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俺に何かを望むんじゃねぇ!!

ペラッペラ共に俺が一人襲われていた中、雫達は呑気に庭でバーベキュー。


それを見て軽く怒りを覚えたけど、色々な要素が絡まっていたおかげで、運良くみんなと合流できたから良しとしよう。


そんで、俺も肉を食べ、喉を潤し、走り回った疲れがある程度回復したから、



「そんじゃ、今度こそ行くぞ?」


「「「「「………………」」」」」



みんなが入れるくらいのメッシュドームを作って出陣なう。








ってか、さっき、今のメッシュドームじゃなくて、俺が此処まで移動で使っていたメッシュボールだったんだけど、



「ぶひぃぃぃいいい!!」


「ひえぇぇぇえええ!!」


「ちょっ!?  葵ちゃん!?」


「ちょっ!?  紅葉ぃ!?  一回ストップストップ!!  ウP主さんが躓いて転んだ!!」


「オマエらぁぁぁあああ!?  ちゃんと歩けし!」


「紅葉氏ぃぃぃいいい!  頭を踏むのはやめてでござるぅぅぅううう!!」



動けない豚とウP主が中で転がりまくって大惨事。







って事で、今の、傘の柄みたいなのが付いている、メッシュなゴミバケツをひっくり返した様なメッシュドームにビフォーアフター。


相合い傘よろしく、俺がドームの柄を持ってドームを持ち上げて、その下を各々で地面を歩いて移動する事に。


んで、道路に撒き散らしている魔力と連携させれば、ドームを持ち上げた時にできる足元の隙間も無くせるから、ペラッペラも下から入ってこれないだろう。


マジでパーフェクト・The・鉄壁。


流石俺。


サスオレ。




ってか、肉食って休んで少し時間が経っているにも関わらず、



「ほ、本当に人が一人も居ないでござるな……」


「穂花、大丈夫かな……?」


「うむ。  これは、人避けの結界で間違いないのぉ。  しかも大規模な……」



相変わらず付近に人影が見られない。


コレを仕掛けたヤツは、徹底的に俺を潰す気でいるらしい。


モブ一人にここまでするとか、マジで近所迷惑なヤツだ。



ってか、俺達が目的地に向かって歩いていると、



「なんですかねアレ?  紙飛行機?」


「おい。  私達の上に変なのが飛んでるぞ?」



雫とウP主が何かを見つけた。


言われて頭上を見上げると、



「小さいけど……  ペラッペラ?」



クリオネみたいな小さめのペラッペラが空を飛んでいた。



「あれが式神よ。  さしづめ、旦那様を付け回して監視し、情報を術者に送っておるのだろうよ」


「動きはバレバレって事か……?  そんじゃ──」



監視されているとかマジでキモいから、



「──っしょっと」



ササッとメッシュに穴を作って、





ドヒュウン──!!




──パン!!




そこから銃で撃ち抜いて排除しておく。



「え?」「は?」「え?」「な!?」



ってか、俺が銃でペラッペラを撃ち抜いたら、雫と俺以外の全員が、鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔になって足を止めたから、



「オイっ!?  ちょっとぉ!?  立ち止まらずに歩けってぇ!!」


「「「「──!?」」」」



移動しているメッシュドームに引っかかって、みんな軽く転びそうになった。



「紅葉氏……?  今の、なんでござる、か……?」


「銃」


「銃って…… え?  何処から?」


「魔力で造ったった」


「え?  紅葉クンの魔力って、動かない固形物が発現されるだけじゃ……?」


「銀ダン分解して、発射できる仕掛けと構造を魔力の塊でコピった」


「旦那様?  今のは、威力が少しおかしいと思うのだが……?」


「え?  そんなもんでしょ?」


「んなワケねぇから。  威力、マジでおかしいから。  ってかアレ、あの威力でしかもセミオートで、あんなんがトリガー引くだけで、残弾無視で延々連射できんだぜコイツ。  マジ鬼畜。  イカれすぎ」


「「「「………………」」」」


「鬼畜言うなし!  オマエがイカれ言うなし!  オマエの忍術とか桜田の魔法の方がやりたい放題のイカれ放題じゃねぇか!  ってか、クリリンと玉藻なんて、何されてもほぼ死なねぇんだしよ!」



ホントソレ。


俺をイカれ呼ばわりとかマジ心外!



「オマエらと違って、無難を選んだのに何故かバグってしまった俺は、未だに魔法らしい魔法が全く使えねぇっつうの!  いい加減、俺にも、魔法らしい魔法を使わせてくれっつうの!!」



ホント、今更ながらマジで魔法使いたい!


こんな生き死にがかかった状況でNO魔法な縛りプレイとか、マジで点数稼がれ要因な存在でしかねぇ!


マジで配管工に踏み潰されるキノコと亀と同類!


ってか、モブにもプライドがあるっつうの!!



「ま、まぁ……  紅葉が攻撃の手段を手に入れたのは、僕たちにとっても良い事だから、みんなで応援してあげようよ!」


「そ、そうでござるな!」


「そ、そうですよ!  紅葉クン、凄いです!」


「さ、流石は妾の旦那様よ!」


「はいはい。  モヤシがんばれー」


「………………」



コイツらの適当な応援がマジでハラ立つ!


ってか、俺の応援ってなんだよ!?


なんの応援だよ!?


俺に何かを望むんじゃねぇ!!


ってか、魔法を使わせろ!!



お読みいただきありがとうございます。


モチベになりますので、☆やブクマを頂けましたら幸いです。

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