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らぶ  作者: 明希
1/1

らぶ1


…これは何??

悪の陰謀?

なぜか私のベットの横に男2人が寝ている。


「ふわぁ〜。あっ、起きたの!?」


起きたらしい1人が私に話かけてくる。


「だ、誰…??」

「えっ??由衣香さんから聞いてないの??」


由衣香さんって…


「ママ!?」

「そうだよ☆」

「って…、あなた達ゎ誰?」

「あっ!!自己紹介がまだだったね☆」


と言って寝ているもう一人を起こしている少年A…


「ほら、起きてよ。隼人!」

「眠い…」

「おーい!!隼人〜!!お嬢さんが起きたんだよ☆」

「あぁ…。」


なに…?

この流れは…??

理解出来ないんですけど…

…だから、誰?


「じゃあ、自己紹介ね!僕が拓人でコッチが隼人だよ!!よろしくね。愛梨チャン!!」

「よろしく…って、何で名前知ってるの?」

「あぁ!それはね!!由衣香さんに聞いたからだよ!!」


って…。

あのママは何をしたっっ(怒)


「あの…。話が全く見えないんですけど。」

「由衣香さんに聞けよ。」


いきなりしゃべったと思えば何なの?この男は!!

拓人クンと性格が全然ちがうじゃない!!

ムカつくなぁ。


「ちょっと聞いてくる!!」

「うん!じゃあ僕達はここで待ってるね♪」


私は、早く真実を聞きたくて走ってリビングまで行く。

バタバタバタバタッ


「ちょっと愛梨起きたのぉ?朝からバタバタうるさいわよーご近所迷惑でしょう!」

「それよりママッ!何なの!?あの男達は!!」

「あ〜っ!!あの子たちね♪」

「だから、何なの??」

「今日からアナタのボディーガード頼んだのよ!」

「はぁ??何言ってんの!?」


いきなりこの人は変なことを言う。

ボディーガード?

そんなのごくふつうの高校生に必要なのかい??


「あと、もう一つあるの!!」

「何?」


今のでもう何を聞いても驚かないよ。

ってか驚けないしっっ!!


「ママね♪結婚するのよー!!」「はぁっっ??」


さすがにこれは驚くよ!!

何を急にそんなコト…?


「お相手はね♪あの子たちのお父さんで、真田グループの社長さんよ!」

「さなだぐるーぷ?社長さん?って?」

「あら、ほら最近有名じゃないの!!よくテレビでやってる奴よ!!」

「って!そんな有名な会社の社長さんなの!?」


真田グループというのは、とても売れている大手食品メーカーであり、最近は洋服なども売っている。

しかも、それも大売れで…。


「そういうことで、愛梨!!今日から転校&お引越よ!!」


突然の転校&引越を告げられた私は、すぐに準備に取りかかった。


「…。」

「改めてましてよろしくね♪愛梨チャン!」

「…。」

「あれ…?」


部屋に戻った私は取りあえず立ち尽くしていた。


「…はぁ。これはもう決まっちゃったことなのね??」

「あははっ!そうだよ☆」

「あなた達が兄弟になるってこと?」

「そうだね!!年で言ったらみんな同じ何だけど…」

「えっ?みんな同い年なの?」

「そうだよ☆僕達は隼人が5月生まれでお兄ちゃんでその次が僕!!8月生まれなんだ!」

「で、私が1月…。」

「じゃあ、愛梨チャンが末っ子だね!!」


なぜか楽しそうに話す拓人クン…。

でも、それより聞きたいことが一つある。


「ねぇ!拓人クン達はなんでアタシの部屋で寝ているの??」

「拓人でいいよ♪…それはね〜」


なぜか途中で喋るのを止める拓人クン。


「僕達はね!!今日から愛梨チャンの護衛だからさ★」

「あっ!」


そういえばママもそんなコト言ってた!!


「もしかして聞いてた?」

「うん。で、何で護衛がいるの??」

「それはね!」

「あの学校には女子が5人しかいない。」


しゃ、しゃべった…!

今まで一言も喋らなかったコイツが…!


「あぁ〜もうっっ!隼人!!何でしゃべってる途中に割り込むんだよ!!」

「別に、喋るし」


態度悪っっ!!


「ってか5人だけって本当なの!?」

「本当だよ♪」

「無理っっ!!そんな所でやって行く自信無いよぉ(泣)」

「そのための護衛だろ。」

「そうだよ!!愛梨チャン!それに、あと三人いるから安心してね★」

「あと三人って??」

「学校に行けば会えると思うよ♪」


な、なんかヤダ(泣)


「ねぇ拓人クン!」

「拓人でいいって言った!」

「た、拓人…?」

「なぁに??★」

「その他の女の子が5人ってどういうコトなの??」

「まぁ、実際は誰も来てないけどさ…。」


拓人…が小さくボソッと言ったのを私は聞き取る事が出来なかった。


「えっ??」

「タクっ!!今言うことじゃねぇだろ!」

「…そうだね。ごめん。」


な、何なの??

なんて言ってたの??

私にはまだ話せないって何??


「…。」

「ごめんね愛梨チャン…」


黙っていたら拓人が話かけてきた。

きっと気を使ってくれているのだろう。

まぁ、私は話が全く分かっていないわけだが…。


「何で拓人が誤るの??いいよ♪気を使わなくても!もうこれは決まっちゃったことだし!しょうがない!!」


しょうがないとは言ったものの、行きなりのママの再婚に転校&引越…。

まさか、今頃になって兄弟が出来るとは思わないでしょ(笑)


「じゃ、行こうか!!」

「行こうかってどこに??」

「新しい家にだよ♪」

「で、でも!!準備とか荷物の整理とかは??」

「やらせればいいだろ。」


やらせるって誰に??


「そうだよ☆」


と、拓人が言うと急にパンパンッと二回拍手をした。


「お呼びですか?」


メイド服の人が出てきた!

何で??

こういうのって本当にあるんだ…。

マンガの世界だけだと思ってたけど…。


「あぁ、この部屋の物を家まで持って行くんだけどまとめて持ってっといてくれるかな?」

「了解しました。」


するとメイドさんはテキパキと私の荷物をまとめ始めた。

それもものすごいはやさで。


「行くぞ。」

「うん!愛梨チャン行こっ♪」「う、うん」


家を出たら一台の車が止まっていた。

しかも…。


「り、リムジン…」

「さぁ乗って!」

「あ、ありがと…」


拓人がドアを開けてくれた。

リムジンって!!

広いの!?

さすがにここまで広いとは…想像以上だよ!


「家まで。」

「了解しました。」


隼人さんって…。

なんか冷たい感じ…。

あたし、やっぱりやって行く自信無いよ…。


「そう言えばママは??」

「あ〜っ、先に行ったんじゃないかなぁ?」

「そっかぁ。」


自然と静かになってしまう車内。

なにか喋らないと…。

私が気まずいしっっ!!


「あ、あのさぁ!」

「なぁに??」

「その新しい学校ってどこに有るの??」

「う〜ん。車で15分位のとこかなぁ!きっと今。通ると思うよ♪」

「楽しみ♪」


楽しみだけど不安の方が大きいよ…。

この時私は知らなかった、その学校でこんな事件が起こるなんて…。


「あれだよっ!!」


拓人が指を指した先には…。


「何あれっっ!?」

「何って学校だよ?」

「ちょっと、デカ過ぎなんですけど…」

「そうかな?東京ドーム3つ分位しかないよ!!」

「いやいや。そんだけあれば十分だしっっ!!」


なにこの学校…。

まぢヤバいって…。

すでに涙出てきた…。


「明日から一緒に通うからね♪」

「もう、自信ないです。」

「何弱気なこと言ってんの!!大丈夫だって、僕達いるんだしさ☆ねっ?」

「う、うん…。」

「もう着くぞ。」

「あっ本当だ!もうこんな所だぁ!愛梨チャン!もうすぐだよ!」

「うん!」


なんだかんだ言って楽しみなんだ!

あっ!車が止まったって事は…ここ?!


「なっ!?」

「ようこそ真田家へ!!」


ここって…。


「デカ過ぎだからぁあぁぁーっっ!!」

「そうかなぁ?並だよ!」

「セレブ界ではね…。あたしの家何個分よ!」

「なに言ってんの!!今からここが愛梨チャンの家だよ!」

「あっ…。」


そっか、引っ越したんだ…。

実感無いなぁ…。


「で、愛梨チャン!部屋はどこがいい?」

「どこでもいいけど…。」

「じゃあ、僕のオススメの部屋ね♪」

「うん!」

「じゃあ、オレは部屋行くからな。」

「あ、うん。ボクは愛梨チャンを案内しておくよ☆」

「あぁ。」


と言った隼人さんはスタスタとどこかに行ってしまった。


「じゃあ、愛梨チャン!行こうか?」

「うん!」



「こっちだよ」


ガチャッ


「うわぁ〜!!広いっっ!!しかも眺めが最高だよぉ!!」

「気に入ってもらえたら良かった★」

「もう、最っ高!!」

「じゃあ、これからは愛チャンって読んでもいい?」

「へっ??」

「その方がかわいいじゃん♪」「別にいいけど…。」

「じや!!これからもよろしくね♪愛チャン!」

「うん!よろしくお…」


チュッ…


「えっ…??」

「愛チャンかわいいからキスしたくなっちゃった♪」


って言われても…

急に顔が真っ赤になる。

見えなくても分かるもん。

取りあえずアタシは拓人から顔を背けた。

もう、目を合わせられないよぉ!

恥ずかしすぎるよっっ!


「愛チャン?」

「何で…??」

「愛チャン可愛いからさ♪」


そんな軽い気持ちで、アタシのファーストキスは奪われたのかな??


「ちょっとアタシ、ママに話が有るから…」


そう言ってアタシは部屋を出ようとしたんだけど…

ガシッ


「えっ…?」

「待ってよ!」


拓人がアタシの腕を掴んでうつむいている。


「どうしたの?」

「愛チャンさ?ボクが本気じゃないと思ってるでしょ?」

「な、何??」

「ボクいつでも本気だよ?昔からずーっとね♪」

「…。」


なんか頭がこんがらがってきた。

急な告白に顔が熱くなる。


「愛チャン、大丈夫。きっと何が?って思うだろうけどね。これから何があっても絶対にボク達が守るからね♪」

「ありがと。」


この先何が起こるの??

アタシは今の事で頭がいっぱいなんだけど…。


「愛チャン、親達の再婚嬉しい??」

「…正直わかんないかな?」

「そっか、ボクは嬉しいよ★愛チャンと会えたんだしさ♪」


とか話をしてたら…

トントンッ


「はぁ〜い」

「失礼します。」


ガチャッ


「ご飯の準備が出来ました。今日は中庭の方で皆さんで昼食です。」

「分かった!!」


その後アタシは拓人に中庭まで連れて行ってもらった。

そこにはもうみんな集まっていた。

それが、すごい面子!!


「あら、愛梨遅かったわねぇ♪」

「ま、ママッ?!」

「なによぉ。まぁ、そこに座りなさい♪」


椅子を引こうとしたらメイドさんがやってくれてびっくりした。

なんか、今日は起きてからびっくりしてばっかりだなぁ…。


「やぁ!君が愛梨ちゃんだね!!」

「は、はい!」


見た目より優しそうな人だなぁ…。


「急な話で悪かったねぇ。」

「本当ですよぉ〜!!ママだってなんにも言ってくれなかったし…。」

「ごめんなさいねぇ〜♪」


謝る気無いだろこの母は!!


「あぁ。自己紹介がまだだったね。私は、真田グループの社長をやってる真田秋吉だ!よろしく頼むよ!」

「はいっ!!よろしくお願いします!!」

「何でも分からない事があったら隼人と拓人に言ってくれてかまわないからな!」

「はい!」


すごい優しくて良かった★

後、心配なのは学校だよぉ

なんか訳ありっぽいし…。



午後は届いた荷物の整理で終わった。



「はぁ〜!!疲れたぁ!!」


と、一息ついていると、

トントンッ

なんだろう?


「はぁい?」

「ボクだよぉ!!」

「あっ!拓人ぉ!!」


ガチャッ


「大正解!」

「なぁに??」

「う〜ん、特に用事は無いんだけど…。愛チャンって切り替え早いね♪」

「へっ??」

「いやぁ、急に親の再婚とか兄弟できて、気付いたら転校ってね?色々あるけど…。」

「あぁ、確かに順応性高いかもアタシ(笑)」

「あははっ♪よかった!!なんか急過ぎてストレスになったりしてないかなぁって!」

「大丈夫だよぉ!」

「そっか!よかった!!うん。そんだけだからお休み☆」

「うん!お休み♪」


ガチャッ


優しいなぁ。

拓人は、明日は学校だ!

早く寝なくちゃ!

明日から何が起こるのかな…?


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