崩壊40
「ちくしょう! なんで母さんは俺が何をやっても邪魔するんだ!」
クロノスは悪態をつきながら住処へ逃げ帰った。しかし、その住処はすでにガイアの軍勢によって包囲されていた。さらに兄によって住処の時の流れそのものを封じられており、彼は身動き一つ取れない。目の前には母ガイア、そして兄姉たちが立っていた。「クロノス、今回はさすがにやりすぎたわね」ガイアは静かに言った。「だからあなたをタルタロスへ送ることにしたの。タルタロスも、あなたをしっかり反省させてみせると言っていたわ」「ちくしょう……」「もう逃げ場はないわ。諦めなさい。もし私たちを大切な家族だと思っているのなら、自分の行いを見つめ直しなさい」ガイアは少し寂しそうに目を伏せた。「あなたを正しく導けなかったのは私の責任でもある。だから私も執務室をタルタロスへ移すわ。ウラノスも、あなたの兄姉たちも一緒よ」「……天界はどうなるんだ?」「当面はカロミルが統治することになるわ」「……はは」クロノスは自嘲気味に笑った。もはや抵抗する気力もなかった。こうして彼は家族に連れられ、タルタロスへと向かった。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ60–90%




