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夏生詩集2

たったひとつの眼差しで

作者: 夏生

たったひとつの眼差しで

心を包み込むことも

突き刺すこともできます


どんなに形のきれいな瞳でも

どんなにきれいに彩られた瞳でも

その奥に


光がなければ

ぬくもりがなければ

心に触れようとする勇気が

見えなければ

美しくありません


人を侮蔑し

人を差別し

人を嫌い

人を憎めば


その眼差しで血を流し

深い傷を負う人が出ます

その眼差しで閉ざされ

凍える孤独を背負う人が出ます


どんなに小さくでも

華やかさがなくても

その瞳の奥に


人を思い

人を労り

人を差別せず

人を愛おしむものが

あれば


その眼差しは多くの愛の言葉より

勝るぬくもりとちからと美しさがあります


その眼差しで息を吹き返す人が出るでしょう

その眼差しで生きる意味を見出す人が出るでしょう


たったひとつの眼差しで

心を包み込むことも

突き刺すこともできるのです






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