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崩壊6
翌日、ガイアとタルタロスはウラノスのもとを訪れた。ウラノスは地面に無造作に横たわり、退屈そうに空を見ていた。
ガイアたちの気配に気づくと、彼は顔を背ける。「今さら、何をしに来た」「別に大した用じゃない。ただ一つだけ聞きたいの。あなたは本当に考えを変える気はないの?」「ない」「お前は――」タルタロスは怒りに任せて殴りかかりそうになったが、ガイアがそれを制した。「もう言ったはずよ。テュポーンの体の中には“母”がいる。それに、あの子は私たちとは違う。ただの怪物じゃない」「成長していないのか?」「……何だって?」「母がいなくなってから、お前は何一つ変わっていないのかと聞いている」「説教なら他を当たってくれ、ガイア姉。私はもう、あなたの言葉を必要とするほど子供じゃない」「笑わせるな。そんなものは成長じゃない……ただの堕落よ」
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ20–40%




