プロローグ。目覚めたら知らない部屋。
新連載です。どうぞよろしくお願いします。
犯罪行為が出てくるのでR15タグをつけていますが、暴力・残虐シーンはありません。
夢をみていたと思う。
小さい頃の夢。
「わたし、大きくなったら、×××になるの!」
…………何になりたかったかは、もう思い出せない。
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気が付くと、私は柔らかいソファーの上で寝ていた。見慣れない高い天井で、空気をかき回す羽みたいなのがくるくる回っている。頭がぼんやりする。とりあえず起きた。かけてあった毛布がぱさっと落ちる。
「目が覚めた? ……おはよう、ルナちゃん」
「…………?」
落ち着いた声に、名前を呼ばれ、そっちを向く。
男性が、少し離れたところから、私の方を見ていた。ポロシャツに、眼鏡。背はちょっと高いけど、大柄という感じではなくて、むしろやせ型か。黒い髪はちょっと癖がある。どこにでもいそうな人。……知らない人だ。
「……ここ、どこ……?」
そして、あなたは誰。
私の問いに、彼は笑って答えた。優しい笑みだった。
友達に、あるいは、家族に向けるような。……恋人に向けるような。
「僕たちの家だよ」
「……?」
私はこんな家知らない。キレイな部屋だ……家具はみんなモデルルームのようにお洒落だし、散らかってもいない。可愛いラグの敷かれた床に、鎖が延びているのを目で追った。
鎖は、部屋の真ん中にある、ポールダンスに使うような、金属の柱にくくりつけられていた。そして、私の手首にも、手錠があり、その鎖と繋がっていて。
「……え?」
目が覚めたら、知らない男に監禁されてました。




