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プロローグ
「誠に申し訳ありませんでした」
目が覚めたら女の人が土下座してきた。
「えっと……とりあえず顔を上げてもらえます?」
「……はい」
少女は顔を上げ、その顔を現した。黄色い瞳に透き通った白い髪。その現実離れした容姿に俺は思わず息を飲んだ。
「えっとまず……ここはどこですか?」
「怒らないで聞いてくれます?」
「……内容によります」
「怒らないで、聞いてくれます?」
「だから内容次第って」
「…………」
「……怒らないです」
このままでは話が進まない。非常に嫌な予感がするが飲み込むしかないか。
少女はゆっくりと立ち上がり階段上にある椅子の前に立ち口を開く。
「ここは死後の世界。あなたは死んだのです。東幸太郎さん」