159/264
北欧1
北欧の世界の始まりには、ギンヌンガガプと呼ばれる巨大な虚空が広がっていた。その北側には、氷雪と濃霧に閉ざされたニフルハイムが存在した。そこで生まれた一塊の氷は、凍てつく風に削られ、やがて牛の姿となった。
ギンヌンガガプの南側には、烈火の燃え盛るムスペルヘイムが存在していた。やがてムスペルヘイムから流れ込んだ熱気によって、ニフルヘイムの氷は徐々に溶け始める。そしてその頃、もとは一塊の氷にすぎなかった牛の精霊アウズンブラが誕生した。彼女の身体を覆っていた氷は溶け落ち、やがて古銅色の皮膚へと変わっていった。
推定総盗用率:およそ<50%




