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昭和40年代、若き哲学徒の青春彷徨と修道逡巡 その1.

作者: 舜風人

草稿、、原案の覚書になります。

実際にこの小説を執筆するかどうかは全く未定です。

とりあえず、、原案の亡失予防のために、

備忘録として、、。





時    昭和40年代


場所   某大学




私  Z大学哲学科2年生。仏教思想研究会、この4月から部長、


   私は15歳のある日親友を急性心不全で亡くすという現実に出会い、

   人生、運命の不可解と不条理に苦悩して、その答えを求めて、独学で。宗教や、哲学を独学で研究する

   ようになる。とはいえ、昭和40年の田舎町に、インターネットがあるわけもなし、

もっぱらの、情報源と言えば、田舎の書店にもあった、唯一の情報源、「岩波文庫」などで、ニーチェ、キルケゴール、エックハルト、ヤコプベーメ、

   フィヒテ、ドイツロマン主義などに傾倒する。

   その後、死の秘密を知りたいと、神秘主義に接近して、魔法、、つまり、、西洋オカルト学

   にのめり込む。たま出版のオカルト本や、大陸書房の異世界物に傾倒して、

   さらに東洋思想、インド哲学に魅惑されてバラモン教、ウパニシャッド哲学にのめり込む。

   そのために高校時代は学業はおっぽりだして、オカルト学の独学と修法に日を浪費?してしまい、


   結局こんな、3流のZ大学にしか合格できなかった。本来の希望は東京大学インド哲学科だったのに?

   。このZ大学に入学後、哲学の授業は、哲学書購読ゼミに入るが、邦訳本の哲学書の読みあわせ翻訳だけで、これで哲学者に

   なれるのか?と、大疑問に襲われて、授業はサボって、大学図書館の哲学書を乱読したりもしたこ

   ともある。

今でも覚えているのは、某ゼミの「精神現象学」の読解講座だった。

ヘーゲルの「精神現象学」といえば、難解で知られた哲学書であり、

当時の哲学科ではカントの純粋理性批判佳あるいはヘーゲルの精神現象学化というほどの

2大難解哲学書だったのだ。

早速わたしもその本を買い求めて講座に向かったのである。

その教科書として使ったのが、河出書房の「世界の大思想」シリーズの、樫山金四郎教授の邦訳本だった。ドイツ語原書では到底無理?ということでこの邦訳本を主任教授が選んだわけである。

確かにドイツ語では無理だったろう。

とはいえこの邦訳本ですらとても難解であり、

1ページづつ解読して、読み合わせてゆくのであるが、

まあ当時の私には、絶対精神の、意識、自己意識、理性、精神、そして絶対精神までの発展系列を、まあ若造の私が理解できなかったとしてもまあ当然だったろう、あれから40年、あの青い表紙の精神現象学の本は今でも私の書棚に置いてある、私は結局ヘーゲルという講壇哲学とは袂を分かちニーチェ研究で卒業論文を書くことになるのだが、

その卒論指導教授のK先生に、「君、大学院に進んだらどうかね?}と勧められたのだが、貧しい私に破学部卒業がやっとで、あえなく私は、就職先を求めてこんな僻遠の田舎県にまで都落ち、

とにかく食っていかなければならないのだからどうこう言っていられないのです。

そうして気が付けばアッというもの40年。

今はすっかり哲学から疎遠になった私ではあるが、ふっと、本棚の「精神現象学」のあの青い表紙を見ると、、やけに懐かしくあの大学時代がくっきりと思い出されてくるんですよ。

もう二度と戻らない哲学研究の日々、

そうして大学院に行けなかった貧しさも、


すべてがくっきりとまるで幻燈映写幕のようによみがえるんですよ。







さて当時、こういう哲学書の読み合わせだけで哲学者になれるのか?という青年らしい青い?悩みに苦悩して。やがて授業もさぼりがちになり、大学も適当に言ったりいかなかったり、神田の古書店街で、古いドイツロマン派の邦訳本など渉猟しては火を暮らしていたころ、


そんな自堕落な生活を救ってくれたのがある日ふと目についた、部室会館の仏教思想

   研究会の看板、その門をたたいてみると、例のK先輩がいて、大乗思想を教えてくれたという

   次第。、この部は、特定の宗教団体とは一線を画して、広く仏典を読み解くという倶楽部である。

   年2回、機関誌「忘形」を発行、部員の投稿文集です。






主な登場人物




M教授   この部の指導顧問、専門はインド思想史。実家は奈良の大きな寺院で代々そこの住職。

      部活の夏季合宿はそのお寺の宿坊。




Y大学院生  先先代の部長で、今は大学院で哲学研究されている。たまに部活にも顔を出してくれる




Jさん、卒業生であるが、日蓮宗系の新興宗教の宗務局に勤務していらっしゃる。




K先輩   先代部長  現在4年生で就職活動のために引退して、私が部長に。

      細面の紳士タイプ。私に、竜樹の空論哲学を教えてくれる。









さて、、仏教思想研究会のメンバーたちです。





D君   何を間違ったか?マルクスが大好きだというのに、仏教にも興味があって?部員というひと、

     正体不明?




O君   部員。鹿児島県出身、合気道部所属。この部を、参禅会?と誤解して入部。

     ところが、実態は思想研究読書会なので、失望する。根っからの体育会系。

     「読書はいいから参禅会しようぜ」が口癖。、



K君   O君の友人、付き合いで?入部する、ということで仏教に何の興味もなし。

     部活後の飲み会部長。



U君   座禅とかに興味があるそうで、入部、だがこの部は思想だけなので

     O君同様失望常態。



Sさん、 肥満体?の女傑?この人もなんで部員なのかよくわからない?

     アルバイトが忙しくて、部活にはあまり来ない。



w君  くらーい感じの、痩せた男、仏教、、特に親鸞が好きだという。だったらこんな仏典読書会に

     すぎないようなこんな部に入らないで

    浄土真宗にでも入信したほうが良いのにね?



F君  親類にお寺さんがいて、実家はお寺ではないが仏教に親しいという人、

    その親類は、真言宗です。




A君  お経に興味があるという、童顔の美少年。部活にはよく顔を出すが、






ストーリー




この部活の活動と、交友関係と、波乱と、、そして消長?を描く青春小説。


私が入ったときから、、すでに、この部はK先輩の「一人部活状態」が実態だったのです。

私が部室に行った時もそこにいたのはK先輩だけだったんですものね。


K先輩が入部したころは部員も10人くらいはいて、活気もあり仏典読書会も盛況を極めたといいます。

そこで鍛えられて?後にJさんのように信仰の道に進んだ人もいたくらいですからね。


そこで私がまあ、仕方なく、、就活で忙しいKさんにかわって後任部長を引き受けたという次第。

しかし部員の顔ぶれを見れば前途多難、


週一回の部活も、来る人もまばら、、まあ、三人も集まればいい方、「3人で、じゃあ始めますか?」

ってな具合。部長を引き受けたものの、、さて?いつまで、この部、持つのやら?

廃部?も、、もうすぐ?


そんな中、事件が、、、、、

なんと、F君がアルバイト帰りに、車に引かれて即死したのです。

そんなに親しくもなし、部活だけの付き合いでしたから、、

私たちが知らせで彼の下宿に行ったときにはもう事件の数日後で新潟から両親が来ていて、

部屋を片付けているところでしたね。ご遺体は荼毘に付してもう遺骨も新潟に送った後でした。


そのほかの部員たちにもそれぞれの運命が  


そして事件が、、


さあ、


どうなるのか?


仏教思想研究会は?









㊟この物語は、完全なフィクションであり、現実の一切と、なんの関係もありません。














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