四話
矛盾点多いですね。(つд;*)
数日後、私は○×神社に来ていた。
「…高都君?居る?」
遠くから、高都君が走ってくるのが見えた。
「宮野さん、来てくれたんだ」
高都君は微笑む。
「うん。部活が突然なくなって暇だったし」
そっか、と高都君は呟いた。
「はい。これどうぞ」
私は持って来ていた手土産を手渡した。
「あ、ありがとう」
高都君は、しばらくして話を切り出した。
「……なぁ。宮野さんの想い人ってどんな人なんだ?」
「……想い人って…」
私は赤面する。
「……凄く、優しい人。いい人なの。でも、彼は私を『誰か』に重ねてみてる
その時点で私に望みなんてないのにね」
私は自嘲した。
「そんなことない」
高都君は真剣な目で私を見る。
「慰めはいいの。分かってる、私が変わらなきゃいけないことくらい」
そう。私は、かわらなくてはならない。そのくらい分かっているはずなのだ。
「宮野さんは、優しい。そんな宮野さんが変わるのは嫌だ。」
高都君は首を振った。
「でも…」
「……どうやったら振り向いてくれるんだろうその人…宮野さんはいい人なのに。
……告白してみるとか…?うーん……」
高都君は一生懸命考えていた。
「無駄なの。彼ら……キ………キスしてたから……」
私はうつむく。
私は見ていられなくなって、去った。あの場から。
「そう…なの…?俺も方法考えてみる。でもさ、宮野さん、貴方が変わる必要はないよ」
変わる必要がない。そう言われたのは初めてな気がする。
「……高都君、ありがとう…」
私の目から、涙があふれてきた。
涙は、とどまる所を知らなかった。
「泣かないでくれよ」
高都君は困った表情をしながら私が泣き止むまで、私の背中をさすってくれていた。
「…元気出てきた。話を聞いてくれてありがとね」
私は来た道を帰っていった。
その足取りは、軽かった。
詩音ちゃんどうなるかな。
わかんねぇ。
英語の教科書の受け売り。
「May I help you?」
は「貴方は変わらなくてはならない、だめなんだ」と伝わることがある。
変わらなくてはならないのは重圧だと思うなぁ、やっぱり。
そのままの貴方が好きって人を見つけたいですね。