事の不思議


そろそろ人間の生活にも飽きてきたかな…


人間は死んだら別の生き物になり、別の生き方で未来を生きるのかな?


それともまた、同じ身体で同じ名前の人間になり、同じ生き方を体験するのかな?



生物の死を考えてた事はたくさんあるけど、自分が死ぬ事はあまりない。


自殺をしたいと考えた事はない。


自殺をして、誰が自分の死体を片付ける?


残した人々はなんて思うかな?


それに、自分の死体を皆に見せたくない。


私はどこへ向かって行くのだろうか…


人生の海の上、私は沈むまで戦うのかな…


                   おわり



              

生きる事の不思議と死ぬ事の不思議は私にとって最大の疑問です。


少なくとも私の一生涯をかけてもこの疑問が説かれる事はないでしょう。


でも、それでいいのです。分からない事や不思議な事は好奇心をくすぐり、生きる「意味」を教えてくれるからです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「死ぬ」と言う事は、自己の消失を意味しますから人が「死」に恐怖するのはおかしくありません。 そして、なので「人間は知らない事に恐怖する」といいます。 「死」は人間にとって未知数なのでトテモ…
[一言] 鬱な人です。 哲学が好きなので、最初から哲学的に言うと、『人間に存在意義、存在価値はないに等しい』です。何故なら、生きていること自体、何の役に立っているか、っってことになるからです。 基本…
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