崩壊77
「天界にはこれほど多くの神々がいるというのに、なぜこんなことが起こるのか……!」ガイアたちはすでにエリドゥで起きた出来事について報告を受けていた。
アルリムたちは村長の家に駆けつけたが、そこはすでにもぬけの殻だった。室内には、変わり果てた遺体がいくつも転がっている。
「うぅ……」アルリムはその光景を前に崩れ落ち、友の亡骸を目にして涙を止められなかった。ニエンシャはただ黙って彼を抱きしめ、背をさすった。
「人間が……どうしてこんなことを……」エンキとエンリルは、村長の暴走に深い失望を抱いた。そして――これを最後に、人間たちの前に姿を現すことはないと決めるのだった。
彼らはエリドゥの人々に対し、必要な場合を除いて、今後は人間の事柄に関与しないと告げた。その言葉は瞬く間に広まり、エリドゥは深い混乱と恐慌に包まれる。人々はすがるようにアルリムを探し出し、神々との仲介を願った。そして彼の父を新たな村長に据えることで、事態の収拾を図った。
「もう二度と、このような恐怖を起こさせはしません」アルリムはエンキとエンリルにそう誓った。その言葉に、二柱の神はわずかに心を動かされる。やがて彼らは決断した――エリドゥにおいて自分たちと意思を通わせる存在は、アルリムただ一人とする。
しかし同時に、彼らは理解していた。人間は神の力をそのまま受け継ぐことはできない。そのため今後は、直接の介入は行わず、知識のみを授けるにとどめることにした。
推定総盗用率:およそ30%




