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七話

連投。

「どうしたの?」


かけられた声に驚き、振り向くと。


高都君が人懐っこい笑みを私に見せている。


私が泣いていることに気づいた高都君はハンカチを差し出してくれた。


「…大丈夫?宮野さん。」


高都君の優しさにすがり付きたくなった。


「大丈夫だから…。」


笑う努力をする。


「…宮野さんが泣くほど、素敵な相手なの?」


高都君は私に聞いてきた。


「…少なくとも、私にとっては。」


彼は、吉野くんは。


その優しさで私を何度も救ってくれた。


「…身を引くべきなのは分かってる、でも…。」


「どうしたの?」


かけられた声に驚き、振り向くと。


高都君が人懐っこい笑みを私に見せている。


私が泣いていることに気づいた高都君はハンカチを差し出してくれた。


「…大丈夫?宮野さん。」


高都君の優しさにすがり付きたくなった。


「大丈夫だから…。」


笑う努力をする。


「…宮野さんが泣くほど、素敵な相手なの?」


高都君は私に聞いてきた。


「…少なくとも、私にとっては。」


彼の、吉野くんの優しさに、私は幾度もなく救われてきた。


「…身を引くべきなのは分かってる、でも…。」


諦めきれない。


それが、数日間、考え抜いた答えだった。


「諦める必要はないと思うよ、宮野さん。頑張って!」


どこか何かを堪えたような、悲しげな笑みを浮かべていた。


高都君がそんな笑い方をする理由がわからなかった。


「うん」


私は頷いて、


「高都くんも、無理して笑わないでね」


何故か、高都君に対して。そういわなければいけないと思った。


「俺、無理して笑ってる?」


少し戸惑ったような高都君に私は小さく頷いた。


「うん。私の気のせいかもしれないけど。ごめんね」


最近は日が暮れるのも早く、そろそろ日が暮れてしまう。


「宮野さんが謝ることはないよ。気にしないで?」


うん、と小さく頷く。


「あの…ありがとう。またね」


私は帰路についた。


高都くんが私が帰った後に


「これが噂の……」


と言っていたのは気づかなかったけど……。




優しくされると好きになっちゃう法則。あれです。


それで酷い目見たので皆さんは気をつけてね!(違う



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