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悪戯してみた

「うげっ!流華姉、メチャクチャ怒ってるじゃん……。なんだよ、米俵一俵って。俺は相撲取ってかよ。それにミネラルウォーター1ダースって、確か来月デパートで買う予定じゃなかったのかよ……。あぁ、ゼッテー帰ったら何か言われるなぁ……。」



メールの内容に目を通した俺は肉を削がれるような気持ちになりながらケータイを閉じる。そして気分を入れ替えるためにポケットからウォークマンをとりだして耳にイヤホンをつけて適当な曲を聞くことにした。




♪われに~~~ひ~ざまづけ~~~♪さすれば~~飼うてやろうぞ~~♪




か~みがみ~~のは~んぎゃく~♪愚~民どもの~~な~げきの声ぇ~~




あ~しき華は咲き乱れぇ~~偽善の涙は散っていく~~♪




「……っと!ちょっと聞いてるの、流時!!」



誰かに呼ばれてる気がするけど、気にしない方向で……



「バカ流時!!私が話しかけているのに無視するって一体どういうつもりなの!?」



強く肩を叩かれたので後ろに振り返ってみるとポニーテールが居た。



なんかポニーテールがいた。何と無く2回言ってみました。



「ナイス とぅ~ みー とー、pony girl?」



「なんで初めましてなのよ!そして英語で言う意味が全く分からないわ!!それに『nice to me to』は舌っ足らずなくせにどうしてポニーだけは流暢に発音できるによ!」



「おぉ~~いつもながらいつも通り、律儀で的確な突っ込みだな、ポニー。」



「誰がポニーよ!!別に私ポニーテールでもないし、第一、人の身体的特徴をいじるのはダメって昔流華さんに教わったでしょうが!!そしてその律儀で的確な突っ込みをさせているのは毎度毎度のあんたのサラッと人の神経を逆なでさせるボケのせいでしょうが!!」



一生懸命突っ込んで一息ついているポニーに俺は優しく笑いかけた。

「アナタどちらさま?」



「それが幼馴染に対して言うセリフかぁぁあぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



幼馴染でクラスメートの桜井 小百合はそう吠えた。



小百合は興奮したらしくハァハァと息を荒げている。



「うわーー。……他人プレイで興奮するとかないわー。でもそんなお前でも友達だぜ☆」



「なにその新プレイ!?全然普通じゃないんですけど!?そして数歩離れた所から言われても全く説得力ないからね!!絶対に係わりたくないって思ってるよね、確実に!?」



小百合は左に結われている鮮やかな赤毛を上下させて必死に突っ込んでいる。



俺の隣にいる女子、桜井 小百合はさっきも言った通り幼馴染兼クラスメートの美少女、と言っても語弊を来たさない少女。



クラブ活動は弓道と華道。


淡い赤毛をいつも左に結っていて、性格は活発で突っ込み役。意外と可愛いもの好きで最近の趣味は小物集め。



通称ツンデレ姫。



あぁ、あとМ。



「………ねぇ、今あなたとっても失礼なこと考えてない?」



黙考していると粘着性のある視線を送ってきた。



「あんたが弓道バカで華道バカで性格は正直バカで突っ込み役で趣味は小物集めで特にヌイグルミ集めにハマってて、みんなからツンデレ姫って呼ばれてるなんてこれっぽちも思っていんだからね!!」



「なんであんたがツンデレになってるのよ!?そしてどうして最近ヌイグルミ集めにハマってるって知ってるのよ!?ていうか私そんな認識されてるの!?」



この時、桜井 小百合はこれから自身に降りかかってくる不幸の序章にしか過ぎていないことを知る由もなかった。



「イヤイヤイヤ。そんな情熱大陸○風に言われてもそんな不幸起こらないから!!」




とうとう地の文まで読めるようになったか…。

もうお前に教えることは何一つない。

これからはワシの屍を踏み越えていきていくのだぞい……。




「し、師匠ぉっぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉぉぉっぉぉぉ!!って違うでしょうが!何やらせるのよ、全く。あんた普通に喋ってるだけでしょうが!」



「………うわぁーー。自分が乗ってきたくせ人のせいにするなんてサイテー。」



「なんでそんな風になるのよぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!」



「それでも僕には守りたい世界があるんだぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!」



話が段々とカオスな方向になってきたので閑話休だ…



「その原因が偉そうに話をもどそうとするなぁあぁぁっぁぁっぁぁぁ!!!」



閑話休題


は、早くもキャラクタリティーが瓦解……

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