244/312
キシュ1
キシュの王ジュシュルが天寿を全うして世を去ると、その息子クラシナ・ベルが王位を継いだ。しかし、クラシナ・ベルにはジュシュルが成し遂げた遷都のような偉業も、その名声もなかったため、統治にあたっては貴族たちの力に頼らざるを得なかった。だが、貴族たちは権力と利権を巡って争い続け、その結果、キシュでは汚職と腐敗が横行するようになった。
この耐え難い状況が一か月続くと、ついにキシュの民衆は反乱を起こした。当時のキシュにはもはや統一された支配者は存在せず、諸都市国家も貴族たちも互いに対立していた。クラシナ・ベルの命令も誰一人として従わなくなっていた。反乱軍が一部地域を制圧することもあったが、その後に貴族軍の反撃を受けて敗れることも少なくなかった。こうしてキシュ全土は混沌と化していった。
推定総盗用率:およそ0~5%




