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女神になった私にも女神に願うことがある





 二人の仲 そこで引きさいてしまっても 


 あの日あの時 素直に飛び込んでいれば 


 (ほお)を伝うもの やがて輝いていたはずと 





 女神になった私にも女神に願うことがある





 心にしまっていた 泣かずに済むお(まじな)


 この切ない気持ち晴れる様に今日も(ひと)


 "一生のお願い" 春を()やさない私へと





 街へ向かい一人歩く 足のもつれが消える



 夜に咲く二人の笑い声いつも聞かないふり


 そっと家を出るつもりだけど後ろ髪引かれ


 ちょっと(くつ)音立て(あせ)り玄関先でもたついた





 若さには 孤独という風も思いのままに着こなして


 肩で風切る旅がらすと(イキ)な流れに乗りたい所がある



 

 でもそんな風乗りは誰とも息が合わずソリも合わず


 どこか遠くへ この身を押し流してしまうものなの





 だれか気付いてよ早く 


 いつも苦笑いのかげで


 ほんとは泣いていたの


 顔を上げてくよくよと




 とびっきりの笑顔なんて…


 心の中 ()き立てたナイフ


 (やいば)の先どこに向かうのか


 …自分でも分からないさ


 


 意地っ張りの仮面達に


 頬をつねられ涙()かべ


 いっそ逃げちまえよ!


 みっともなく(もてあそ)ばれ




 見()きてた夜空の(した)


 傷付く自分を隠すため


 名もなき星座みつめて


 私を(ふく)めて輝いてねと



 

 自分勝手な願いごとが


 大切な思春期の時間を


 繰り返し()がしてった






 胸に残るしみったれた


 景色一式(いっしき)売り飛ばした






 信号無視ってぶっ飛ばした



 改札無視ってぶっ飛ばした



 階段無視ってぶっ飛ばした



 田んぼの(あぜ)道ぶっ飛ばした



 畑のカカシとぶっころんだ


 



 


 (かぜ)よ 急いで明日(あした)へ連れていって 


 雨が降りだせばまた心までぬれる



 帰りの道とぼとぼ行ったり来たり


 揺れだした草木が天を仰げと(ささや)




 

 風よ 流れる雲に月明りさえ(まど)


 この世の美しくも(はかな)い私だけの(ステージ)



 孤独の風は雲と共に未来(つぎ)へいくの


 (あなた)がくれたのね見守るから踊れと



 


 月よ 私だけ照らして召し上げて


 今宵はもう抱き合って夜遊びする


 愛しい人も誰もそばに居ないから





 (あなた)(だれか)に寄りそった そして一人


 景色に灯る月が私をさらっていく





 女神になった私にも女神に願うことがある





 つらいつらい現実に目隠ししても


 またこの月夜とさみしく踊るだけ





 ()みか失くした少年(ふたり)にも女神に願うことがある?





 その頬を伝うものにたどりついてよ早く


 あたたかい笑顔の裏に張り付いた幻想(あこがれ)


 運命のように君を愛してくれるよきっと




 

 戸惑いに揺れるウブな君を忘れられない


 無垢な体躯に刻まれた歪な愛の傷痕さえ




 私のさみしさ吞み込んでく異空と化して


 過去へ飛びまた未来へ戻り現在(ここ)に甦るの





 


 これからも幾度となく振り向いていくよ


 だけど私 春の訪れ心に眠らせはしない









 女神(はは)になった私にも女神(めがみ)に願うことがある



 遠くに感じていても近くに居るよ


 

 上を向いて



 二人の運命は夜明けに繋がるはず



 勢いつけて



 夢の中の雷鳴に心躍らせ(ひと)思いに



 駆け上がれ



 To be continued

 



 







読んでいただき、ありがとうございました。

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