キシュ3
エンキはまず「秩序の起源」について語る。世界は混沌そのものではなく、むしろ秩序を与えられ、配置されうるものとして存在している。都市、職業、河川、農業といったあらゆる要素には、それぞれ定められた位置と役割がある。支配者の正当性は、既存の秩序を維持し、それを乱さぬことによって成立する。すなわち、万物には定められた職分があり、それを混同してはならない。ゆえに統治とは、まず自らの支配がその秩序に適うものであることを証明する行為なのである。
エンキはキシュをいくつかの「機能体系」に分割した。キシュの主都市は農業と交易を担い、旧都市エリドゥは工芸と技術の領域を司る。「官吏は、灌漑・食糧供給・司法のそれぞれを誰が担当するかを定めねばならない。とりわけ灌漑体系はキシュの根幹であり、安定した収穫は社会秩序の安定そのものである。洪水や干ばつは政治の問題ではない。それは神と自然の均衡が崩れた徴である。ゆえに解決とは、その均衡を修復することであり、また我と不断に意思を通わせることにある」「……承知しました」「さらに、エリドゥの神官を介して秩序を伝達せよ。彼らは人間の苦境を見極め、対立を調停し、均衡を過度に損なうことを避けねばならない」「試みてみます」「よい。では、キシュがこの試練を乗り越えることを見届けよう」
推定総盗用率:およそ20–50%




