キシュ10
クラシナ・ベルは身分を隠し、エリドゥへ向かうことを決意した。だが、街の近くまで来たその瞬間、突如として激しい爆発が発生する。「な、何だ——!」現場は一瞬にして瓦礫と煙に覆われた。
「ハハハ……クラシナ・ベルはついに死んだな」「そうとは限らないぞ」「な……なぜ爆発に巻き込まれていない!?」「——捕らえろ!」「了解!」両側に潜んでいた兵士たちが一斉に飛び出し、貴族たちを素早く制圧・拘束した。「エリドゥへ進軍し、残る貴族をすべて捕らえろ!」「了解!」
一方――「ニャルラトホテプ。初対面のはずだが、我々の力が“時間を停止させるもの”であることくらいは理解しているはずだ。クラシナ・ベルの忠告がなければ、貴様の存在にすら気づけなかっただろう」クリオスとクロノスは同時に軽く頭を下げた。「ちっ……神という連中は、どうしてこうも邪魔ばかりする」「それが我々の務めだ」「ならば、もはや選択肢はないか」「止めろ!」「もう遅い!」指が鳴らされた瞬間、拘束されていた貴族たちの身体が一斉に破裂した。「な――」「うっ……!」血霧が視界を覆い尽くし、兵士たちの視界を奪う。
混乱に包まれる中、その隙を突いてニャルラトホテプは姿を消した。「……あの男」「次こそ、必ず仕留める」
推定総盗用率:およそ5-15%




