北欧18
ガイアが北欧の秩序をまだ確立していなかった頃、神々の対立はすでに露わになっていた。アース神族は、フレイの妹フレイアにまつわるセイズの魔術を異端と見なしていた。それは彼らの文化において、女性的であり、英雄の名誉とは相容れず、むしろ羞恥の領域に属する術とされていたのである。一方で、オーディンの支配する体系は、戦士としての資質と名誉、そして秩序を至上の価値として掲げていた。
セイズの魔術は、予言や運命の干渉、さらには呪文や精霊を用いた遠隔の移動すら可能とする力であった。しかし当時、アース神族は神とは公然と力を示し、戦いにおいて名誉をもって振る舞うべき存在であると考えており、そのような術を卑小な策略として軽蔑していた。そのため、ヴァン神族はしばしば恥を知らぬ神々として扱われていた。
だが問題は、フレイアの力があまりにも圧倒的であったことにある。オーディンをもってしても、彼女の呪術を完全に打ち破ることはできなかった。その存在はアース神族にとって次第に制御しがたい脅威となり、やがて両神族の間に全面的な戦争が勃発することとなった。
この争乱において、巨人族はヴァン神族と本質的に近しい立場にあるとして、彼らの側へと加勢した。
参考文献
小説家になろう (2004)『軍神の剣』.
Lindow, J.(2001)Norse Mythology: A Guide to the Gods, Heroes, Rituals, and Beliefs(=『神々・英雄・儀式・信仰の北欧神話案内』).
Davidson, H. R. E.(1964)Gods and Myths of Northern Europe(=『北欧の神々と神話』).
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ35–55%




