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崩壊36
カロミルが最初に調査したのは地獄だった。そこに裏切り者が潜み、ヴァルグを操っている可能性が高いと考えたからだ。クロノスが黒幕であることは間違いない。だが、彼が単独で地獄に入り込めるはずはない。誰かが彼を中へ招き入れたに違いないと、カロミルは理解していた。
「ああ、ヴァルグが裏切らなかったと聞いて本当に怖かったよ……」「そんな大声で話すな。壁に耳ありだ」調査中のカロミルは、地獄の支配者たちの会話を偶然耳にして、静かに姿を現した。「ご挨拶申し上げます!」「おお、カロミルか。巡回中か?」「はい、大戦が終わったばかりですので、警戒のため巡回しております」「そうか、励め」「はい!」そう言って、地獄の支配者たちはその場を去っていった。
(そういうことか……奴らの仕業か)カロミルは拳を強く握りしめ、指の関節がかすかに「パキッ」と鳴った。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ60–75%




