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北欧19
この戦争において、フレイアはまず魔術と予言を用いて巧妙な罠を張った。彼女はセイズの術によって未来視の予言を歪め、アース神族が信じていた「勝利への道」を、運命の逆襲を招く破滅への道へとすり替えたのである。
当初、アース神族は武力によってヴァン神族の領土へ侵攻しようとしていた。しかしフレイアは彼らを呪われた霊域へと誘い込み、そこで待ち受ける死者たちの魂によって感覚を狂わせた。死霊たちは絶えず生者の認識を乱し、兵士たちは味方同士で殺し合う幻覚に囚われた。この策略によってアース神族は大きな損害を被ることとなった。その隙を突き、ニョルズと巨人族はオーディンたちへ奇襲を仕掛けた。海と風、そして富を司る神ニョルズは戦場に暴風と大洪水を呼び起こし、巨人族はその巨躯を武器として敵軍を蹂躙した。その凄まじい猛攻に、戦神テュールでさえ戦慄を覚えた。テュールはグラムの力とオーディンたちの援護によって、ようやくその攻勢を食い止めることに成功した。こうしてアース神族とヴァン神族の戦いは決着を見ず、一時的な膠着状態へと突入した。
参考文献
小説家になろう (2004)『軍神の剣』.
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