二話
えーっと。
続けてみました。
私の友達…浅川玲は私に嬉しそうに笑顔を向けていた。
「何かあったの?」
私は嬉しそうにしている玲に、そう訊ねてみた。
玲も聞いてほしそうにしていたので、なにか良いことでもあったのだろう。
「○×神社でお参りして、好きな人に告白したの。」
「おめでとう。」
とりあえず祝福しておこう。
玲がずっと悩んでいて、努力していたことは私が一番知っているのだ。
「え?なんで成功したって分かったの?」
「頬が緩んでるから。よかったね。玲。」
「うん。」
玲は嬉しそうに微笑んでいた
「…詩音は、好きな人は居ないの?」
玲が世間話をするかのように、聞いてきた。
「残念ながら居ないよ。今は学校に部活で手一杯なんだ。」
私はそう答えて誤魔化した。
私は、分かっていた。
玲も好きな人に告白したんだ。
私もそろそろ、気持ちに踏ん切りをつけなければならない。
勝率は0に近いけど、それでも。
はやくあの人のことを諦めなければならない。
「私も、お参りに行ってこようかな。」
数少ない可能性に、私はかけることにした。
○×神社でお参りするのには幾つかルールがある。
まず、欲張らないこと。
純愛でないと神様は認めてくれないらしい。当然だよね。
だから二人の人を好きになった人は、ここには来ない。
次に後ろを振り向かないこと。
これには色々説がある。
後ろを振り向くのは後悔していると同義だから…とか。
最後に、お供えものは日持ちする食べ物ならなんでもいいらしい。
けっこう現金な神様だ。
そんな情報を玲から聞いた私は、お参りに行くことにした。
簡単なまじないらしいと、聞いたから。
それでわずかでも可能性が上がるなら。
そう思えたから。
人物紹介
浅川玲
主人公の親友です。多分
好きな人に告白して見事射止めた。
多分かわいい系の人物
女子っぽい陰湿さはない。
名前の由来はパソコンで両性行けそうな名前を調べた結果+元担任の名前をミックス。しました。
他にも色々あったなぁ。
「かなで」さんとか、「みずき」さんとか、「ゆうき」さんとか。いまじゃ「まき」さんも両性行ける名前なんだぜ…?