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8月である。あのなまはげ以来特に何もなかった。
そんなこんなで、まあ、暇なので町に出かける。自分の家から徒歩5~10分なので、ちょうどいい距離だ。相変わらずのように、ひなたがついてくる。とりあえず、本屋にでも行こうかなー、と思っていたとき、あの、忌々しき、ドーンという音が聞こえた。またター〇ネー〇ーか、と思う。周りを見渡して見るが、ひなた以外に気づいた人はいなかった。行こうか、行くまいか悩んでいると、隣にいたはずのあいつが勝手に音のした方へ走って行った。僕は、小さく、はぁ、とため息をすると、あいつの走って行った方に走った。
そこは、よく小悪党がいろいろするようなところだった。しかし、そこにいたのはひなたと同じような女の子だった。いろいろと違うところが分かるが、もっとも目を引くのはその左腕だろう。彼女には現在、左腕がなかった。
ター〇ネー〇ーの伏せ字、超目立つ