表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

かくれんぼ・誕生日

 朝起きてご飯食べて友達と遊んで寝たりの生活を続けていたら、

いつの間にか、そこそこな日にちが経つもので。


(今日は僕の誕生日、誕生日になるといつになってもワクワクするね)


「おはよう!」


「おはよう、ご飯出来ているわよ」


「うん、食べる……あれ、お父さんは?」


「朝早く狩りに出かけたよ~また食べたいな~大鹿」


「うん」


(あの大鹿をまた食べることができるのかな~楽しみで仕方がない)


「じゃあ、遊びに行ってくる」


「お昼には帰ってきなさいよ~」


「うん、行ってきまーす」



広場に行くと。


「ティオ、アニス、おはよう!」


「セージ君おはよう」


「セージおはよう!!」


「今日何して遊ぶ?」


「「「う~ん」」」


(いい遊びが無い!

どうしよう、しりとり前世の遊びはあるけど、説明が難しいし………

かくれんぼなら問題ないかな?)



「かくれんぼしない?」


「かくれんぼ?」


「まず場所を決めて、その場所の中で隠れる人と探す人に分かれて遊ぶんだ」


「何だか面白そう」


「じゃあ、言い出しっぺのセージが探す方」


「じゃあ、この広場の中だけで危ないところや家の中はダメだよ」


「「うん」」


「それじゃあ、10数えたら探すからね、

いーち、にーい、さーん、—————」

(数え終えるまでに隠れられただろうか)


「きゅー、じゅう、探すぞ!」


広場を見渡すと、

草むらから飛び出てるシッポが見える。


「アニスちゃん見っけ」


「見つかちゃった、」


「シッポ全然隠れてなかったよ」


「ホント!?そうかー隠れてなかったかー」


「つぎはティオだ!」

何故か笑いをこらえるアニス。

それに気づかず

「どこに隠れてるかな~」

と、ティオを探す

「どこにもいない………」


(どこに隠れたんだ?)


それから広場を探し回っても見つからなかった。


「あ~僕の負けだ、出てきてくれよ~」


すると、ポンポンと〝肩”を叩かれた。


「え?!」


「よーし俺の勝だぜ!」


「え、まさかず―と後ろにいたのか!」


「全然気づかないんだもんな、アニスに笑われた時気づかれたと思ったけども

おまえ、鈍いんだな」


「まさかかくれんぼで鬼の後ろにいるなんて思わないよ!!!」


(はー後ろにいたのか~ぜんぜんきづかなかったよ)


「じゃあ今度は俺が探すぜ」


「じゃあどこに隠れようかな~」


「俺の後ろは無しだぜ」


「だれがするかー」


そうして、お昼まで遊んだ。


「ただいまー」


「おかえり」


「おっ、帰ってきた、おかえり」


さあ、手を洗って座って、今ご飯出すから」


「うん」


「でもその前に……はい、薬草茶よ」


「へ?」


「もうセージは六歳だもんね……通過儀礼だと思ってね?」


物凄く苦いんだよなー健康には良いんだけども「」


濃い緑色の液体が陶器のコップに並々に入っている。

それがテーブルの上に3個置かれる。



(これを飲むのか!?

ケーキは出なくてもなんか美味しい物が出てくると思っていたのに!)



「そ、それを飲むの?」


「通過儀礼みたいなもんだ、あきらめろ」


「健康にいいんだよ~大丈夫~私たちも飲むから~」


「「そんじゃ、セージの健康と成長を願って」」


ゴグゴク


「「…………」」


「さあ俺達も飲んだんだ、セージも飲むんだぞ」


「う、うん………」


「物凄く不安です………」


恐る恐る口に近づけるセージ。



「一気に飲むんだ、躊躇すると飲めなくなるぞ!!」


「う~」


ゴクゴク


「うっ」


(なんだこれ!!

物凄く不味い!!!!)


「うえ~」




(………あとで聞いたんだけども、子供に長生きしてほしい、健康でいてほしい、と言うのが始まりの風習で、様々な薬草が使われているんだって……青〇の薬草バージョンみたいなものらしい!!

当然、ケーキは出てきませんでした……代わりにクマ肉が出てきました。

癖があったけども美味しかったです。)








(でも……あの薬草茶のインパクトがすご過ぎて記憶にあまり残らなかった………)


リザードマンの風習の一部でこんな風習あっても良いじゃないか、と思って書いてみました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ